シアトルの電車リンクライトレール乗り方ガイド(路線図・料金・切符の買い方・乗り換えアプリ)
【アメリカ・シアトル在住者執筆】シアトルに旅行へ行く前に読めば安心! シアトル市内を走る電車リンクライトレールの乗り方を徹底的に解説します。路線図や料金体系、交通カード、実際の乗り方をご紹介します。終わりにはQ&Aをまとめました。
シアトルの電車の基本情報
観光に便利なリンクライトレール
シアトルの電車といえば、シアトルの南北に伸びるリンクライトレール。
シアトル市内にはモノレールもありますが、これはダウンタウンとスペースニードルのあるシアトルセンター間を往復するだけのものなのでリンクライトレールの方が圧倒的に使う頻度が多いです。
1本しか線がないので乗り換えがない上に、停まる駅も16駅(2019年6月現在)しかないシンプルな電車。
また、6~15分ごとに電車が来るのでいつ駅に着いてもすぐに次の電車が来るのもうれしいところ。
不慣れな土地でバスやタクシーを使うのが苦手……という人でも気軽に使えます!
一番端の駅から一番端の駅まで乗っても1時間以内の短い電車なのですが、その途中の16駅には見所がたくさんあります。
観光でシアトルに来た方には1番にオススメしたい交通手段です。
リンクライトレールの乗り方・切符の買い方
1.駅へ向かう
2.乗降駅をチェック(路線図)
▲路線図
線は一本しかないので、降りる駅よりも重要なのが自分が向かう方向。
「University of Washington方面」なのか「Angle Lake方面」なのかということを確認しておきましょう。
3.券売機でチケットもしくはorcaカードを購入
券売機は駅の入り口の目立つところにあります。
4.券売機にタッチ(orcaカードの場合のみ)
5.電車に乗る
自分の行き先をホーム上のモニターで確認し、電車を待ちましょう。
次の電車が来るまでの時間もモニターに表示されています。
6.電車を降りる
orcaカードを持っている場合は降りた駅で再度、黄色のポールにカードをタッチしましょう。
料金と交通カード
料金
上の写真はCapitol Hill駅からの運賃の表です。各駅にこのような運賃表が貼ってあります。
どの駅からどの駅まで行くかにより運賃は変わりますが、$2.25〜$3.25なのでリーズナブル。
運賃はライトリンクレールのサイトで確認できます。
orcaカードとは(交通カード)
orcaカードはシアトル市内で使える交通系ICカードのことです。
リンクライトレール以外に、モノレールやバス、ストリートカー(バスのようなもの)、水上タクシー、フェリーに乗るときにも使えます。
それぞれの交通機関で都度払いをすると乗り換えの時間が90分のところ、orcaカードを使って支払うと2時間に延長されるという特典があります。
つまり、2時間の間ならorcaカードで支払える交通機関を何度使っても最初の1回分の運賃しか差し引かれないということです。
短時間で色々なところを回りたいと思っている方には最高のメリットですね。
購入とチャージ
左を選ぶと紙のチケット、右上を選ぶと交通ICカードのorcaカードを購入します。(右下のReloadは補充=チャージの意味)
選択肢が少ないので、英語が得意でなくても簡単に操作できます。
チケットの購入方法
紙のチケットにするかorcaカードを買うかどちらにするか迷った時は、滞在中に公共交通機関での移動回数が多そうかどうかを基準に考えてみてください。
滞在中は全て旅行代理店の送迎があり、公共交通機関は空港からダウンタウンまでの往復だけだという場合は紙の切符を購入するのがいいと思います。
チケットを購入する場合は最初の画面で左のボタンをタッチし、次の画面で行き先の駅名をタッチ。最後の画面でOne way(片道運賃)という言葉の下に表示された金額を支払いましょう。
ただし券売機はお釣りが出ないのでちょうどぴったりの額の現金を持っていない場合は損をしてしまいます。できるだけクレジットカードで支払うことをオススメします。
デイパスの購入方法
チケットを購入するときに、One way(片道運賃)のボタンの下にDay passというボタンが表示されます。
Day passは、前の画面で選択した駅と今いる駅の往復の額を支払うことで、その2駅間であれば1日中乗り降りし放題になるというものです。
バスなどの他の交通手段は使わず、一日中電車しか使わない予定ならばこれを買うのが一番シンプルでお得です。
Transit Go(乗り換えアプリ)の購入方法
Transit Goというアプリを使うと、オンラインでライトレールの電子チケットを購入することができます。ただしすごく便利というわけでもないので、一時的に観光でライトリンクレールを使う場合には使用するメリットはあまりないと思います。
どうしても紙のチケットや交通カードを持ちたくないという場合は、事前にアプリをインストールし、クレジットカードの情報を登録しておきましょう。
