D2ビザでの就労について
あさみさん
はじめまして、アサミと申します。
ポルトガルでD2ビザの取得を検討しております。
日本でも個人事業主でクリエイティブ職についております。
ポルトガルでも日本との仕事は続けるつもりです。
それに合わせて、現地の農家や1次産業・観光などのサービス業にパートタイム等で従事することは可能なのでしょうか。
D2ビザホルダーは自分の事業に関するビジネスだけしか認められないのでしょうか?
また、D2ビザ獲得された方で、事業計画書等にコメントいただける方がいれば幸いです。
宜しくお願い致します。
2024年2月13日 15時30分
ぺんぎんさんの回答
こんにちは、この質問に対して回答しないで無視しておりましたが、
何度も何度もメールが届くので、面倒なので回答します。
非情に不親切な物言いですが、考えたら分かるだろうということです。
まず、ビザをとって海外に移住しようという気持ちは分かります。
ビザを出す事ってまずは現地の雇用を増やすことが目的なんですよ。
現地には仕事が無くて困っている人が居る。
その人たちに仕事を与える事ができる人にビザを出す。
そして、現地でお金を使ってくれる人にビザを出す。
沢山お金を持っていて、現地の人のために沢山使ってくれる人です。
そのことで現地が潤うのであればビザを出す。ということです。
または、日本人でなければできない事をしてくれる人にはビザを出します。
農業は日本人でなければできない事業をおこし、そして現地の農民を採用してあげられるのであればOKです。
観光業であれば、日本人が多くやって来て日本人通訳が必要であればOKですが、この国に英語が話せずにやって来る日本人は皆無です。つまり日本人通訳は必要とされていません。
ですから、公式に認められるのかと言えば、それは当初の目的に反して現地の人の職を奪い、現地の人にはなんらメリットの無いことを推奨されることでは無いのです。
それでは難民救済のビザであって、決して現地としては嬉しいことではありません。
移住ってビザをとって移住したらゴールでは無いのです。
そこがスタートで、その先には現地の人となじみ、現地の人の役に立って、日本人は素晴らしいねって言われて、ぜひここにずっと住んで欲しいと思われることが大切です。
それが移住するに当たっての重要な心構えであり、自分が移住するために、或いは生活するために、職を供給して貰おうというのは、根本的に最初の部分が間違っているのです。
ビザを取ることは、ポルトガルに関しては世界でもトップレベルに簡単な国です。
ビザをとってしまえば、隠れてパートタイムでお金を得ることも非公式には不可能ではありません。しかし、それが長続きすることでは無く、安定して生活できることでもありません。
ましてや、ビザの延長に当たっては、パートタイム収入を申告するわけには行かず、延長時には問題があるでしょう。
現地で健康保険も支払うわけですが、ひとりで最低でも現在の為替で43,000円くらいは毎月払わなければいけません。それがビザの更新には重要です。
今までの歴史から見ても、日本で養蜂業で成功していた人が、もっと良いはちみつを作り現地の産業を活性化するということでビザを申請したけれど、現地の職業を脅かすのでビザは出ませんでした。
ビザってその国に行って住むと言う風に考えがちですが、その国に自分の人生を捧げて、現地の人のために死んでいく覚悟が必要なんですよ。そうでない人は沢山居るけど、結局は旅行の延長であって、学生気分の旅行で現地の人に助けて貰えば何とかなる・・・と言う感覚では、本当の意味での移住が成功することはありません。
私の意見が非情に厳しいと感じるかも知れませんが、現地に居て多くの移住希望の人達を見てきて、私が実際に感じていることです。多くの人が最初からダメでしょう?ってところから無理してやればできなくは無いかも知れない。といういい加減な移住をしてきて、結局は私たちが助けなくてはならない。現地にいる私たち日本人からしても非常に迷惑しています。
もう一度、現地のためになる事を考えて、計画を立て直した方が良いと思います。
厳しいようですが、最善のアドバイスだと思います。
その時は、相談に乗りましょう。
2024年2月16日 21時17分
この回答への評価
ぺんぎんさん
お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。
こちらの意図にかかわらずともシステム上、回答可能なロコさんに通知がいってしまうようですね。
そんななかで色々と有り難いお言葉いただきまして、ありがとうございます。
オランダやドイツで日本人の方で取得しているような個人事業主ビザのイメージでポルトガルのD2ビザに関しても考えてしまっていましたが、ポルトガルではそのようではないのですね。
2024年2月18日 21時38分
追記
オランダもビザは簡単ですね。ただ、違いがあるんです。
先進国で個人の自由を極限まで認めようというオランダでは、芸術家でも何でも、ましてや生活能力が本当にあるかどうかも、それ程関係ありません。そしてそれぞれができる仕事について、或いはやりたいことをして生活しているのです。
ポルトガルの場合は、そんなに個々が裕福では無いのです。仕事もあんまり回ってこないのです。そして工夫して仕事を得るとか、人のできない事をやるとか、他の方より効率よく仕事するとか、そんな考え自体が存在しないので、ただ移民に仕事を取られたと言う考えになってしまい易いのです。
発展途上国というか、全然他の国に追いついていない国に移住する場合は、凄く考えなくてはいけない部分だと思っています。
日本人の方はオランダでビザをとって、ポルトガルに遊びに来てる方は多いですよ。
ただ、生活能力があればの話です。仕事は貰うものでは無く、与えるものだと考えてポルトガルの場合は移住した方が、その後は上手くいきますよ。
個人事業主としてビザをとることは簡単ですが、その後生活していくのは、それと比較したら凄く難しいのです。アパート代も給料二人分全部払わないとアパートが借りられません。
なので、アパートを賃貸するのであれば、現地の正社員の給料4人分くらいを個人事業で稼がないと生活としては目処が立ちません。税金や保険を考えたらそれでもカツカツの生活だと思います。
住宅を購入するのであれば、もっと少なくて大丈夫です。
2024年2月19日 2時37分
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