【事例】飲食店の海外出店に向けたシドニー市場調査

【事例】飲食店の海外出店に向けたシドニー市場調査

飲食店の海外出店に向けて、現地の店と街を自分の目で確かめたい。新潟県上越市を中心に飲食店を経営する有限会社ミサ企画の中田浩太郎さんは、オーストラリア・シドニーでの市場調査にあたり、現地在住の日本人「ロコ」に2日間のアテンドを依頼しました。見たい店の条件を伝えて訪問先の選定とプラン作成を任せ、公共交通機関で移動しながら、飲食店やマーケットを視察しています。

この事例の要点

  • 課題:海外出店に向けて、シドニーの飲食店や街の様子を、限られた日程で効率よく見て回りたいと考えていた。
  • 取った手段:4日間の滞在のうち2日間、在住歴の長いロコにアテンドを依頼し、見たい店の条件を伝えて訪問先の選定とプラン作成を任せた。
  • 視察後の変化:ラーメン店の食べ比べやマーケットの視察を通じて、店ごとの違いやエリアごとの客層を現地で確認できた。

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シドニー・サーキュラーキーから見たオペラハウスの夜景
中田様撮影

飲食店の海外出店に向けたシドニー市場調査|酒フェスと現地の店を自分の目で確認

― なぜ海外展開を目指されたのでしょうか。

中田氏:少子化や人手不足が進むなかで、会社をどのように成長させていくかを考えています。多くの飲食店は次の出店先として東京や大阪を目指しますが、同じだけの投資をするのであれば、海外に挑戦したいと考えました。

― 今回、シドニーを訪れた目的は何でしたか。

中田氏:飲食店の海外出店に加え、味噌ラーメンに使っている味噌を海外に展開できないかと考え、市場調査を進めています。今回は地元の商工会議所が日本酒のイベント(酒フェス)に出展することになり、私も同行しました。シドニーを訪れるのは、今回が初めてでした。

酒フェスの会場に加えて周辺の飲食店も回り、今後の出店に向けた下見と市場調査をしたいと考えていました。

― 当初は、ポップアップ出店も検討されていたそうですね。

中田氏:はい。酒フェスの中で日本の食べ物を提供できないか、運営側とも話をしていました。

ただ、準備を具体的に考えると、確認すべきことが多くありました。使いたい味噌は冷蔵で空輸する必要がありますし、調理を担当する従業員の同行も必要です。ラーメンを提供するのであれば、麺をゆでたりスープを炊いたりするための給排水など、設備の確認も欠かせません。

現地で食材や設備をそろえながら進めるには入念な準備が必要になるため、今回は無理に出店を進めず、視察に専念することにしました。

シドニーで開催された日本酒イベント「SAKE FESTIVAL」の会場入口
中田様撮影

海外視察のアテンドはどう探す?在住歴の長い日本人を選んだ理由

― ロコタビを知ったきっかけを教えてください。

中田氏:シドニーで案内をお願いできる方を探していたところ、インターネット検索でロコタビを見つけました。

同行する商工会議所の方々に、自分の飲食店巡りまでお願いするわけにはいきません。現地では英語でのやり取りも必要になるため、自分で案内をお願いできる人を探そうと考えていました。

以前ラスベガスを訪れた際には、現地で商売をしている知人が、ガイドブックには載っていないようなローカルのお店まで案内してくれました。その経験から、会社として視察に行くのであれば、現地に詳しい人に同行してもらい、持ち帰れるもののある時間にしたいと考えていました。

― 利用を決めた理由や、ロコ選びで重視した点は何でしたか。

中田氏:登録してシドニーのロコを検索し、プロフィールを確認したところ、現地にしっかりと根を下ろして暮らしている方が多い印象を受けました。依頼するのであれば、現地での在住年数ができるだけ長い方にお願いしたいとも考えていました。

