【2024年最新版】リスボンの治安情報!要注意エリアと気をつけたい犯罪、安全対策を徹底解説
治安が良いイメージのリスボンだけど、本当に安全なのか!?気になる治安情報を解説します。治安の良い国であっても何も対策をしないのは危険です!
今回はリスボンの要注意エリアや気をつけたい犯罪、旅行中の安全対策、実際に被害に遭ってしまったときの対応など、海外旅行前に知っておきたい情報をまとめました。
事前にしっかりチェックして安全に旅行を楽しんでくださいね。
ポルトガル・リスボン旅行で、疑問や不安がある方は「ロコタビ」で現地在住日本人のロコにサポートを依頼してみましょう!
ポルトガル・リスボンは安全?
ポルトガルのリスボンは、治安がよくて物価も安くヨーロッパの中でも人気の旅行先です。
各国の政府も安全度が高い(2024年9月現在)という評価をしているので、安心して楽しめそうですよね。
しかし、対策をせず日本と同じような感覚で楽しんでいると、思いもよらないトラブルに巻き込まれることがあります。残念ながら観光客を狙ったスリも発生しているのが実情です。
夜間は酔っ払いやドラッグ使用者、喧嘩などに遭遇する可能性も高くなります。
基本的には安全な旅行先なので、必要以上に心配はいりませんが、事前に知っておきたい情報やポイントはチェックしておきましょう。
ポルトガルはヨーロッパの中でも比較的治安が良い国
ポルトガルはヨーロッパの中で比較すると、治安がいい国です。リスボンも安全な街とされているので、日本人観光客もよく見かけます。
ただ、一般的な犯罪発生率は日本より高いです。スリや置き引きには注意してください。
ポルトガルのテロや犯罪の発生状況
外務省によると、2022年の一般犯罪認知件数は343,845件となっています。コロナ前(2019年)と比較すると、2.5%の増加しているとのことです。
凶悪重大犯罪が占める割合は3.9%で、テロや爆弾事件は発生していません。犯罪の種類としては、路上強盗やひったくり強盗が多い結果となっています。
日本人観光客が遭遇する犯罪は、スリ・置き引きなどの盗難で、ポルトガル国内でもリスボンでの被害が多いとのことです。
リスボンの要注意エリアやスポット、旅行時に気を付けたいポイントなどを後述するので、旅行を考えている方はぜひ目を通してみてください。
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リスボンの要注意エリア・スポット
せっかくのリスボン旅行で、トラブルにはあいたくないですよね。
注意しておきたいエリア・スポットをご紹介します。
- トラム28番・15番
- オリエンテ駅
- バイロ・アルト地区
- オライアス
- コメルシオ広場・サンタ・アポローニャ駅周辺
- バイシャ地区
- マルティン・モニス・インテンデンテ・アンジョス
この地域は日本人が狙われやすい犯罪が起きている場所です。
1か所ずつ見ていきましょう。
トラム28番・15番
リスボンを走るトラムの28番と15番です。
主要観光エリアを結ぶ路線なので、車内はたいへん混雑しています。
車内がごった返しているのでスリが多く、外務省も注意喚起しているほどです。
多い手口としては、混雑した車内で犯人が後ろから押しながらスリをおこなうケース。
スリで有名になったこともあり、犯罪は減少傾向にありますが、十分注意しましょう。
ちなみに、29番のトラムラインは、2024年9月現在工事中です。
マルティン・モニスからカモイスまでしか運行していません。
予定では工事終了まで4〜6ヶ月はかかる見込みとなっています。乗車予定の方は気を付けてください。
リスボンのトラムについて詳しく知りたい人は、「【2024年】リスボンのトラム乗り方完全ガイド〜路線図・料金・交通カード」 もあわせて読んでみてくださいね。
オリエンテ駅
オリエンテ駅は、地下鉄と電車の駅です。
大きなバスターミナルやショッピングモールがあるので、旅行時に使用する方もいると思います。
しかし、リスボンに出稼ぎに来ている貧しい人々やホームレスが多く、あまり雰囲気が良くない駅です。
何かされるという危険はあまりありませんが、夜は特に注意が必要です。
