【事例】海外企業とのオンライン商談に通訳|AI翻訳では埋まらない距離

【事例】海外企業とのオンライン商談に通訳|AI翻訳では埋まらない距離

初回のオンライン商談なのに、いきなり踏み込んだ事業の話になる。海外企業から直接コンタクトが来たときに、まず困るのはここです。簡単な挨拶は英語でできても、日本で法人を作ってどう事業を展開するかという話を自分の言葉だけで進められるかは別の問題です。
ミニマム・アンド・アミカブル合同会社の山美さんは、ビジネスSNS経由でアプローチしてきたアメリカ本社の物流プラットフォーム企業との初回オンライン商談に、ロコタビで通訳を手配しました。スキルシェアのサービスではなくロコタビを選んだ理由と、ミーティング中は目の前に翻訳ツールを置きながら、それでも対人通訳を使った理由を伺っています。

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海外企業とのオンライン商談に通訳が必要になった背景

― 今回、海外企業との商談が行われることになった背景を教えてください。

山美氏: きっかけはビジネスSNS(LinkedIn)経由で、海外の物流プラットフォーム企業から直接ダイレクトメッセージをいただいたことです。その企業はアメリカに本社があり、現在はインドネシアで事業を展開、さらにシンガポールへも進出しているのですが、「次に日本で法人を作り、事業を展開したい」という思惑を持たれていました。

日本の物流業界は非常に閉鎖的で、DXと言いながらも本質的なデジタル化が進んでいない古い体質が残っています。先方も日本の大手物流企業にアプローチしたものの「変化を嫌う」風土に阻まれ、結果的に私にコンタクトを取ってきたという流れでした。私自身も前職で物流業界にいたため、彼らの目指すビジョンには共感でき、「どうなるかより、どうするかを考えましょう」と前向きにディスカッションを進めることになりました。

― その初回ミーティングで、通訳を必要とされたのはなぜでしょうか?

山美氏: 簡単な英語の挨拶であれば問題ないのですが、今回はオンラインでの顔合わせとはいえ、日本で法人を立ち上げどのようなコマーシャル(事業展開)を進めていくかという具体的なビジネスの話になることが予想されました。そのため、間に入ってしっかりとコミュニケーションをサポートしてくれる通訳が必要だと感じたのです。

通訳の手配先にロコタビを選んだ決め手は、事業を知っている人に頼めること

― 通訳を手配する際、ロコタビを選ばれた決め手は何でしたか?

山美氏: 最初はスキルシェアのサービスで通訳できる方を探したのですが、全体的にカジュアル寄りな印象を受け、企業間のファーストアプローチを任せるには少しピンときませんでした。そこでAI(Gemini)に相談してみたところ、「ロコタビがいいのではないか」と導かれたのが最初のきっかけです。

ロコタビを見て、単に「日本語と英語が話せる人」ではなく、「現地の空気やビジネスのスタンスを知っている人」にお願いしたいと考えました。今回依頼したロコ(現地在住日本人)さんは、プロフィールに「日本製品の輸入・B2Cビジネスを行っている」といったニュアンスの記載がありました。物流やビジネスにある程度の知見がある方だと推測でき、この方なら良さそうだなと安心できたのが最大の決め手です。

オンライン商談での通訳の働き。質問を咀嚼してキャッチボールを成立させる

― 実際のオンライン商談での、ロコさんのサポートはいかがでしたか?

山美氏: 非常にスムーズなコミュニケーションを取っていただき、大変助かりました。相手の経営者の方は気さくな方だったのですが、初回からかなり踏み込んだコアなビジネスの話になりました。

ロコさんの対応で特に素晴らしかったのは、相手の質問や意図をしっかりと咀嚼してくれた点です。向こうから少しずれた回答が返ってきたときも、ロコさんがその場で何度かキャッチボールをして内容を固め、私が本当に聞きたいことに対して的確に返してくれるようにコントロールしてくれました。非常に自然な形でアシストしてくださり、次回以降のミーティングでも引き続きお願いする予定です。

AI翻訳ツールの限界と、小規模な会社にとっての費用と柔軟性

― ビジネスの現場で、AI翻訳ではなく「人(ロコ)」を通訳に入れる価値をどう感じられましたか?

山美氏: 現在、同時翻訳ツールなどAIの普及は進んでいますが、企業がグローバルに出ていく商談の場において、それらはまだ人間の通訳をカバーしきれていないと感じています。

私自身、ミーティング中は目の前に翻訳ツールを置いていますが、やはり通訳さんが翻訳してくれる内容が一番的確です。ツールを通した不自然な会話は、相手方に余計な負担を強いることにもなります。人対人のビジネスにおいて、ゼロベースからでもしっかりこちらの代わりとしてパフォーマンスを発揮してくれる対人通訳の存在は、不可欠だと実感しました。

― コスト面や使い勝手に関する評価はいかがでしょうか?

山美氏: 大企業であれば、専門の通訳事務所に高い経費をかけて依頼できると思いますが、ベンチャーやミニマムな規模の企業だと、そこに多額の予算は割けません。その点、ロコタビはピンポイントで依頼できるため非常にリーズナブルで使いやすいです。

また、今回はオンラインでしたが、今後実際にインドネシアへ出張することになった際、現地での同行アテンドをそのままお願いできるという拡張性も大きな魅力です。他のスキルシェアサービスでは、現地で合流して同行してもらうような探し方は難しいため、国ごとに現地在住者を探せるロコタビの仕組みは、海外出張を控える法人担当者にとって非常に実用的だと感じています。

海外市場調査は、レポートより現地で動けるパートナー

― 最後に海外市場調査や今後のロコタビ活用について、お考えをお聞かせください。

山美氏: 海外進出を検討する際、ネット上の情報や高価な市場調査レポートを購入する企業もあると思いますが、私はそれだけでは不十分だと考えています。

レポートでおおよその情報は分かっても、「じゃあ具体的に現地で動くためにどうすればいいのか?」という実行フェーズで必ずつまずきます。本当に需要があり、ビジネスを前進させるのは、現地で実際に動いてくれる「パーソナルな人(コネクション)」の存在です。ロコタビを通じて、そうした現地のパートナーシップを紐付けていくことは、海外ビジネスを成功させる上で非常に有効な手段になるはずです。

この事例のまとめ

  • ビジネスSNS経由で届いた海外企業からの打診が、初回から踏み込んだ事業の話になった
  • 「日本語と英語が話せる人」ではなく、プロフィールから物流やビジネスの知見が推測できる人を選んだ
  • 通訳が相手の質問の意図を咀嚼し、聞きたいことに的確な回答が返るよう場をコントロールした
  • 専門の通訳事務所に多額の予算を割けない規模でも、ピンポイントで依頼できた

初回の商談ほど、訳す精度よりも「何を聞きたいのかを理解している人が間に入っているか」で進み方が変わります。


【ご協力企業】 ミニマム・アンド・アミカブル合同会社
B2Bの越境ECサポートや、物流関連のコンサルティング事業を展開。アナログな体質が残る日本の物流業界において、海外の物流プラットフォーム企業との事業展開や日本法人設立をサポートするなど、企業のグローバルなビジネスを後押ししている。
▶︎ 公式サイト:https://www.minimumandamicable.com/


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