ドイツの犬との生活、文化について知りたい
andy9696さん
動物愛護先進国であるドイツの人と犬との生活、文化について詳しく知りたいので、それに関わる施設や個人宅の案内が出来る方を探しております。
施設とはティアハイムや犬の学校。また犬との生活の様子が見られるところ。例えば公共の交通機関に犬同伴で乗っている様子。犬同伴できるレストランや公共施設。犬と生活をしている個人宅の様子などを直接、自分自身の目で確かめたいと思っております。
申し遅れましたが私は東京で犬に関わるサービスを仕事として11年やっており、5店舗経営しております。
私は日本は動物愛護後進国であると痛感しており、ドイツのような動物愛護先進国に学び、我が国も動物愛護先進国となれるよう事業活動を通じて一翼を担いたいと考えております。
2019年2月23日 22時18分
Nobieさんの回答
初めまして、シュタインマン と申します。
まず、失望させて申し訳ないですが、
ドイツは動物愛護先進国、というのはある意味では幻想でしかありません。
確かに公共機関や多くのレストラン、カフェなどで犬を同伴させることができる点、
街中に犬の糞用のごみ箱が設置されている点などを見れば、
そのような考えを抱かれることも理解できます。
一方で、この国は狩猟文化が健在であり、
ハンター登録している人口は、3百万人にも上ります。
狩猟協会と政治家との深いつながりもあり、
コントロールするのは難しいようです。
で、現実に何が起こっているかと申しますと、
狩猟の獲物として殺される動物は毎年4百万個体にも上るのです。
その中には40万匹の猫、3万5千頭の犬も含まれています。
ドイツでは行政主導で犬猫の屠殺を行わず、
民営のティアハイムが受け皿になっている側面があるため
一見すると、動物愛護先進国であるかのように見受けられます。
ただし、ペットとして飼われていた犬や猫でも
狩猟場に連れて行かれ殺される個体に関してはコントロールされておらず、
その数は上に挙げた通り、日本で行政主導で屠殺される犬や猫などを
遥かに大きく上回っているのです。
ドイツ国内でも、この点を問題視する意識の高い人たちも存在し、
あるデータによると「早期対応が必要とされる問題」と考えている人は6割に上るそうです。
ただし、多くのドイツ人たちはこの事実すら知らず、
自分たちは動物愛護の国に生きていると同じような幻想を抱いている側面があります。
その傍ら、ハンターの数は増える一方で、
現実的な対処がなされているとは言えないところです。
また、ドイツでは基本肉食文化であり、
国内で消費される肉の量は一人当たり年間60kgに上ります。
ドイツに住めば分かりますが、大量の肉を口にする機会は本当に多いです。
肉食を含めて革製品の利用や動物の酷使を問題視する人たちも存在し、
時折菜食主義キャンペーンみたいなブースが設置されたりすることもあります。
しかし、遺憾ながら彼らのような人たちはまだまだマイノリティーで、
大半は朝ご飯から晩御飯まで肉を食べるのがごく一般的です。
もしも、ドイツを動物愛護先進国というならば、
それより遥かに上のレベルでインドは動物愛護先進国ということができるでしょうね。
2019年3月6日 7時25分
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