現地在住者も夜1人で行くことはあまりありません。
夜行バスの発着もあるので、旅行時に乗車する場合は所持品の対策をしておきましょう。
バイロ・アルト地区
バイロ・アルト地区はバーや大衆レストランが多い地区です。
昼間はがらんとしていますが、夜になると若者や外国人でにぎわいます。
酔っ払った観光客を狙ったスリや置き引きが頻発しているうえ、喧嘩やドラッグディーラーも多いです。
観光客との揉め事もよくあるので、お酒を楽しむ場合は「外国である」ということを忘れずに過ごすようにしましょう。
オライアス
オライアスは地下鉄の駅があります。
昔よりは落ち着いたものの、恐喝や殺人などがたまにあるエリアです。
これといった観光名所もないので、旅行時には近づかないほうがいいでしょう。
現地在住者も危険なエリアとして認識しており、ほとんど近づきません。
コメルシオ広場・サンタ・アポローニャ駅周辺
コメルシオ広場は、ジプシーが大麻を売りに来ることが多い地域です。
家族連れにはあまり声をかけてこないと思いますが、売買はよく目にします。
観光客が多いので特に危ないというわけではありませんが、声をかけてくる売人は無視しましょう。
サンタ・アポローニャ駅周辺は、ホームレスが駅の周辺で寝泊まりしています。
危ない話はあまり聞きませんが、念のため旅行時は駅の利用程度にとどめておくのが安心です。
バイシャ地区
バイシャ地区はリスボンの中心部。観光客も多く人気のエリアです。
スリやひったくりが多発しており、観光客をターゲットにしたスリ集団も確認されています。
写真を撮っているときや、食事中に被害に遭うケースが多いので気を付けてください。
また、偽の警察官による被害もあります。
「警察官だ」と声をかけてきて、パスポートや財布を提示するように言われます。
怪しいと思ったら応じてはいけません。
不安な場合は近くの店舗に入り、確認してもらうと安心です。
マルティン・モニス・インテンデンテ・アンジョス
マルティン・モニス、インテンデンテ、アンジョスは移民が多いエリアです。
以前は治安が悪いと言われていましたが、最近は新しい住宅が建ったり、警察官が道に立つようになったりして以前ほどの悪いイメージはありません。
ただ、移民だけではなくホームレスも多く、リスボンの雰囲気とは少し違う印象です。
中華食材やインド食材の店があり、東南アジアに来たような感覚になると思います。
リスボンの観光としては余りおすすめできるエリアではありません。
その他の要注意エリアとコロナ後の最新情報
【アルカントラ、カンポドリーク、バイロアルト】
ドラッグディーラーやドラッグ使用者が多いので、特に夜間は気をつけてください。
【シントラライン・カスカイスライン】
観光名所がある路線です。
恐喝や暴行を目にすることがあるので、夕方以降の乗車は用心しておきましょう。
【コロナ後の最新情報】
コロナ後、東南アジアやアフリカからの移民・不法滞在者が増えました。
正直なところ、現地在住者達も困惑しているところがあり、ピリピリした雰囲気の場所もあります。
観光客はもちろんですが、ヨーロッパ・アメリカからの移住者も多くなりました。
街の改革が進んだことでメリットもありますが、ポルトガル感が少なくなってしまった地域もあるのが現状です。
ただし、どこも観光客が多いのでとても危険と言われる地域は減っています。
治安はもちろん、気候や食事など、魅力が多く住みやすいので、各国から人が集まってきます。危険な場所を事前に知っておけば楽しめる旅行先ではないでしょうか。
ポルトガル人は安全で温厚な方が多く、人種差別もほとんどなく親日なので、コロナ後も日本人の観光客の方を多く見かけます。
【その他気を付けたいこと】
パリオリンピック開催前に、日本でも話題になったトコジラミ(南京虫)。ヨーロッパでは度々発生しています。
リスボンでもホテルのベッドや地下鉄の木の椅子、カフェのソファの一部についていることがあります。連れて帰ってきてしまうとかなり厄介なので、注意しましょう。
「このあたりに滞在したいけど、最近の雰囲気はどうか?」という今の声を参考にしたい人は、ぜひロコにご依頼ください!
