【2024年】リスボンのバスの乗り方完全ガイド〜料金・路線図・注意点
今回は、リスボン観光で利用したいバスの乗り方や料金体系、路線図、気になる疑問について解説します。
トラムやメトロが走っていないエリアをカバーしている路線バスを活用できたら旅の選択肢を増やすことができますよね。
リスボンから近隣都市にバスで行く方法もまとめたので、ポルトガル旅行の前にチェックして、楽しい旅行にしてくださいね!
リスボン旅行に不安がある方や、リスボンのバス事情についてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」で現地在住の日本人ロコにサポートを依頼してみましょう!
ポルトガル・リスボンのバス事情
リスボンでは、市内を縦横無尽にバスが走っているのをご存じでしょうか。
狭いエリアもくまなく走り、観光客だけでなく地元の人たちの移動手段としてとても役立っています。
リスボンで観光客に人気があるのはトラムですが、人気路線はかなり混雑していて、乗りたいトラムに乗れないという状況があるのも事実です。
路線バスはトラムに比べると運行が多く混雑も少ないので、ゆっくりとリスボンの街を楽しめます。
料金も安く、地元の人たちも和気あいあいと乗車しているリスボンのバス。
リスボン観光に使ってみるのもいいですね。
トラムの記事について詳しく知りたい人は「【2024年】リスボンのトラム乗り方完全ガイド〜路線図・料金・交通カード」をあわせてご覧ください。
リスボンの公共交通機関
リスボンを走る公共交通機関は、地下鉄・バス・トラム・ポルトガル鉄道・フェリーに加え、リスボンの丘の上と下を結ぶケーブルカーやエレベーターも交通機関になっています。
料金もかなりリーズナブルで、チケットは共通して使えるので非常に便利です。
交通ICカード「navegante(ナヴァガンテ)」
naveganteとは、チャージをして利用したり乗り放題券として利用したりできるリスボンの交通カードです。
チャージをして利用する場合は、3.00ユーロから40.00ユーロまでの金額ぶことができ、利用するごとに減っていくイメージ。
乗り放題券として利用する場合は、乗りたい交通機関を選んでその1日券を購入すると1日乗り放題になります。
バスに乗るために1日券を購入する場合はCarrisを選択しましょう。
Carrisを選択すると、バスだけでなくトラム・フニクラ・サンタジュスタのリフトにも乗車可能になります。
バスの路線図
リスボンバスは路線図を見るとわかるように、市内を全て網羅するかのようにたくさん走っています。
目的地に向かうためのバスのルートを決めるのにもどれに乗ればいいか迷ってしまうかもしれませんね。
路線図はこちらmaps lisbonよりダウンロードが可能です。
バスの料金体系
リスボンを走るバスの料金体系やチケットの種類、チケットの購入方法やお得な買い方を説明します。
チケットの種類と料金
リスボンのバスの料金は、1回券が1.80ユーロで、乗車から60分以内であればバスの乗り換えと地下鉄1回の乗車ができます。
バスに乗車してから車内で1回分の料金を支払う方法もありますが、その場合は2.10ユーロと少し割高です。
複数回バスを利用する場合は、1回券を複数枚購入するよりもInaveganteで1日券を購入する方がお得になりますね。
種類 | 料金 |
---|---|
1回券(事前購入) | 1.80ユーロ |
1回券(乗車時に車内で購入) | 2.10ユーロ |
地下鉄・Carris | 6.80ユーロ |
地下鉄・Carris・フェリー(Cacilhasルートのみ) | 9.80ユーロ |
地下鉄・Carris・CP(鉄道) | 10.80ユーロ |
チケット・naveganteの購入方法
naveganteは、地下鉄の駅にある券売機か窓口で購入します。
バス乗り場では販売されていません。
CP(鉄道)の駅でも購入は可能ですが、CPのみの乗車券と間違えて購入してしまう場合があるので注意しましょう。
リスボアカード(Lisboa Card)で乗り放題
リスボアカードは、公共交通機関乗り放題に加えて主要観光名所への入場券がついていたり、リスボンでの様々な施設で割引が受けられるカードです。
24時間券・48時間券・72時間圏の3種類があるので、目的に応じて選びましょう。
種類 | 料金 |
---|---|
24時間券 | 27.0ユーロ |
48時間券 | 44.0ユーロ |
72時間券 | 54.0ユーロ |
リスボンを観光する時に必要な交通機関は全て利用可能で、もちろんバスも含まれます。
リスボアカードの公式サイトから購入すると、5%割引でチケットが購入できます。
割引サービスが受けられる観光名所の確認もできるので、リスボアカードの購入を考えている人は公式ウェブサイトを確認しましょう。
リスボンのバスの乗り方
リスボンのバス停には番号が記載されているので、乗りたいバスの番号のバス停でバスを待ちましょう。
各バス停には時刻表が掲示されていますが、まず時間通りにくることはありません。
乗りたいバスが近づいてきたら、人差し指を上げて乗りたい意志をドライバーに伝える必要があります。
何もせずにバス停で待っていても、バスは通り過ぎてしまうのでご注意を。
前払い制なので、前方の扉から乗車してドライバーの近くにある機械にカードをタッチして支払いをしてから乗りましょう。
降りる時は後方の扉から降ります。
リスボン空港から市内中心地へバスで行く方法
リスボン空港から市街地へは路線バスが運行しています。
運行しているバスは、208番(夜間)、705番、722番、744番、783番。
ターミナル1の正面口からバスが出発しています。
市内各所への所要時間は30分〜40分程度で、料金は1回券1.80ユーロ。
以前は空港とリスボン市内を結ぶエアロバス(シャトルバス)があり、便利な交通手段でしたが2024年9月現在は運休しています。
