【事例】タイの展示会をオンライン視察|3時間で10社ほどのブースを回る

海外展示会を見たいが、社員を移動含めて5〜6日拘束する渡航コストが見合わない。そう考えて視察を見送っている企業は少なくありません。
株式会社トムキャットは、タイ・バンコクで開催されたペット用品の展示会「Pet Expo Thailand」を、日本のオフィスから視察しました。現地在住日本人(ロコ)に会場へ足を運んでもらい、日本からオンラインでつなぎながら商談する「オンライン視察」です。約3時間の接続で10社ほどのブースを回り、タイからの輸入に向けた具体的な糸口をつかんでいます。
渡航せずにどこまでできて、何ができないのか。今回のプロジェクトを主導された戸﨑さんに、オンライン視察のリアルな実態と、そこから得られた一次情報の価値についてお話を伺いました。
渡航費や時間の壁で、海外展示会の機会を逃していませんか?
ロコタビなら、世界180カ国・2,500都市以上の現地在住日本人が、通訳・商談アテンド・市場調査まであなたのビジネスをサポートします。
目次
渡航費と社員5〜6日の拘束を避けて、タイ市場を開拓する
― 今回、タイの「Pet Expo Thailand」を視察の対象とされた背景を教えてください。
戸﨑氏: 弊社ではこれまで、主にペットフードはアメリカから、ペット用品は中国から輸入を行ってきました。しかし、昨今の状況を踏まえ、新しいペットフードや用品を探す必要があり、生産地として活気のあるタイ市場に注目していました。タイのメーカー数社とは以前からコンタクトを取っており、オンラインでサンプルを送っていただいたこともあったのですが、本格的な輸入には至っていませんでした。そこで、現地の展示会で直接新たなメーカーを開拓したいと考えたのです。
― ご自身で現地へ赴くのではなく、「オンラインでの視察」という形式を選ばれたのはなぜでしょうか。
戸﨑氏: 過去には、直接海外の展示会へ足を運んだり、日本のスタッフが現地へ向かったりしたこともありました。しかし、今回のタイ視察において最大の壁となったのは、時間とコストの問題です。
日本からタイの展示会へ社員を派遣するとなると、移動を含めて5〜6日は拘束されることになります。航空券などの渡航費用の負担はもちろんですが、それ以上に社員のスケジュール調整や労務管理の面で大きな負担が生じます。そこで、現地にいらっしゃる方に会場を回っていただき、日本からリモートで参加する形をとれば、コストや時間を大幅に節約しつつ、現地の情報を効率的に収集できるのではないかという判断に至りました。
オンライン視察を任せるロコは、過去の利用実績とビジネス経験で選んだ
― 現地でのアテンド役に、ロコタビをご利用いただいた決め手は何でしたか?
戸﨑氏: 実は、数年前にもビジネスとしてロコタビを利用したことがありました。その時の対応が非常に良かったため、今回もロコタビで依頼先を探しました。
― 今回の事前のやり取りはスムーズに進みましたか?
戸﨑氏: 今回依頼したロコさんは、タイでご自身でも会社を経営されている方でした。ビジネスの現場に慣れていらっしゃる安心感もあり、問題なく進めることができました。
当日はZoomの動画配信スタイルで、3時間で10社ほどのブースを回る
― 実際の展示会当日は、どのような形でオンライン視察を進められたのでしょうか。
戸﨑氏: 弊社の輸入担当スタッフと私が日本のオフィスの一室に集まり、現地のロコさんとZoomを繋ぎました。ロコさんにはスマートフォンを持って会場を歩いていただき、私たちはこちらのパソコン画面から現地の様子を確認する、というSNSの動画配信のようなスタイルです。
事前に輸入部が「ここに行きたい」というブースをリストアップしており、そこを中心に回りました。海外の広い展示会なので、ロコさんがインフォメーションで場所を聞いたり、少し戻ったりすることもありましたが、非常にスムーズに進行しました。私たちが「この商品について、日本への輸出経験はありますか?」と質問を投げかけ、ロコさんがその場でタイ語に通訳して先方の担当者に伝えてくれる形です。
名刺交換もロコさんが代わりに進めてくださいました。
― 通信環境や、画面越しのコミュニケーションに不便はありませんでしたか?