現地在住者がご相談に乗ります。また、ホテルの予約代行もお任せください。
リスボン滞在におすすめのエリア
リスボン滞在におすすめのエリアは、地下鉄の黄色ライン沿いです。
住居も多く大学もあるため、リスボンの中でも落ち着いた雰囲気なので治安も悪くありません。
黄色ラインは別名「ひまわりライン」とも呼ばれているので、なんとなく明るい雰囲気ですよね。
ほかにも、旅行時の滞在場所としては、海沿いのベレン地区も人気があります。
犯罪発生件数は少ないですが、観光スポットが点在しており人が多いため、スリには注意しましょう。
日本人旅行者がリスボンで気をつけたいポイント
リスボン旅行を楽しむために、気をつけたいポイントがいくつかあります。
ちょっとしたことでリスク回避できるので、ぜひ目を通してみてくださいね。
① 乗り物の車内や観光名所でのスリに注意
② スマホの利用に注意
③ 置き引きに注意
④ タクシーやトゥクトゥクのぼったくりに注意
⑤ 気軽に声をかけてくる人は要注意
1つずつ見ていきましょう。
①乗り物の車内や観光名所でのスリに注意
リスボンでは観光客がスリ被害に遭うケースが多いです。
観光客は現金を多めに持ち歩いていたり、隙が多かったりとターゲットになりやすいのが実情。
メトロやエレベーターなどの乗り物や、観光名所などの混雑している場所は特に注意が必要です。
②スマホの利用に注意
旅行中は、スマホで地図を見たり写真を撮ったりしますよね。
スマホを手に持って移動したくなると思いますが、人が多い場所ではひったくりに遭う可能性があります。
また、スマホを見ているときに、バッグから財布をすられたという被害もあります。スマホを見ながら歩いている人は、スリのターゲットになりやすいので注意しましょう。
③置き引きに注意
カフェやレストラン、空港、ホテルのロビーなどでバッグを席に置いていて、気づいたら無くなっていたという被害があります。椅子の背もたれや、椅子の下などにおいている荷物も取られやすいので注意が必要です。
目に見えるところに置いたり、体に触れるように置いたりといった対策をしておきましょう。
④タクシーやトゥクトゥク(TUKTUK)のぼったくりに注意
旅行中の移動手段にタクシーやトゥクトゥクを使う方も多いと思います。
料金のぼったくり被害も多いので、メーターが回っているか確認したり、ホテルから呼んでもらったりといった対策をするのがおすすめです。
特に空港から乗るタクシーには要注意。正規のタクシーではない場合があります。
ぼったくりが心配な場合は、Uberを使うと安心です。
⑤気軽に声をかけてくる人は要注意
観光客だとわかると、怪しい人が声をかけてくることがあります。
女子旅中に男性が声をかけてきて、サングラスを押し売りされそうになったというようなことがあるのです。
押し売りだったり、ドラッグを渡してきたりするので、絶対に応じないようにしましょう。
受け取ってしまったら代金を請求されたり、麻薬の場合は自分が犯罪者になってしまいます。
断るか無視して、その場から離れましょう。
ポルトガル旅行の安全対策
ポルトガルを安全に旅行するために、絶対知っておいてほしい安全対策をご紹介します。
現金を分散させたり、夜間の道に注意したりといった対策をして、犯罪に遭うリスク回避をしておきましょう。
在ポルトガル日本国大使館が発行している、「安全の手引き」にも目を通しておくと安心です。
安全度が高いと言えど、日本よりは犯罪発生数は多いポルトガル。自分の身は自分で守る意識を持って、楽しい旅行にしてくださいね。
それでは、現地在住者目線で安全対策のポイントをお伝えします。
貴重品と荷物の管理は徹底的に!持ち方も工夫しよう
貴重品は1か所にまとめず、分散させておきましょう。
特に、ズボンのポケットやスマホショルダーなど人目につくところはNGです。
チャックや蓋があるバッグに入れて、開けっ放しにしないように心がけてください。バッグの中身が見えていると、スリの犯人はコートや上着で隠しながら手を入れてきます。
移動中や観光地でのスリ対策としては、バッグを身体の正面に抱えるように持つことがあげられます。少し人が多いと感じる様な場所での街歩きの際も、リュックは背中に背負わないほうが安心です。ショルダーバッグにも注意しましょう。
また、観光客をターゲットにした犯人に狙われにくいように、身なりは質素にしておくのがベター。
オシャレして街歩きをしたい気持ちもわかりますが、身の安全を第一に考え、高価なアクセサリーやバッグなどを身に着けるのは控えたほうがいいでしょう。
多額の現金は持ち歩かない
ポルトガルはカード社会です。
観光や食事などでホテルから出るときは、多額の現金や貴重品を持ち歩くのは危険。最小限の現金とカードだけ持って、あとはホテルのセーフティボックスに預けておきましょう。
やむを得ず多額の現金を持ち歩く場合は、荷物の中で1つにまとめず分散させておくのがおすすめです。財布をいくつか用意して、現金を小分けにしておくのがポイント。
万が一スリに遭っても、被害が最小限で済むように対策しておくことが大切です。
また、買い物をする場合にも現金の扱いには注意しましょう。
現金での支払い時に大金を持っていることがわかると、犯人に狙われやすくなるからです。
夜間に人通りの少ないところは歩かない
夜間と早朝は犯罪が増える傾向にあります。
女性はもちろん、男性の1人歩きもなるべく避けた方が安心です。
夜間に外出する必要がある場合は、明るく人通りの多い道を歩くようにしてください。
早朝の散歩を楽しみたい人も、周りが十分明るくなってからにしましょう。
バーが多い地域は、夜になると酔っ払いが増え喧嘩や暴行などのトラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。海外であることを忘れず、周囲に注意しながら楽しんでください。
また、夜間の移動は、徒歩よりもタクシーやUberなどを使うのがおすすめです。
複数人で移動できると、なお安心ですね。
危なそうな場所・人からはすぐに離れる
事前に危険なエリアを知っておくことはもちろんですが、それ以外でも危なそうだなと感じる場所や人へは近づかないようにしましょう。
危険な情報がない地域でも、ホームレスやドラッグ使用者が見えたら近くを歩かないことが大切です。
また、安すぎるホテルを避けることでリスク回避になります。
安いホテルがある地域は、あまり治安がいいと言える場所ではないことが多いからです。
身の安全を考え、滞在場所を選ぶと安心して旅行を楽しめるはず。
予算に応じて安全な地域のホテルを選ぶ際は、ぜひ現地の声も聞いてみてください。
現地在住のロコが日本語でお答えします!