エアロバスの運行再開などについては、Carris社HPやリスボン空港のHPなどを確認してください。
リスボン観光におすすめのバス路線
リスボンの路線バスは本当にたくさんあり、通勤通学などに使われているローカルな路線です。
トラムのように、この路線に乗ると観光におすすめということはなく、どの路線に乗っても地元の雰囲気を味わえるでしょう。
リスボンでバスに乗ると、当然のように人々は助け合います。
高齢者が乗車すると当然のように席を譲り、乗降りにも手助けをしたりします。
バスの中で知らない人とでも和気あいあいと会話を楽しむ人達もいて、日本のように公共交通機関では静かにしなければならないという風習もありません。
また、バスのドライバーが途中で交代するなどは日常茶飯事で、日本では見られない風景が見られるでしょう。
狭い路地もバスは通過するので、リスボンの人々の生活を垣間見る事もできますね。
リスボンから近郊都市にバスで行く方法
リスボンから近郊都市への観光は、高速バス(Rede Expressos)がおすすめ。
路面バスは時刻表通りには運行していませんが、高速バスはある程度正確な時間で運行しています。
大きな荷物は無料で預けることができますが、貴重品には注意しましょう。
リスボンには、オリエンテ・バスターミナルとセッテ・リオスバスターミナルの2つのバスターミナルがあり、チケット予約の際にターミナルが決められています。
OMIOという無料アプリを使うと、出発地と目的地を入力することでおすすめバス会社と料金が出てくるので非常に便利です。
リスボンからポルト
リスボンからポルトへは所要時間3時間15分。
3.00ユーロ〜5.00ユーロ(片道)で、乗り継ぎなしで到着します。
ポルトは、世界的に有名なポートワインの生産地であり、美しいドウロ川と歴史ある旧市街が魅力的な都市です。カラフルな建物と石畳の街並みが、訪れる人々を魅了します。
※料金は日程によって変わります。
リスボンからナザレ
リスボンからへは、所要時間約1時間30分。
4.00ユーロ〜8.00ユーロ(片道)で乗り継ぎなしで到着します。
ナザレはサーフィン好きにとって有名な場所で、世界最大級の波が見られることでも知られています。美しいビーチと昔ながらの漁村の風景が楽しめる、観光客に人気のスポットです。
※料金は日程によって変わります。
リスボンからオビドス
リスボンからオビドスへは、所要時間約1時間10分
4.00ユーロ〜5.00ユーロ(片道)で乗り継ぎなしで到着します。
オビドスは、中世の城壁に囲まれた美しい村で、白壁に彩られた建物と石畳の通りが魅力です。特に、チョコレートとチェリーリキュール「ジンジーニャ」が有名で、歴史的な街並みとロマンティックな雰囲気が広がります。
※料金は日程によって変わります。
リスボンからマドリード
リスボンからスペインのマドリードまで高速バスで移動することができます。
所要時間は約7時間半。
2024年の最安値は14.00ユーロですが、平均して37.00ユーロほどかかります。
マドリードはスペインの首都であり、ヨーロッパでも有数の芸術と文化の中心地です。
プラド美術館や王宮、活気あるグランビア通りなど、見どころが豊富で、美食やショッピングも楽しめる都市です。
※料金は日程によって変わります。
リスボンでバスに乗るときの注意点・Q&A
リスボンでバスを利用するときの注意点とO&Aをまとめました。
スリに注意!
ヨーロッパの中では治安は良いリスボンですが、スリには常に注意しておきましょう。
混雑した車内ではなおさら、貴重品は肌身離さずしっかりと持ち、他の手荷物とは別で管理しておくと良いですね。
夜行バスは安全?
バスターミナルはある程度綺麗に整備されていて、特に危険ということはありません。
しかし、夜行バスには移民や郊外から出稼ぎに出てくる貧しい人たちもいるので、周りの状況には気をつけておきましょう。
子ども料金はある?何歳から運賃がかかる?
リスボンの公共交通機関は、観光客の場合、4歳以下の子どもは無料で利用できますが、5歳以上になると大人と同様の運賃が必要です。
リスボン市に住んでいる4歳から18歳までの学生や、65歳以上の高齢者などが対象となる割引や無料の交通パスが提供されていますが、納税者番号や電話番号、住所が必要なため、観光客が無料になるのは難しいでしょう。
ただし、観光客が利用できるお得なチケットとして、リスボアカード(Lisboa Card)があります。リスボン市内の地下鉄やバス、トラムなどを無制限で利用でき、観光名所への無料入場や割引も含まれます。5歳から11歳の子どもには割引料金が適用され、4歳以下の子どもは無料です。
チケットの購入にクレジットカードは使える?
チケットの購入にクレジットカードは利用可能です。
naveganteは、駅構内の自動販売機で購入する時にクレジットカード決済の選択が可能になっていて、リスボアカードはオンライン決済の時にPayPal(ペイパル)というオンライン決済サービスを使うことができます。
スマホのタッチ決済でバスに乗れる?
今のところ、スマホのタッチ決済には対応していません。
地下鉄ではクレジットカードのタッチ決済に対応し始めているので、近々スマホタッチ決済ができるようになるかもしれません。
今後に期待ですね。
まとめ:バスを乗りこなしてリスボン旅行を楽しもう!
リスボンの街を縦横無尽に走っている路線バス。
リスボン旅行を楽しむにはぜひ利用してほしい公共交通機関です。
バスの乗り方やチケットの購入を少しでもスムーズにするために、あらかじめリスボンのバス事情を予習しておきましょう。
路線バスや高速バスを利用して、楽しいリスボンの旅にしてくださいね。
リスボン旅行に不安がある人や、リスボンのバス事情についてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」で現地在住の日本人ロコにサポートを依頼してみましょう!