季節の変わり目、気圧の変化、怪我、アレルギー、様々な方が訪れる診療所ですが健康な人でも一年に一回は行くことがあるのではないでしょうか。初めて行く診療所は怖い方やまずどうすればいいかわからない方、不安があると思います。
怪我した時や風邪になった時のためにこの記事を一読して頭の片隅に置いてみてはいかがでしょうか。

ウィーンと日本の診察や医療制度の違い

日本では皮膚の炎症のような症状であれば皮膚科へ、お腹がいたければ内科へ行くと思います。ですが、ここウィーンは違います。
体調になにかしら異変があった場合にまず行くところは「Hausarzt(ハウスアーツト)」といい最寄りにある診療所のような所に行きます。そこでお医者さんから専門医が必要かどうか判断してもらい、必要であればお医者さんが病院の予約をしますが、多くの場合はこの診療所のお医者さんに処方箋をもらい薬局へ向かいます。
なのでまずは最寄りの診療所を探しましょう。
お気に入りのお医者さんがいる所があなたの「Hausarzt(ハウスアーツト)」かかりつけの医者となります。

その診療所や病院で診察するうえで必要なカードはEカードといい、それはいわゆる保険証です。保険によってはカードの種類が違う可能性がありますが、このEカードは国や私立の保険に入っていれば手に入るカードになります。
保険に入ってない場合は診察が全額負担になってしまうので、まずウィーンにきたら保険に入ることをおススメします。

診療所の種類

ここは絶対に知っておいてほしいポイントになります! 
オーストリアには「Kassenarzt」「Wahlarzt」「Privatarzt」の三種類があります。

  • 「Kassenarzt」
    保険会社と契約を結んでいるお医者さんのことを指し、Eカードで診察できます。保険適用のお医者さんという意味です。

  • 「Wahlarzt」
    保険会社と契約を結んではいませんが、保険会社から認めてもらっているお医者さんのことを指します。こちらはEカードが適用されません。診察料は負担し領収書でもらい、領収書をご自身が加入されている保険会社に送ると8割り返金されます。※患部や症状によっては割合が下がることもあります。

  • 「Privatarzt」
    保険会社と契約を結んでいない、また保険会社から認めてもらっていないお医者さんのことを指します。こちらは全額負担になります。

この文面だけ見れば、「Privatarzt」が一見ネガティブに見えがちですがそうではなく、お医者さんが一人の患者さんとの時間が長くとれることがほとんどです。しっかり、長い時間をかけて相談相手になってくれるでしょう。

診療所の情報

最寄りの診療所でいいお医者さんを見つけることが一番ですが、それでもなにも情報がない所には行きにくい。きっとそういう方もいらっしゃると思うので二件良い評判の診療所をご紹介します! ※二件共に日本語対応はしていません。

KMMED Dr. Vanessa Fiebiger

Medizin Mariahilf Dr. Mayrhofer, Dr. Mückstein, Dr. Lamel

最後に

健康であることが一番ですが、季節の変わり目など体調を崩している方が多い中で生活をしていると嫌でもうつっちゃうことありますよね。
体力に自信がある方でも、翌朝喉が、頭が、なんてことはよくあることですし、ウィーンの診療所のことを思い出して酷くなる前に行かれてみてはいかがでしょうか。
多くの日本人の方は、大丈夫これくらいと流しちゃいますがせっかく払っている保険ですし、どんどん有効活用しちゃいましょう!