Transit Goのダウンロード
orcaカードの購入方法
新規でorcaカードを購入する場合、手数料として運賃とは別に$5支払う必要があります。
最初に支払うこの$5は返却されないのですが、チャージしておけば楽に移動ができます。
長期間の滞在かつリンクライトレール以外の交通手段も駆使して色々なところに訪れたいと考えている場合はorcaカードを買うことをおすすめします。
orcaカードのチャージ方法
券売機横の金属製のポケットに自分のorcaカードを挿入し、最初の画面で左下のreloadを選択します。
次の画面で何円チャージするか聞かれるので希望額のボタンを押して支払いを済ませましょう。
このときもお釣りは出ないのでちょうどの額の現金がない時はクレジットカードで支払うと損をせずに済みます。
カードの残額は払い戻しができないので、必要以上の額をチャージしないよう気をつけましょう。
orcaカードの使い方
リンクライトレールの駅には改札がありません。
先ほども説明したように、orcaカードを持っている人は黄色いポールのような機械にカードをタッチしてから電車に乗りましょう。
チケットを購入した場合はここでは何もすることはありませんが、目的地までチケットをなくさないように気をつけましょう。
カードの返却・返金
orcaカードで最初に支払う$5はデポジットはないので、カードを返却する場所も返金もありません。
繰り返しになりますが、チャージしすぎた分のお金は戻ってきません。
計画的に使用する分だけ入金するようにしましょう。
無賃乗車について
リンクライトレールの駅には改札もなければ常駐している駅員もいません。
無賃乗車をしようと思えばできてしまいますが、電車内では駅員が抜き打ちで運賃の支払い状況をチェックすることがあります。
ここで摘発されると$124(日本円で約12400円以上)の罰金が課せられます。
現地の人がしれっと無賃乗車をしている場面に出くわすかもしれませんが、決して無料で利用できる電車ではありません。
乗る前に知っておくと便利なQ&A
Q : 空港から市内中心部への行き方は?
空港からUniversity of Washington方面のリンクライトレールに乗り、West lake stationで降りるとダウンタウンに着きます。
Q : 時刻表はどこを見ればわかる?
各駅のわかりやすい場所(駅によってはプラットホームにあることも)にこのような時刻表が貼ってあります。
終電の時間は平日、土曜日、日曜日、各駅で異なるので駅にある表で確認しましょう。
google mapの経路案内でも電車の時間や経路を簡単に調べることができます。
Q : 割引はあるの?
子供向けの割引があります。
同乗の大人がいれば5歳以下の子供の運賃は無料になります。
6~18歳の子供は子供用のチケットや子供用のorcaカードを購入することができます。それらのチケットやカードを使うと1回の運賃が一律で$1.50になります。
65歳以上の人や障害者用の割引もありますが、事前に申請をする必要があるので観光中に取得するのは難しいです。
Q : 間違えて改札を通ってしまったときは?
間違ってカードを改札にタッチしてしまった場合でも、返金してもらうことはできません。
Q : 地下鉄に忘れ物をしてしまったときは?
忘れ物やなくし物をした場合は、206-553-3000に電話をしてみましょう。ただし日本のように戻ってくる可能性は低いのであまり期待せず。
Q:緊急時はどうすればいい?
各駅の券売機の近くやプラットホームに上の写真のような緊急連絡システムがあります。各駅に駅員がいつもいるわけではないので、駅員が見当たらない場合はこれを使いましょう。
Q : 駅にトイレやコインロッカーはある?
どちらもありません。(駅の入っているビルのトイレが使えることはあります)
さいごに
ライトレールは返金制度やおつりのシステムが整っていなかったりと日本人からするとびっくりすることもありますが、そのシンプルさゆえに複雑な手続きや乗り換えをしたり駅構内で迷ったりすることもありません。
経路の案内アプリはGoogle Mapがおすすめです。行き先を入力して経路を表示すると、リンクライトレールの最寄駅や遅延情報を表示してくれます。
リンクライトレールは電車の向かう方向さえ間違えなければ、ちゃんと行きたいところに辿り着けるので、海外慣れしていない人でもストレスフリーで旅行ができると思います!
ぜひたくさん活用して楽しい思い出を作ってくださいね。
「ライトレールで行きたい場所があるけど、その駅周辺に他に観光地はないのかな?」「短い日程ならライトレールだけで毎日観光できるかな?」そんな疑問は、現地在住の日本人に聞いて解決できるかもしれません。
Q&Aでの質問は無料なのでぜひロコタビを利用してみてくださいね。