スイス・ジュネーブの電車の乗り方徹底ガイド(路線図・料金・切符の買い方)
【スイス・ジュネーブ在住者執筆】スイス・ジュネーブに旅行へ行く前に読めば安心! スイス国鉄の電車の乗り方を徹底的に解説します。路線図や切符の買い方、切符の購入や乗り換えに便利なアプリ、お得なパスや割引券のほか、終わりにはコインロッカーや待ち合わせ場所などの駅の施設情報をまとめました。
スイスには「SBB」「CFF」「FSS」とドイツ語、フランス語、イタリア語で表記されたスイス国鉄の鉄道が国中を走っています。その他の登山電車や私鉄を入れると、スイス中にくまなく電車が走っています。電車でいけない町や村にはバスが通っているので、公共交通機関を利用して行けない場所は殆ど無いと言えるでしょう(乗り継ぎが不便だったりすることはありますが)。ジュネーブ国際空港からジュネーブ市内まではこのスイス国鉄で7~8分です。因みにバスでも市内に行けますが30分程かかります。電車は定刻どおりに出ます。このように素晴らしく観光に便利なスイス国鉄を利用してスイスの旅を満喫してください。
スイスの電車の乗り方
スイスの駅には改札口はありません。切符を買うと、ブルーの掲示板(写真A)でホーム番号を確認して、そこで電車を待ちます。行き先と出発時間が書かれた掲示板(写真B)で、ご自分の乗りたい電車かどうかチェックしてご乗車下さい。
切符のチェックは車内でおこなわれます。制服の国鉄職員が切符のチェックに来られたら、ご自分の切符を提示なさってください。乗り換えなどがあれば、その時教えて下さいます。ほとんどの職員の方が英語を話されます。
チェックがおこなわれなくても御心配なく、常にチェックがあるとは限りません。座席指定はICN都市間特急以外はありません。
▼写真A
▼写真B
左の駅が次に止まる駅、右の飛行機が付いているのがジュネーブ空港のことで、最終駅を示しています。
ジュネーブにあるスイス国鉄の主要駅
ジュネーブにはジュネーブ空港駅と市内にあるジュネーブ コルナバン駅の2つがあります。ジュネーブ空港駅からはインターシティと呼ばれる都市間特急やレギオエクスプレス(中都市間急行)が出ています。フランス行きや各駅停車はコルナバン駅で乗り換えになります。
ジュネーブ空港駅
空港ターミナルに隣接していますので、ジュネーブ市内やローザンヌ、モントルー、ベルン、チューリッヒなど他の都市に移動するのに便利です。
お店は日曜日も営業、駅のスーパーMigros(ミグロ)は午前7時から午後10時までオープンしています(土日は午前8時から)。
ジュネーブ コルナバン駅
ジュネーブの中心部に位置しています。ジュネーブ近郊の中都市に行かれるなら、ここで各駅停車に乗り換えです。パリ行きのTGV(新幹線)もここからです。
駅のスーパーMigros(ミグロ)は5:30から11:30までオープンしています。その他のお店も毎日営業しています。
電車の種類
ICN InterCity-Neigezug(イーツェーエヌ・イーシーエヌ)都市間特急
追加料金を払えば座席指定が出来る唯一の電車です。一等車車両内にビジネスコンパートメントがあり、一等車の切符をお持ちであれば利用できます。現在のところ、ジュネーブ空港駅からチューリッヒ中央駅〜ザンクトガレン間とジュネーブ空港駅からバーゼル駅、ジュネーブからミラノ駅と限られています。
IC InterCity(インターシティ)都市間特急
ジュネーブからローザンヌ、ベルンなど都市を結んで運行されています。座席指定はできません。
RE RegioExpress(レギオエクスプレス)中都市間急行
日本の準急行のようにインターシティが止まらない駅に停車します。ジュネーブ近郊では、ニヨンやロールなどです。
トラム(路線図)
スイス国鉄ではなくジュネーブ市のトラムが空港から市内及びコルナバン駅まで走っています。
▼路線図はこちらから
tpgホームページ:路線図
切符の購入方法
切符は駅にある窓口もしくは自動販売機で買うことが出来ます。私が一番おすすめしているのが、スイス国鉄のアプリを使って買う方法です。
駅の窓口
どの駅にも窓口があり、そこで切符を買う事が出来ます。英語で買えますし、何処そこへ行って、それから何処へ行くつもりだと説明すれば、一番いい旅程を教えて下さいます。切符と一緒に印刷された旅程表をもらえますので便利です。
駅の自動販売機
ジュネーブからローザンヌへ行く切符などはこれで買うと早いです。窓口には人が並んでいることがありますが、この自動販売機は沢山駅にありますので、急いでいる時には手っ取り早く切符が買えます。
スイス国鉄アプリ SBB Mobile
一番おすすめの方法です。切符の購入だけでなく、路線検索や乗り換えの際にもとても便利です。
SBB Mobileのダウンロード