周辺の道路状況に注意
リスボンでは車の通行が多い道路でも、歩道の整備が不十分な場所があります。
歩道が極端に狭かったり、路上駐車が多かったりして安全に通行できる道だけではありません。
信号無視や歩行者の横断を妨害するなど、マナーの悪いドライバーもいるので、横断歩道でも安心せずに周囲を十分確認してから渡りましょう。
交通安全はもちろん、防犯の観点からも歩きスマホが命取りになることもあります。
スマホで地図を確認したり、写真を撮ったりする場合は、必ず周囲を確認して安全な場所で使ってくださいね。
万が一犯罪被害に遭ってしまったら?
きちんと対策をしていても、犯罪被害に遭ってしまう場合があります。
万が一犯罪に遭ってしまったら、できるだけ落ち着いて対応しましょう。
リスボンの緊急連絡先は「112」です。
旅行前に覚えておきたいですね。
リスボンの治安について不安に感じたり、旅行中に困ったことがある人は、「ロコタビ」で現地在住の日本人ロコにサポートを依頼してみましょう!
緊急の場合は「112」に電話
リスボンでは、警察・救急・消防は「112」に電話をします。
日本の「110」「119」と同じです。
緊急時に使えるポルトガル語をまとめました。
万が一の時のために、スマホやメモに記入しておきましょう。
ポルトガル語ができなくても、指さしで使えます。
【リスボンで使える緊急時のポルトガル語】
日本語 | ポルトガル語 |
---|---|
助けて! | Socorro!(ソコーホ) |
泥棒! | Ladrão!(ラドラォン) |
警察を呼んでほしい | Chame a polícia(シャーメアポリーシア) |
救急車を呼んでほしい | Chame a ambulância(シャーメアアンブランシア) |
私はポルトガル語ができません | Eu não falo português(エウナオンファーロ ポルトゥゲース) |
警察に届け出る
対策をしていても、被害に遭ってしまうことがあります。
その場合は、なるべく落ち着いて迅速に対応しましょう。
「112」に電話し、犯罪に遭ったことを伝えます。
被害届の提出や必要手続きをサポートしてくれるので、従いましょう。
【届け先警察窓口】PSP(治安警察庁)
警察窓口 | 電話番号 |
---|---|
PSP リスボン レスタウラドーレス観光警察署(旅行者担当窓口) | 21 340 0090 |
PSP リスボン サンタ・アポローニャ観光警察署(旅行者担当窓口) | 21 880 4030 |
PSPカスカイス観光警察署(旅行者担当窓口) | 21 481 4067 |
パスポートの盗難・紛失はすぐに在ポルトガル日本国大使館に連絡
海外旅行では命の次に大切と言われるパスポート。
盗難や紛失に気づいたときは、すぐに在ポルトガル日本国大使館に連絡しましょう。
大使館ではパスポートの再発行手続きをしてくれます。
【在ポルトガル日本国大使館】
- 住所:Rua Ramalho Ortigão 51
- 電話番号:21-311-0560
- メールアドレス:consular@lb.mofa.go.jp
- 開館時間:平日 9:00~12:45 / 14:00~17:00(土日祝閉館)
- 公式サイト:https://www.pt.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
犯罪やトラブルに巻き込まれた場合も相談に乗ってくれます。
まとめ:事前に治安情報をチェックしてポルトガル旅行を楽しもう!
ポルトガルはヨーロッパの中でも治安が良く、日本人の旅行先としても人気があります。
いくら治安が良いとはいえ、外国であり日本よりも犯罪発生率は高いです。
せっかく旅行するなら、スリや置き引きなどのリスクは回避したいですよね。
楽しい旅にするためには、注意が必要なエリアを避けて滞在場所を選んだり、気をつけたいポイントを知って対策をしたりしておくのが大切!
ぜひ楽しい旅にしてくださいね。
リスボンの治安事情についてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」で現地在住の日本人ロコにサポートを依頼してみましょう!