SNSで発信している方に直接連絡することも考えましたが、費用が発生する依頼なので、サービスを通じて依頼できる安心感を重視しました。

2日間の飲食店視察プラン|ラーメンの食べ比べから現地で人気の店まで

― ロコには、どのような視察プランを依頼しましたか。

中田氏:現地での滞在は4日間で、そのうち最後の2日間のアテンドをお願いしました。

行き先は基本的にお任せしましたが、海外出店に向けた視察であることはお伝えしました。日本食、特にラーメン関係で話題のお店を見たいこと、日本人が関わらず現地の方だけで運営しているお店があれば食べ比べたいこと、日本のスタイルをそのまま持ち込んだお店も見たいことなどです。

ラーメン以外でも、現地の若い世代に人気の飲食店やスポットがあればピックアップして、効率よく回れるプランにしていただくようお願いしました。

― 実際に回ってみて、いかがでしたか。

中田氏:こちらの意図をくみ取っていただき、お店ごとの違いが分かる視察ができました。内容には満足しています。

現地では、日本人の飲食店オーナーと面会する機会もありました。ロコさんが同行してくれたことで、そうした訪問先にもスムーズにたどり着くことができました。

シドニーのラーメン店で食べ比べた、野菜をのせたラーメン
中田様撮影

現地在住者の同行が効いた場面|公共交通での移動と、エリアごとの客層の違い

― 現地在住のロコに依頼して、特に良かったことは何ですか。

中田氏:お店での注文がスムーズになったこともありますが、特に良かったのは、現地の交通手段や地理に詳しかったことです。

今回は公共交通機関で移動しました。電車や路面電車で十分に回ることができ、移動しながら街並みも見ることができました。

飲食店だけでなく、利用する人の所得層が異なるマーケットなども見たいとお願いしていました。移動の途中で「このエリアにはこういう方が住んでいる」といった説明もしていただき、とても参考になりました。

ガイドブックで調べて1人で回ることもできたかもしれませんが、これほど効率よくは回れなかったと思います。言葉の通訳に加えて、現地の地理や暮らしを知っている方の案内が、視察の助けになりました。

― 普段の情報収集と、現地で自分の目で見ることは、どのように使い分けていますか。

中田氏:インターネット検索も活用していますが、そこで得た情報はあくまで一部として受け止めています。基本的には、自分の目で見たことを大切にしています。

発信される情報には、商業的なものと実際の姿を伝えるものがあります。先入観を持たずに現地を訪れ、後から調べた情報と照らし合わせて見極めるようにしています。

シドニーのファーマーズマーケットに並ぶ野菜と果物
中田様撮影

今後の展望|オーストラリアを優先する理由

― 今後の渡航予定を教えてください。

中田氏:来年もオーストラリアを検討しています。アジア圏は制度面や食材の持ち込みの面で比較的取り組みやすいため、先に条件の厳しい国から取り組んでおこうという考えです。オーストラリアは移民の多い国で、受け入れてもらいやすい雰囲気を感じました。


飲食店の海外出店に向けて視察する担当者様へ|この事例からわかる3つのポイント

  1. 店名ではなく「見たい条件」を伝える:ラーメン店の食べ比べ、日本のスタイルの店と現地の方が運営する店の比較、若い世代に人気の店など、見たい対象と条件を共有したことで、店ごとの違いが分かる視察プランになりました。
  2. 在住歴の長いロコを選ぶ:プロフィールの在住年数を参考に依頼先を選び、現地の交通手段や地理、エリアごとの暮らしに詳しい案内を受けられました。
  3. 移動の時間も視察に使う:公共交通機関で移動しながら街並みを見て、エリアごとの客層について説明を受けたことで、店だけでなく街の特徴も確かめられました。

【ご協力企業】有限会社ミサ企画

新潟県上越市・妙高市・新潟市を中心に、「食堂ミサ」を展開。創業50年以上、白味噌をベースにニンニクと大量の玉ねぎが効いた味噌ラーメンは「上越ソウルフード」として地元内外に長く親しまれている。国内外へのフランチャイズ展開を視野に、事業の幅を広げている。

▶ 公式Instagram:https://www.instagram.com/syokudoumisa1133/


海外の飲食店視察・市場調査に、現地在住者のサポートを

ロコタビでは、海外在住の日本人「ロコ」に、現地での通訳や視察同行、市場調査などを直接相談・依頼できます。訪問したい都市や調べたい内容に合わせて、プロフィールを確認しながら依頼先を選べます。

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