お得な切符
スイストラベルパス
鉄道、市バス、市電、船、が乗り放題で利用できます。登山電車は全額無料にならない線もありますので、乗る前に窓口で確認して下さい。スイス全土の美術館・博物館が無料になる特典も付いています。パスの種類は、連日3日パス、4日パス、8日パス、15日パスの4種類。切符を毎回購入する必要がないのがメリットですが、行動範囲が広くない場合や、ジュネーブからローザンヌへの移動のみなどの場合には普通料金より高額になってしまいます。
日数 | 二等料金 | 一等料金 |
---|---|---|
3日間 | 232.00フラン | 369.00フラン |
4日間 | 281.00フラン | 447.00フラン |
8日間 | 418.00フラン | 663.00フラン |
15日間 | 513.00フラン | 810.00フラン |
26歳未満の方には 「ユース割引」 があります。パスの内容は同じですが15%の割引価格になります。
スイストラベルパス フレックス
スイストラベルパスと内容は同じですが、自分で使用日を選ぶことができるパスです。1カ月間の有効期間内で使用する日をご自分で選べます。日数は3日間、4日間、8日間、15日間の4種類から選べます。選択した日には、利用範囲もボーナス特典もスイストラベルパスと同じです。
日数 | 二等料金 | 一等料金 |
---|---|---|
3日間 | 267.00フラン | 424.00フラン |
4日間 | 323.00フラン | 514.00フラン |
8日間 | 467.00フラン | 742.00フラン |
15日間 | 563.00フラン | 890.00フラン |
※26歳未満の方には 「ユース割引」 があります。パスの内容は同じですが15%の割引価格になります。
ファミリーカード
16歳未満のお子さんが上記のパスを持っている親と同乗する場合に無料となります。「スイスファミリーカード」はパス購入時に申し込むと無料でもらえます。
スイスハーフフェアカード
滞在型の旅をなさる方にお勧めです。スイスの主要鉄道、市内交通、遊覧船、山岳鉄道を半額で利用できるパスです。有効期間は使用開始日から1ヶ月です。スイス人の大多数が一年間有効のハーフフェアカードを持っています。
レマンレジョナルパス
レマン湖畔の交通機関が5日間又は7日間無料か半額で乗れるというレマン湖畔の観光に最適なパスです。5日間パスを購入すると、2日間が無料に、3日間半額になります。7日間パスは3日間が無料、4日間が半額です。
日数とクラス | 大人料金 | ハーフフェアカード所有者料金 | 子供料金 |
---|---|---|---|
5日間二等 | 105.00フラン | 85.00フラン | 50.00フラン |
5日間一等 | 155.00フラン | 125.00フラン | 75.00フラン |
7日間二等 | 130.00フラン | 105.00フラン | 65.00フラン |
7日間一等 | 190.00フラン | 150.00フラン | 95.00フラン |
ジュニアカード
一年間有効の6歳から15歳の子供を対象にしているカードです。親が切符を持っていると無料で乗車できます。金額は30フラン
対象ライン:
https://cdn-doc.myswissalps.com/docs/default-source/rail-network-maps/swisstravelsystem.pdf?sfvrsn=7788603a_36
料金は2019年12月31日まで有効
スイス・ジュネーブ駅の施設
案内所
コインロッカー
ロッカーはほとんどの駅にあります。大きさによって値段が違います。小さいロッカーが5フラン、大きいスーツケースの入るロッカーが9フランです。 新しいカード支払いシステムのロッカーはジュネーブ空港駅とジュネーブコルナバン駅にあります。料金はMサイズが7フラン(6時間ごとに3フラン)、XLサイズが10フラン(6時間ごとに5フラン)、XXLサイズが12フラン(6時間ごとに6フラン)で、96時間まで預けることが出来ます。
待ち合わせ場所
このマークはミーティングポイントと呼ばれ、スイスの主要駅には必ずあります。
待合室
フランス国鉄乗り場
パリやリヨンなどフランス行きのフランス国鉄は7/8番線から出ます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。こちらの記事を参考に、ぜひ電車をご活用ください。ジュネーブの旅を楽しんでくださいね!
スイス国鉄についてさらに詳しい情報を知りたい、旅程などについて相談したい方は、ロコタビでジュネーブ在住の日本人ロコに相談することもできます。無料で質問もできますので、ぜひ利用してみてくださいね。