ケチャとは?バリ島の伝統舞踊を間近で感じながらバリを堪能しよう
バリ島の伝統舞踊「ケチャ(ケチャックダンス)」をご存じですか?
踊りはもちろん伝統衣装や、掛け声からなるリズムや音程に夢中になること間違いなし!
歴史や物語をあらかじめ学んで臨めばさらに楽しめるでしょう。
この記事ではケチャについて詳しく解説をするとともに、ケチャの楽しみ方や楽しめる場所などを紹介していきます。
リゾート気分が味わえるバリ島は世界中でも人気の旅行先
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バリ島はインドネシアの諸島国の一部で、ジャワ島の東に位置しています。
美しいビーチ、贅沢なリゾート、文化、歴史的な遺産が融合した場所として、世界中の旅行者に愛されています。
島内に広がるリゾート地は、贅沢なヴィラやホテル、ビーチフロントのリゾート施設が点在しており、バリでは日常の忙しさを忘れてゆっくりリラックスした時間を過ごせますよ。
バリ島は、人気のリゾートエリアの一つです。
バリ島の伝統舞踊のひとつ「ケチャックダンス(Kecak Dance)」とは?
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ケチャは正式名称「ケチャックダンス」といい、バリの民族舞踊です。
「バロン」「レゴン」と並んで、バリ島の三大舞踊のひとつに数えられています。
ケチャの歴史や内容についてご紹介します。
ケチャの歴史と起源
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「ケチャックダンス」は、バリ島の伝統舞踊の中でも特に迫力があり、見どころ満載です。
ケチャの起源は、疫病蔓延などの危機の際に行われていたバリ島の伝統的な舞踏であるサンヒャンという儀式です。
その後、20世紀前半にサンヒャンをベースとし芸術化が進み、『ラーマーヤナ』という古代インドの叙事詩のストーリーを組み込んだ観賞用の舞踊に発展しました。
ケチャは物語で構成されている
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ケチャの演目は「ラーマーヤナ」を基にした5部構成のストーリーで、ヒンドゥー教の神話と、古代英雄であるコーサラ国のラーマ王子に関する伝説をまとめたストーリー。
披露される演目はシータ姫の誘拐シーンが定番です。
シータ姫の美しい衣装や踊り、ラワナの迫力ある姿、そしてファイヤーダンスなど、見どころ満載!
開演前には日本語でのあらすじが配布されるため、言葉の心配なしに楽しめます。
楽器を使わず人の声だけで織りなす迫力満点のダンス
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ケチャは上半身裸の50人以上の男たちが「ケチャ!ケチャ!ケチャ!ケチャ!」と、口で高速リズムを刻む独特な演出が見どころです。
開始当初は、独特なリズムとダンスに見慣れず不思議な感覚なのですが、徐々に複雑なリズムで刻まれていた「ケチャ」の掛け声がどんどん揃ってきて、バリ民謡の世界観にどんどん引き込まれていきます。
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ケチャックダンスは夕方から上演されます。
美しい夕日をバックに始まり日が沈むにつれてあたりは暗くなり、最後は炎を使った演出も楽しめます。
楽器での演出はないですが、人のみで演じる躍動感ある迫力満点のバリ伝統文化を体験できますよ。
ケチャが楽しめるのはどこ?観賞できるスポットが決まっている
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演目の内容はどこも変わりませんが、演出は各地様々です。
人気のケチャックダンスが鑑賞できるスポットをご紹介します!
ウルワツ寺院
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バリ島南端の海岸に位置し、断崖絶壁に建つ美しい寺院として知られています。
この寺院はバリ島で最も神聖な寺院の一つであり、ヒンドゥー教の神シヴァを祀っています。
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ウルワツ寺院は海に突き出る断崖の上に建てられており、夕日が沈む美しい風景とともに訪れる人々を魅了しています。
絶景スポットとしてだけでなくパワースポットとしても人気です。
ケチャ舞踏が行われることでも有名で、多くの観光ツアーではウルワツ寺院でのケチャ鑑賞がプランに含まれています。
ウルワツ寺院でのケチャ公演は毎日18:00〜19:00で行われています。
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寺院内ではたくさんの猿と出会えます。
着用品を取られないように注意が必要です。
■ウルワツ寺院の基本情報
- 入場料:大人Rp50,000/人、子供Rp30,000/人
- ケチャ鑑賞料:大人Rp150,000/人、子供Rp75,000/人
- 住所:Pecatu, South Kuta, バドゥン Bali, インドネシア
タナロット寺院
タナロット寺院は、バリ島南部の海に浮かぶ岩の上に建てられ、ヒンドゥー教の神ワラハ(バロン)を祀っています。
海からの美しい景色が印象的で、干潮時には歩いて寺院へ渡ることができます。
バリ語で「海の中にある土地」という名の通り、この場所はバリ島を囲む鎖の一部で、バリの元々の信仰のお寺が建てられ、後にヒンズー教の寺院としても有名になりました。
16世紀にジャワの高僧ニラルタが訪れ、海神を祀る神聖な場所として確信し、寺院建設のきっかけとなりました。
タナロット寺院の入場料は現地旅行客か外国人旅行客かで値段が変わります。
私たち外国人向け価格は以下です。
■タナロット寺院の基本情報
- 入場料:大人 Rp75,000、子供(6歳から12歳まで)Rp40,000
- 公式webサイト:https://www.tanahlot.id/index.php/home
- 住所:Beraban, Kediri, Tabanan Regency, Bali 82121 インドネシア
毎週金・土・日の18:00〜19:00に開催されるケチャ舞踏の鑑賞料は10万ルピアです。
ダラム寺院
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ウブド観光と合わせてケチャックダンスを鑑賞するならダラム寺院がおすすめです。
ダラム・ウブド寺院は、バリ島のウブド地域に位置するヒンドゥー教の寺院であり、美しい自然環境に囲まれています。
入場料はお布施としてRp10,000〜です。
ダラム寺院でのケチャ公演は1週間に2回行われており、水曜と土曜の19:30〜21:00です。
ケチャックダンスの鑑賞料金はRp75,000です。
■ダラム寺院の基本情報
- 入場料:Rp10,000〜
- 住所:Jl. Raya Ubud, Ubud, Kecamatan Ubud, Kabupaten Gianyar, Bali 80571 インドネシア
バリ島で観ておきたい三大舞踊は他になにがある?
バリ島にはケチャックダンスの他に2つ有名な伝統舞踊があります。
バロンダンス(Barong Dance)
バロンダンスは、神聖な獅子「バロン」と邪悪な精霊「ランガ」の戦いを描いた舞踊です。
カラフルな衣装と独特な演技が特徴で、バリの神話と信仰が融合された迫力ある舞台です。
バトゥブラン寺院などで鑑賞可能です。
レゴンダンス(Legong Dance)
レゴンダンスは、ケチャックダンスとはガラリと雰囲気が異なり美しい少女たちが恋の物語を表現する優雅で優美な舞踏です。
繊細な振り付けと優雅な衣装が観客を魅了します。
サハデワ寺院などで鑑賞できますよ!
まとめ:バリ島に行くならケチャをはじめとするさまざまな伝統舞踊を味わおう
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バリ島では、ケチャをはじめとする多彩な伝統舞踊を通じて観光客にバリの歴史や文化体験を提供しています。
舞台となる寺院や広場でのパフォーマンスは、バリ島の神秘的な雰囲気や公演にしっかり入り込めるような雰囲気を存分に味わうことができますよ。
リゾート地としてだけでなくバリの空気をケチャや他の舞踊を通して現地の歴史や独自の表現方法などから感じてみてはいかがでしょうか?