プーケットの旅行ガイド情報

プーケットのバス(ソンテウ)乗り方ガイド〜路線図、料金、おすすめ観光ルート

【タイ・プーケット在住者執筆】
プーケットの唯一の公共交通機関の路線バスに乗ってみませんか?
実際、観光には不便ですが、のんびり周りの景色や同乗者の様子も楽しみながら、決まったルートに乗っかっていくだけなので言葉いらず。何より安いです。ローカル体験の一つとして乗ること自体を楽しめる人におすすめです。

プーケットのバス事情

プーケットにはソンテウという比較的大きな青いバスと、小さめなピンクのソンテウがあります。ピンクのソンテウは在住者でもむずかしい上級者向けなので今回は大きめの青い「ソンテウ」とプーケット空港と主要エリアをつなぐ「スマートバス」をご紹介します。

プーケットのローカルバス「ソンテウ」

ローカルバスターミナルは、プーケットタウン、公設市場の前にあります。ターミナルというよりは、「市場の前の道路にバスが適当に停車しているだけ」といった感じですが、ちゃんと、行先ごとに停車場所が何の表示もなくても決まっていて、まさにローカルルールを感じる場所です。

バス停の場所

ローカルバスが並んでいますが、どこにお目当てのバスが止まっているかはじめてだとわからないので、一つ一つ止まっているバスの行先を確認しながら探します。そうしていると、待機しているドライバーさんが、何やら話しかけてくるので、行先を告げてみてください。
だいたい、「どこ行くの?」と聞いてくれているので、話がかみ合うはずです。どのあたりに停まっているか教えてくれるのでその方向を目指します。

市場前

※長距離バスのためのバスターミナル「Phuket Bus Terminal 1」と間違わないようにしてください。

プーケットで一番初めにできた伝統ある市場周辺には、独特の活気があります。徒歩圏内に、ザ・ビーチのロケ地としてピピ島とともに有名な「On On Hotel」や、プラカノン文化を残すOld Townの街並みなど、散策に丁度いいエリアもあります。
始発・終点としてバス利用の際に立ち寄りやすい場所です。

始発

時刻表はありません。ドライバーさんの判断で乗客が揃ったら出発します。
活気のある周辺なので、ちょっと買い物したいなと思ったら、5分ぐらいだったら声かけてから行けば待ってくれている......はずです。

終点

【注意】市場前のバス停まで入らず、ロータリー前で降車となります。
そのまま、中長距離バスターミナル1へ行く事があります。「バスターミナル?」と聞かれて、イエスと答えてしまうと、バスターミナル1まで行ってしまうことがあるので気を付けてください。場所も違うし別料金になってしまいます。

料金

全行先のルートは正確にはわかりません。最大の金額です。途中までで少し安い場合がありますが、そう変わらないのでここでは省略します。
例えば、パトン行で、タウンからセントラルまでの途中までなら20B、セントラルからパトンは30B、ナイハーン行でチャロンまでなら30Bです。ほんの少し安い場合もあると思ってください。

行先 料金
パトン行き 始発から終点  50B
カタ/カロン行き 始発から終点  40B
ラワイ行き 始発から終点  40B
ナイハーン行き 始発から終点  40B
スリン/カマラ行き 始発から終点  50B
ラグーナ行き 始発から終点  50B
マイカオ行き 始発から終点  50B

ソンテウで行くおすすめの観光ルート! 3路線

観光に人気のエリアの、パトン行き、カタ/カロン行き、私の生活圏を走っているナイハーン行きの3路線を紹介します。

パトン

主なルート

主なルート

  • パトンバスステーション
  • パトンモスク
  • ゴーカート
  • タイガーキングダム
  • Mookda Spa
  • Phuket Country Club
  • セントラルフェスティバル/BigC/Macro
  • 競技場
  • Ratsada 郵便局
  • 市場前ターミナル

プーケットタウン行きはビーチ沿いの道を北上します。
プーケットからパトンに侵入してからは Rad-U -Tid 200Rd.を南下します。

カタ/カロン

主なルート

  • カロンサークル
  • ワットカロン前
  • ワットカタ前
  • キンバリー
  • チャロンサークル
  • ビラマーケット/ホームプロ
  • ワットチャロン
  • We Cafe
  • セントラル
  • 競技場
  • Ratsada 郵便局
  • 市場前ターミナル

ナイハーン

主なルート
【始発】ナイハーンビーチのお寺前

  • ナイハーン
  • Saiyuan Rd.
  • ラワイ郵便局
  • チャロンサークル
  • チャロン警察署前
  • Ripple plus前
  • Phuket Zoo最寄り
  • Bangkok Rd.
  • Ratsada 郵便局
  • 市場前ターミナル

バスの乗り方・降り方

乗り方

始発の出発地ではバスがすでに待機していますので乗車して出発を待ちます。ほどんどの場所で時刻表はなくドライバーさんの判断で出発するようです。どのルートも20~30分間隔が目安。
※カタの出発地だけは時刻表がありました。

ルート上なら好きなところから乗車可能です。いつ来るかわからないのですが、道路上で待っていれば見落とされることはありません。ドライバーさんは気が付いてくれますが、勝手には停まってくれないので手を挙げて合図をして停めます。日本のタクシーを停める要領です。

