素夢さん

ニュージーランドで長期滞在するには

素夢さん

はじめまして。将来海外移住を考えています。
ニュージーランドに移住される方の、移住パターンのようなのがあれば
教えて頂けないでしょうか。
また、既に現地に住んでいる方の話も聞けると嬉しいです。

2014年7月27日 0時25分

プケコさんの回答

オークランド(NZ)在住のロコ、プケコさん

こんにちは。私はオークランド在住14年になります。NZでの永住のパターンということですが、これは永住する為のビザを取得する過程の違いということでしょうか?それとも永住の理由でしょうか?海外に移住する場合、まず理由・目的が一番大切だと思いますが、それにも、起業、投資(不動産投資など)の延長上、ワーキングホリデーや留学・就職から始まってそのまま永住、NZ人およびNZの永住者との婚姻または家族に呼び寄せられて・・・などだと思います。そして永住する上で欠かせないビザはその理由と目的によって申請方法と取得までの過程と時間、そして難易度も変わってくると思います。

例えば私の場合は留学から始まり、NZ人との婚姻により永住することになりました。ビザ遍歴で言うとStudent Visa(学生ビザ)、Working Permit(就業ビザ)、それからPermanent Resident Visa(永住権)です。私の中国人の友人はWork Visa(就業ビザ)から永住権を取得し、中国のご両親の永住権をFamily (Parents) Category(永住権・家族・両親枠)で取得してNZに呼び寄せ、結婚後もご両親と近くで生活されています。また知り合いの日本人ご夫婦は日本で婚姻後二人でNZにワーキングホリデーに来られ、その後帰国して奥様が第一子を妊娠されたのを機にNZで子育てがしたいとお考えになり、General Category(一般枠)で永住権を取得され、NZに永住、その後三人のお子様をみんなこちらで出産され育てていらっしゃいます。

NZに住んで思うこと。私はNZに来る前は日本で社会人として生活していましたが、当時は日本での仕事中心の生活に疲れを感じていました。私は女性ですが、日本社会ではまだまだ女性に対する偏見や差別も多く、私の職場は男性が多かったこともあり女性に対するハラスメントを受けることも度々でした。会社生活においても不必要なプレッシャー(付き合いなど)の中で生活していくことにも精神的にとても疲れていたと思います。NZ社会では女性も男性もその役割こそ違うものの差別的な感じはほとんど感じません(女性は強いです!)こちらでは日本のように仕事の延長に生活があるのではなく、楽しく生活をしていくために仕事を選び、自分のライフスタイルを向上させるために仕事をしているという感じがします。また、始めは日本に比べるといろいろな意味で選択肢やチャンスが少ないと感じることも多かったのですが、逆にそういう状況の中で生活していくうちに、自分にとって本当に必要な物や情報を混乱なくきちんと選ぶことができるようになったと思います。私は母親ですが、この国で子育てができることに喜びを感じています。仕事を持つ母親という立場では日本ではたくさんの問題が発生すると思いますが、NZでは子育てや家族を職場に持ち込むことで気分を害する人はほぼいません。みんなそれぞれの生活や家族の状況に対する理解があり、家族を優先することは大切なことだという認識があります。例えば無駄に残業する人は時間管理のできない仕事のできない人だと思われることの方が多く、仕事のできる人は就業時間内に仕事を切り上げて家へ帰り、家族との時間を大切にしています。よく考えれば当たり前のことなのですが、日本でなかなかそういった当たり前のことができなくて無駄なストレスを感じている人が多いような気がします。先ほども述べたように、自分に必要な物や情報だけを選んで、物質的にはシンプルに、精神的にはリッチに。NZでの生活はそう表現するのが適切かなと思います。

海外移住の際には言語、歴史背景に基づく文化、習慣の理解など何年も時間をかけて乗り越えていかなければいけない壁があるということは避けて通れない部分です。海外で生活を始めれば何とかなるというようなものでもなく、時には挫折しそうになることもあると思います。それでもなお海外移住したいという強い望みがある人たちはその強さで壁を乗り越え海外生活を充実したものにしているのだと思います。またどこに永住又は帰化されようとも、日本人としてのアイデンティティーや誇りを忘れずにいていただきたいと思います。NZ(特にオークランド)は多民族・多文化な場所ですが、そうすることで日本のことが日本にいた時よりももっとよく理解できるし、周りにいる、様々な文化や習慣を持った人たちに対する理解と尊敬も深まります。多くの移民からなるNZで生活していく上ではそういうグローバルな考えや理解が必要不可欠です。この国は頑張る人には国籍や文化は関係なくエールを送ってくれるし、助けてくれます。あなたもいつか海外に永住されることがあればそういう気持ちを忘れず頑張ってくださいね。陰ながら応援しています。

2015年8月10日 14時38分

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素夢さん
★★★★★

色々とご説明いただき有難うございます。
また、検討段階ですが、実際に移住された方の話は大変参考になります。

2015年9月2日 17時8分

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