ボリビア・ラパスでは日本円ではなく、米ドルを上手に利用しよう
ボリビア・ラパスの両替事情~為替レートや両替方法をご紹介~
ボリビアの通貨は「ボリビアーノス」といい「Bs」又は「BOB」と略されます。中南米には多くの国と地域がありますがそのほとんどで別々の通貨が使われており、国を移動する度にその国の通貨へ両替をする必要があります。またその多くは近隣諸国のみで両替ができる場合が多く、ボリビアーノスに関しても日本国内で取り扱っている銀行や両替所はありません。
為替レート
ボリビアの通貨「ボリビアーノス(Bs)」は政府によって相場が調整されているため為替レートがほとんど変わりません。ここ数年は米ドルに対して1米ドル≒6.95ボリビアーノスというレートで取引されています。ボリビアでは日本円の価値は非常に低く(米ドルの約半分ほどの価値しかありません・・・)、取り扱っている両替所もほとんどありません。両替の際は予め米ドルを用意しておくのが良いでしょう。もちろん近隣諸国の通貨からの両替も可能です。
ちなみに昨今の日本円と米ドル相場から見ると1ボリビアーノは約16円ほどになります(2017年11月現在)。
両替のできる場所と方法
【空港】
到着後すぐに両替をする場合はエルアルト国際空港の両替所を利用します。空港の両替所はラパス市内よりレートが低い上に手数料15ボリビアーノスが引かれます。ただ空港から市内へバスやタクシーで移動する場合にはボリビアーノスが必要となるのでこちらで最低限の両替をする必要があります。ちなみに空港の両替所は日本円にも対応しています。
<空港からラパス市内への料金>
タクシー 空港⇔ラパス市内中心部(Centro)…60~70ボリビアーノス (約8.6~10.1米ドル)
バス 空港⇔Isabel La Católica広場…3.8ボリビアーノス (約0.6米ドル)
以下に空港の両替所のレートの写真(2017年11月現在)を掲載しておきます。Monedaが通貨単位、Compraが各通貨からボリビアーノスへ両替する際のレート、Ventaがボリビアーノスから各通貨へ両替する際のレートです。
【両替所】
ボリビアでいちばん一般的な両替方法です。ラパス市内では観光客が多いサガルナガ通り周辺(Calle Sagarnaga)や金融街のあるカマチョ通り(Av. Camacho)に多くあります。「Casa de cambios(両替所)」と書いてある店を探しましょう。店先に対応可能な通貨とそれぞれのレートが表示されていることが多いです。2017年10月現在1米ドル=6.94又は6.95ボリビアーノスで取引されており、両替所によってレートが違うのですがその差は100米ドルを変えた場合で1ボリビアーノ(約16円)です。両替の際はパスポートの提示を求められる場合があります。
両替所を利用する際に気をつけたいのは多くの両替所でドル紙幣の種類によってレートが違うことです。100米ドル紙幣と50米ドル紙幣は前述のレートで両替してもらえますがそれ以下の20米ドル紙幣、10米ドル紙幣と5米ドル紙幣のレートは1米ドルあたり6.90ボリビアーノス以下。1米ドル紙幣については6ボリビアーノスで両替してもらえるか、場所によっては受け付けてもくれません。またどの紙幣も破損があると受け取ってもらえません。
【銀行】
ラパス市内にはボリビア国内の各銀行の支店があり、特に金融街にあるカマチョ通り(Av. Camacho)には多くの銀行があります。その中でもBanco Nacional de Bolivia(BNB)、Banco UnionやBanco Mercantil Santa Cruzは大手の銀行で地方都市にもその支店を構えており、日本人観光客の多くが訪れるウユニにも支店があります。両替にはパスポートが必要です。
銀行での両替は偽札を受け取るリスクがないというメリットがありますが両替所に比べてレートが低いためあまり一般的ではありません。また両替所と同様に破損のある紙幣は受け取ってもらえません。
<両替が可能な主要銀行>
Banco Nacional de Bolivia(BNB), Banco Union, Banco Mercantil Santa Cruz, Banco Bisa, BCPなど
<営業時間>※Banco Nacional de Bolivia(BNB)の主な支店の場合
月~金 9:00~16:00
土 9:00~13:00
※各銀行の営業時間はホームページ(スペイン語)にて確認できます
<両替まで流れ>
入口にある発券機で整理券を取る⇒店内のモニターで整理番号が表示されるのを待つ⇒自分の番号が表示されたら指定の窓口へ⇒パスポートと両替する通貨を渡す⇒レートを確認しレシートにサインをする⇒ボリビアーノスを受け取る
整理券を取り出す際の発券機の使い方は銀行によって若干異なりますが銀行の入り口には必ず警官がおり、何かわからないことがあれば彼らに「Cambioカンビオ(両替)」と伝えれば係員を呼ぶなどして対応してくれます。銀行の係員がいる場合もあるので同様に両替をしたいという旨を伝えれば対応してくれます。整理券は閉店前までに入店していれば基本的にもらえますが、閉店後に外に出てしまうと再度銀行へ入ることはできません。また自分の順番が過ぎてしまうと再度整理券を取り直さないといけないので注意してください。ちなみにボリビアの銀行内では携帯電話の使用、写真等の撮影、飲食、帽子やサングラスの着用は禁止されています。
【ホテル】
大きなホテルではフロントで両替をしてくれる場合があります。しかしレートが低く、ホテル側に両替用のお金の用意がないといった理由で断られることもしばしばあります。またホテル利用者以外の両替には応じてもらえない場合がほとんどです。両替の際はパスポートの提示を求められる場合があります。
米ドルで支払いをする
ボリビアでは自国通貨の次に米ドルが大きな力を持っています。米ドルしか手持ちがない、近くに両替できる場所がないという場合にボリビアでは米ドルで支払いのできる店があります。特にスーパーマーケットは両替所と変わらないレートで米ドルを使うことができます。ただし少額の買い物や少額の米ドル紙幣(20米ドル紙幣以下)での支払いは断られることがあるので注意が必要です。ホテルや少し高級なレストラン、サガルナガ通り周辺の土産物屋やレストランでも米ドルが使えることがありますがレートはまちまちです。米ドルが使えるかどうかは事前にお店側に確認しておく必要があります。
<米ドルが使える主な場所> ※利用前に米ドルが使えるかを確認してください
Ketal(スーパーマーケット)、Hipermaxi(スーパーマーケット)、Alexander Coffee(カフェ)、Cafe Banais(カフェ)、Burger King(ファーストフード)など
クレジットカードを使う
ボリビアではまだクレジットカードを使える場所は限られており、使えても5~7%の手数料を取られてしまう場合もあります。航空会社、サガルナガ通りにある一部の旅行会社やレストラン、高級ホテル、スーパーマーケットではクレジットカードで支払いが可能です。ビザやマスターカードはクレジットカードが使える場所のほとんどで使うことができます。
またレートは各社様々ですがATMからクレジットカードを使ったキャッシングも可能です。ただしカードによってお金を引き出せるATMはまちまちなのでいくつかのATMを試してみる必要がある場合があります。