▲青いのですぐわかります。間違えて他のトラックを停めてしまっても、苦笑いで通り過ぎていきます。


▲セントラルフェスティバルには、バス停があります。


▲パトンへ帰るときは、陸橋下に小さいですが、ちゃんとバス停があります。

パトンまで行かないバスもあるので、乗車時にパトンへ行くかどうか確認してから乗りましょう。

ただ現在は、パトンにセントラルがOPENし、2か所のセントラル間を結ぶ無料シャトルバスが出ています。そちらを利用する方が便利です。


▲座席は譲り合い、詰めて座ります。座りたくなくても、「座って」と詰めたり譲ってくれるなら座ります。

降り方

終点なら迷いません。降り方の難度が高いのがバス利用を躊躇する最大の理由と思います。
バス停がなくても途中どこででも降りられます。ただ降りるには意思表示が必要となります。降りるときには、ボタンでベルを鳴らし伝えるので、それ自体は簡単です。

土地勘がなくどこで降りていいかわからない場合はドライバーさんや同乗者の方に教えてもらうのがいいのですが、言葉の問題が発生します。
割とピンポイントで停車してくれますが、停車の都合でずれることもあります。降りてからも目的地までが分からないなどの問題は続くので、Google MapなどGPSで現在地を把握できないと、利用は難しいと思います。セントラルのような、わかりやすい目的地なら簡単です。実際降りる人も多いので、続いて進めば到着します。

支払い方法

下記3つのパターンがあります。

  1. ドライバーさん以外の集金係「車掌さん」が走行中に集金にまわってくれる。行先を伝えて、支払います。聞き取れない場合は、最大金額を払えば、必要に応じてお釣りをくれます。
  2. 適当なところで集金のための停車があり、ドライバーさんが集金。
  3. 降車時に助手席窓からドライバーさんに支払い。

1と2は周りも支払い始めるので、場の雰囲気で分かります。
3は払うタイミングなかったな?と思えば、ドライバーさんに払いに行くという感じです。

観光客だからぼられるのでは? という、変な警戒は不要です。無言で愛想がなくても、事務的に集金してくれます。言葉に自信がなくても行先だけは、はっきり大きな声で伝えましょう。

空港と島内をつなぐプーケットスマートバス

スマートバス公式ホームページ

時刻表と停留所がはっきりしている路線バスです。プーケット空港と観光地として主要なエリアを回りながら縦断、最終はRawai行きです。パトンとカタ、カロンなど主要なビーチを繋ぐ、画期的な路線バスです。空港だけでなく観光客の足としても期待されますが、まだまだ本数も少なく課題が多いようです。

停留所と時刻表

始発は定刻どおり出発します。交通状況により遅れる場合、早まる場合もあるので各停留所では時間に余裕をもって待ちます。
停留所はプーケットスマートバスのウェブサイトで確認できます。

スマートバス公式ホームページ/停留所

このページに、バスの現在地をルート上で見れるシステムがありますが、現状機能していないようなので参考にしない方がいいです。

各エリアバス停は1か所。他のローカルバスのようにバス停以外での途中乗車/下車が出来ません。(ドライバーの判断で出来る場合もあるようですが、基本は不可。)

出典:PHUKET SMART BUS

所要時間 空港からパトンまで60~90分。パトンからカタまで20分。始発は定刻どおり出発します。渋滞がちな人気エリアを回るため、時刻表通りの到着は難しそうです。

料金と支払い方法

便利でお得な「ラビットカード」


出典:PHUKET SMART BUS

支払いは現金払いもできますが基本、Rabbit Cardという交通系カードがメインです。日本の交通系カード同様、提携店でマネーカードとしても使えます。プーケットでは提携店も少なく普及が遅れており、実質このバス利用のためだけに購入することになると思います。
Rabbit Cardを購入する場合300B。うち利用できるのは200B分のみ。必要に応じてチャージをして使います。100Bは初期費用で、デポジットではなく返金されません。このこともカード普及の妨げになっているのでしょう。
将来的にバンコクでのように100B分以上の割引が受けられるようになる可能性があり、Webサイトにも専用ページがありますが、まだまだ課題多し、のようです。

出典:PHUKET SMART BUS

現金払いの場合は行先に関係なく一律170B、始発から終点の料金です。
空港からパトンまでRabbit Cardだと150B、現金だと170Bです。

出典:PHUKET SMART BUS

主要なビーチを結ぶ路線なことに期待されているのですが、Rabbit Cardなら、パトン‐カロンは50B、パトン-カタは100B。現金なら一律170B。タクシーの方が早くて便利で、3人以上なら安くもなります。

すでにカードをお持ちの方やビーチ間でも利用したい方はカードを購入して、カードでどうぞ。プーケットでRabbit Cardの利用できるところはまだまだ少ないのですが、わかりやすいところだと、マクドナルド、バーガーキング、ケンタッキー・フライド・チキンで利用とチャージが可能です。

ラビットカードで支払いの場合、乗車時のスキャンの際に170Bが引かれ、下車時のスキャンの際に差額が返金となります。乗車時に170B以上のチャージがなければカード利用での乗車が出来ません。使い切ることが難しそうです。

まとめ

ローカルバス情報いかがでしたか?実際は旅行者には(実は車やバイクのある在中者にも)利用しずらくあまりおすすめではないですが、現地の体験をしたいというかたやローカルな風景や人々の様子を見るには楽しい乗り物です。
プーケットスマートバスは時刻表と停留所がはっきりしているので、現状課題は多いものの将来的には活躍するものになって欲しいと思います。

見かけたら試してみてはいかがでしょうか?

プーケットでなにか分からないこと、不安なことがあればロコタビのQ&Aで無料質問もできます。
ぜひ利用してみてください。