
フリーランスとして渡仏する場合
Baguetteさん
はじめまして。現在、日本の企業とフリーランス契約でリモートワークしているデザイナーです。
コロナ後にノマドビザを発給する国が増えたと知って、フランスに住んでみたいという夢が叶えられるかも、と色々調べているところですが、学生向けの情報ばかりで社会人向けの最新情報が少なく困ってます。
少ない情報から調べたところ、一番可能性としてあるのは:
1: ビジタービザで入国、日本と引き続きリモートワークしながら1年滞在
2: 可能であればフリーランスビザにトライする(他の方の投稿も見て、日本の企業との仕事でもokのようですね)
質問:
1: 私の想定のようにビジタービザのもとノマドワークされてる方は周りにいらっしゃいますか?こちらのビザは更新は不可ですか?また、あるサイトでこのビザは個人事業主登録もできると見ましたが本当ですか?
2: フリーランスビザは最長何年でしょう?ビジタービザではなくこちらを取るメリットは現地の会社と仕事ができるとかでしょうか?
3: 学生ビザは授業料を払いたくないので今のところ考えてませんが、学生ビザで入ってフリーランスビザを申請する、というやり方も候補に入れるべきですか?
ちなみに仏語は現在勉強中ですが英語は話せます。
デザイナーですのでアートの繋がりも広げたい、という目的もあります。
長くなりすみません。まだ調べ足りていないのかもしれませんが、どなたか同じ状況の方など少しでも情報頂けますと幸いです。
2023年3月13日 2時34分
クマさんの回答

Art de vivre さん
お問合せ、拝見致しました。 France滞在に関しますVISAのご質問ですが、、、先ず、在日本フランス大使館のHPをご参照されましたか? ここに全ての条件が記載されてます。 社会人・職業人としての滞在カテゴリーもここにあります。 これを見て頂ければ直ぐ解る事ですが、学生や研修者など以外で職業を目的として滞在が許可される場合は、概略してほぼ2種。 フランスにある企業より招聘を受けて雇用される場合か、フランスにとって有益と思われる技能 (フランス人では補い切れない個人技能)を有して、フランス滞在の必要が認められる場合 ー 医療関係医師、国際弁護士、研究者、経済・商業・文化関連の特殊技能保有者、音楽家、芸術家(と公認されていないと駄目)等々です。 この場合でも、フランス社会との職業的関りが無いと滞在のモチーフとはなりません。 その他、別の可能な形は、起業者 = フランスで自身の会社を起業させその株式所有者となる場合も滞在対象となり得ます。 これらが大雑把ですが全体像です。
France滞在の動機としてご記載されてます点との、比較で見ていきますと。
@ 「ノマドビザを発給する国」 = そんなVISAは何処にもありません、何かの俗称なのかもしれませんが、少なくともFranceには存在してません。
@ 「一番可能性としてあるのは:
1: ビジタービザで入国、日本と引き続きリモートワークしながら1年滞在
2: 可能であればフリーランスビザにトライする(他の方の投稿も見て、日本の企業との仕事でもokのようですね) 」 = 先ず、VISA De Visiteur (ビジタービサ、これも俗称でそんなVISAはありません)、これはNo Visaで滞在出来る90日を越えての滞在に条件付で許可される事もある(事もある、あり得る、です)もので、簡単に言えば、短期滞在者の延長で、訪問者扱い、この場合には、滞在1年分の滞在資金€17000程度が最低線で銀行に依って証明される必要、その間の海外健康保険加入証明、勿論職業への従事は出来ませんから、非労働誓約書等々(フランス大使館VISA項目 = France Vasa参照)、文字通り何の仕事もしない単なる国内訪問消費者です。 これの延長は出来ますが、実際には原資=如何にフランスの消費に貢献するか次第。
それから、、、フリーランス・ビサと仰って居るもの=これも俗称でしょうが、、、多分それは、上記2種の内の2番目に当るかと思えます。 これは、VISAですから、国内申請はできません、あくまで日本で行う申請です。 また、日本の企業でもOKとありますが、これはフランスに拠点を置いて活動しているフランス企業としての現地法人日本企業ですよ。 仮のその様な企業とフリーランスで契約されるとしますと、フランス国内での商契約となりますから、労働許可の無い人には無理です。
質問:
1: 私の想定のようにビジタービザのもとノマドワークされてる方は周りにいらっしゃいますか?こちらのビザは更新は不可ですか?また、あるサイトでこのビザは個人事業主登録もできると見ましたが本当ですか?
= ビジター・ビザでノマドワーク???している人は違法労働者ですよ。 根底から間違っています。 個人事業主登録 = Auto-entrepreneurと言いますが、これの申請の出来る人は、既にフランスで労働許可を有している人が対象です。 出来るのは、フランス国籍を有する人を建てて、ご自身の会社を建て、その筆頭株主となる方法です。 個人シ事業の範疇では、先ず無理筋ですね。
2: フリーランスビザは最長何年でしょう?ビジタービザではなくこちらを取るメリットは現地の会社と仕事ができるとかでしょうか?
= 長期滞在VISA (このフリーランス・ビサと仰っているものはこのカテゴリーです)は、こちらに入国後、滞在証に切り替えられます。 ですので、この滞在証を延長することは、条件次第で可能です。 ただこの種のVISAは、限られた特殊技能保有者(上記を参照)ですから、通常の労働では無理です。 少なくとも、労働許可が無ければ、現地の会社とは仕事が出来ませんよ。
3: 学生ビザは授業料を払いたくないので今のところ考えてませんが、学生ビザで入ってフリーランスビザを申請する、というやり方も候補に入れるべきですか?
= 多分ご理解されて居られないと思われますので、説明しておきます。
VISAとは何なのか、ご存知ですか? VISAと言うのは、対象国に入国する際の通行証、そこに入国目的の記載と条件条項を示す謂わば関所手形で、入国後これの条項に従って、滞在証を申請出来る書面です。 VISAは国外申請です。
2023年3月13日 20時56分
この回答への評価