戸﨑氏: こちらのパソコン環境の都合で少し雑音が入ることはありましたが、途中で通信が途切れるようなことはなく、非常に安定していました。画質についても、企業の看板や文字が読めないといった問題はなく、十分な解像度で現場の様子を把握できました。約3時間の接続で、合計10社ほどのブースを効率よく回り、具体的な商談の糸口を掴むことができました。
オンライン視察で分かること、現地でなければ分からないこと
― 実際にオンラインで参加されてみて、どのような成果や発見がありましたか。
戸﨑氏: タイの展示会は、ペットのオブジェなどブースの装飾が日本以上に非常に凝っていて可愛らしく、現地の市場の熱気やトレンドの雰囲気を画面越しでも感じ取ることができました。
もちろん、オンラインゆえの限界や反省点もあります。例えば、日本の法人向け展示会ではその場での商品販売はあまり行われませんが、海外の展示会ではその場で販売も行われています。実際に行って購入し、ペットフードの粒の感触をその場で確かめたり、会場全体の細かな空気感を肌で感じたりすることは、やはり現地に行かなければできません。
事前にペットフードに関する細かな要件をロコさんにもっと深く共有しておけばよかったという社内での反省もあります。
― コスト面での評価はいかがでしょうか。
戸﨑氏: 非常にコストパフォーマンスが高かったと感じています。現在、燃料費も高騰し、航空券代もかさみます。日本側の渡航費・宿泊費を抑えられた今回のオンライン視察は、非常にコストパフォーマンスの良い結果となりました。
オンライン視察で確証を得てから渡航する、という使い分けへ
― 今後の海外展開や、ロコタビの活用についてどのようにお考えでしょうか。
戸﨑氏: 今回の視察を足がかりとして、タイからの輸入を本格的にスタートさせ、新しい顧客の獲得と利益創出に繋げていきたいと考えています。
ロコタビは間に運営会社が入っているため、プラットフォームとしての安心感がありますし、これまで依頼したロコの方々は皆様本当に真面目に対応してくださいました。今後改善を求めるとすれば、例えば「自撮り棒を使うともっと画面が見やすくなりますよ」といった、オンライン視察ならではのスマホ周辺機材の事前提案などがあれば、さらに素晴らしいサービスになると思います。
最初から多額のコストをかけて現地に乗り込むのではなく、まずは今回のようにオンラインで現地の市場調査やアプローチを行い、確証が得られた段階で実際に渡航するといった使い分けが、今後の海外ビジネスにおいては非常に有効だと感じています。他社にもぜひお勧めしたいですね。
この事例のまとめ
- 社員を現地へ派遣すると移動を含めて5〜6日の拘束と渡航費が発生する。オンライン視察はその両方を抑えられる
- 当日は現地のロコがスマートフォンを持って会場を歩き、日本側はパソコンの画面で確認する。約3時間の接続で10社ほどのブースを回った
- 質問はその場でロコがタイ語に通訳して先方へ伝え、名刺交換も代わりに進めてもらえる
- 一方で、その場での購入、ペットフードの粒の感触の確認、会場全体の細かな空気感は、現地に行かなければ分からない。事前に要件をロコへ深く共有しておく必要もある
最初から多額のコストをかけて現地に乗り込むのではなく、まずオンラインで市場を見て、確証が得られた段階で渡航する。この順番なら、視察は「行くかどうか」ではなく「いつ行くか」の判断に変えられます。
【ご協力企業】
株式会社トムキャット
愛知県豊橋市を拠点に、「自然を大切に・ペットの健康を第一に・安全であること」を理念に掲げ、世界中から厳選したペットフード・ペット用品の輸入・販売を展開。
オンラインショップのほか、専門的な知識を持ったスタッフが対応する実店舗を通じ、オーナーとペットの豊かな暮らしをサポートしている。
▶︎ 公式サイト:https://tom-cat.co.jp/
【ロコタビが提案する、海外展示会視察の新しい選択肢】
海外展示会や市場調査に興味はあるものの、次のような理由で現地視察を後回しにしていませんか。
- 渡航費が高騰している
- 数日間のスケジュール確保が難しい
- 現地の言語対応に不安がある
- 展示会に行く前に、市場感を事前に把握したい
今回トムキャット様が実践された「現地ロコによるオンライン視察」は、渡航費用と移動時間を抑えながら、海外市場の一次情報をリアルタイムで獲得できる有効な選択肢です。
ロコタビなら、世界180カ国・2,500都市以上の現地在住日本人があなたの「目と耳」となり、世界中の展示会や商談の場へオンラインで繋ぎます。本格的な進出前のテストマーケティングや初期調査として、コストパフォーマンスの高い選択肢として海外ビジネスに活用してみませんか。