娘がワーホリに行こうと考えているのですが。
humuさん
いろんな国が有るのにどうしてノルウェーを選んだのか何の魅力があるのか教えてもらえたら有難いです。
2017年1月18日 11時37分
rulleskoさんの回答
初めまして。新卒で勤めた会社を3年で辞め、2015年の暮れよりオスロ在住の26歳です。1年経ってしまったので、ワーホリ期間は終了してしまいましたが、引き続き、ヨーロッパを拠点に生活したいと考えており、現在は、ノルウェーで個人事業主ビザの申請中です。
ノルウェーは、移民の受け入れが比較的寛容なため(今後、厳しくなるの声もありますが...)さまざまな理由で移住してきた外国人がたくさん暮らしています。日本人の方ですと、駐在、留学、結婚を理由に滞在している人がほとんどなのではないでしょうか。それに加え、数年前から始まったワーホリ制度で、近年、在留日本人がぐっと増えているようです。(とはいえ、街中で日本人に遭遇することはほとんどありませんので、ワーホリでありがちな「日本人同士で群れている間に1年が終了してしまう」ということは起こりにくいでしょう)前置きが長くなりましたが、ノルウェーの魅力は、何といっても、年間を通して美しい自然、そして治安の良さだと思います。日本は四季がはっきりしていると言いますが、これほど四季の変化を全身で感じたことは、ノルウェーに来るまでありませんでした。
以下、ノルウェーでのワーホリに至ったきっかけ、私が感じている魅力と留意点の両方をもう少し具体的に書いてみます。
私は、「ワーホリがしたかった」というよりも、もともと北欧のデザインや音楽が好きだったこと、ノルウェーには以前、旅行で2回来ているのですが、その時に直感的な居心地の良さを覚えたことがきっかけです。次第に、長期的にノルウェーで暮らしてみたいという思いが芽生え、その後、一番手軽で自由度も高いワーホリビザの存在を知り、現在に至ります。渡航準備には約半年かけました。親への報告は、渡航の2ヶ月前でした。旅行で来ることと実際に生活することは、もちろん同じではありませんが、「ノルウェーが好き」という気持ちはずっと変わっていません。
ノルウェーは、ダイナミックな自然とは対照的にとても穏やかな場所ですが、日本で重んじられている価値観とは大きく異なることも多いので、お嬢さまの滞在はとても刺激的でその後の人生に大きな影響を与えるかと思います。いくつか例を挙げると、ワークバランスや男女平等社会、セクシャルマイノリティへの理解や個人主義が進んでおり、皆がそれぞれ自分らしく暮らしていると感じます。それから男女ともに健康意識が高く、スポーティーなひとがとても多いので、圧倒されます...。
物価は世界でもダントツの高さなので、貯金に相当のゆとりがない限り、どうやって生計を立てていこうか、やりくりしていこうか、軌道に乗るまで模索の日々になるかと思います。私は80万ほどしか持ってなかったのですが、それだと家賃と敷金を払って、3ヶ月足らずで尽きます。200万くらいはあったほうが絶対安心です。外食も滅多にできません。(そもそも外食文化が発達していていませんので、食事面は期待しないほうがいいかもしれません)銀行口座開設をはじめ、あらゆる事務処理がスローです。秋〜冬は厳しい寒さに加え、日照時間が極端に少ないので、気持ちが滅入る可能性があります。仕事探しは、英語がある程度できれば問題ありませんが、積極的に求人しているところが少ないのと(率直に言えばコネ社会、人件費もあまりかけていない印象です)ノルウェー語に加え、英語が話せることが「普通」なため、緊急を要しているとか、他の応募者と比べて明確なメリットや言語を勝るスキルがない限り、採用されにくいのが実際です。そもそも採用側がワーホリビザのコンセプトを理解していないことも少なくありません...。しかし、そんな中で学ぶことがたくさんありますし、こんなことどうでもよくなってしまうくらい、素敵な出会いや景色、体験が待っていることと思います。
最後になりましたが、私が住んでいるオスロの魅力は、静か、空気がきれい、人口密度が少ない、公共交通機関・施設がきれい、治安が良い、おいしい水道水が飲める、ほどよい都会感、美しい街並み(建築物、公園や緑が多い)、夏はハイキングにスイミング、冬はアイススケートにスキーが楽しめるワイルドな自然がすくそば、街がコンパクト(ほぼ徒歩で移動可能)なところなど、数えだしたらキリがありません!他のヨーロッパ都市と比べると、華やかさには欠けるかもしれませんが、とても住み心地の良い街だと感じています。
冒頭に申しましたように、私のようにヨーロッパ移住のステップとして、ワーホリビザを使うことも有効です。一意見として参考になれば幸いです。
2017年1月20日 3時6分
この回答への評価
ご本人の体験も交えてとても具体的に回答して頂き
有難うございます。うちの娘もデザイン専攻で北欧の家具とか自然に興味があるようです。
物価が、高いと聞いていたのでワーホリと書いてしまいましたが
実際に旅行に行って見る方が先かも知れません。
もし、行くようになりましたら連絡させてもらいます。有難うございました。
2017年1月20日 11時8分
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娘がワーホリに行こうと考えているのですが。
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