クマさま
大変丁寧なご回答ありがとうございます。
まだ調べている途中でこちらのサイトを見つけたため、知識がまだ乏しく申し訳ございません。ただ、色々なビザサポート企業さまのサイトや現地で活躍されてる方々の動画やSNS等の情報を元に疑問に思う点を質問しているのですがね...。海外に長期住んでいた経験はあるためそんなに甘くないことは承知の上で新たな生活を夢見て1人で頑張っております。クマさまの情報を元にまた調べてみます。ありがとうございました。
2023年3月13日 21時18分
追記

Art de vivre さん
早速のご返信、有難うございます。
既に海外で長期住んで居られたのでしたら、海外居住の大体の事情はご存知かと思います。 何処の国も事情は同じで、外国人居住をどんどん閉めだす方向に動いているのが実態です。 (高額消費者を除く)外国人は要らない、が各国の移民事情です。
「色々なビザサポート企業さまのサイトや現地で活躍されてる方々の動画やSNS等の情報を元に疑問に思う点を質問している」 との事ですが、これらを読まれてどうお考えになりました? 殆どが、客観的、論理的な根拠の無い、私的な希望いっぱいの提示ではありませんでしたか? それで疑問を抱かれて居られるのかと思いますが、実際・具体的、現実的にこの種の物事は把握・確認していく必要があります。 フランスの場合、フランス大使館の公表しているVISA情報 = France VISA。 これは、政府内務省移民局の出している公式Pageで、フランス居住の可能性に付いては、これ以上でもこれ以下でもない、逆にこれに沿わないと成立しない条項です。
ご希望に対し幻滅させる様な意向は全くありませんが、、、本当の所、フランスに居住して働くと言うのは、余程の方法を使わない限り、通常殆ど実現しない。 フランス居住と労働許可が得られる枠は、先ず現地企業に依る招聘以外先ず無理でしょう。 社員の招聘ですから、平社員という訳には行かず、中間管理職ー役職付なみの給料が保証されませんと、受け入れられません (もうかなり古い話ですが、私の場合もこの形です)。 この条項は、昔から全く変わっておりません。 ですから「フリーランス」ですとたんまりとした滞在原資を提示すれば、一定の期間の訪問居住は可能ですが、労働許可がとれませんと、働けません。
ここでの滞在形態は、90日以上の長期訪問者 (Visiteur)となっているだけです。 勿論労働は禁止事項です。 この期間が終了すれば、後は帰国するだけで、また新しい何かのVISAを海外で申請するとしても、またゼロから始めるだけで、その前までのStatutは何の役にも立ちません。
例えば、フランス滞在をしながら、海外の会社との契約で働く場合でも、これは海外労働の枠内として捉えられるので労働許可が必要で、それに従ってフランスに収入税を収める必要が出る。 また、この契約の際、先方の会社が労働条件の一環として、当地の労働許可を求めてくる場合もある ー 詰り、契約労働に従って支払いをする際、事業支出として処理する為には相手方のStatutが必要な為です。
この様に「フリーランス = 個人事業者」という形態でも労働許可の有無が全てを決する訳です。 更に個人事業体を設立する事になりますから、その前に商工会議所への事業登録と許可、税務局への登記等が必須です。
以上の様に考えます。
脇から入ってくる根拠の薄い情報はさて置いて、兎に角、本体 France Vasaの条項を吟味されることをお勧めします。
2023年3月14日 13時12分
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