プノンペンの旅行ガイド情報

プノンペンの国内・国際電話のかけ方ガイド〜公衆・携帯電話・スマホ利用

【カンボジア・プノンペン在住者執筆】海外旅行、出張、赴任などで、カンボジア・プノンペンに滞在すると決まったら、日本から現地、現地から日本への連絡手段も確認しておく必要があります。もし緊急の要件が発生した場合、どちらかが連絡を取らなければなりません。その際「そういえば、スマホから日本に電話ってできるのか?」と首をひねっている時間はないのではないでしょうか。

今回はカンボジア国内および国際電話のかけ方を解説いたします。

プノンペン現地の電話事情

カンボジアで電話をかける方法は2つ。
1つは、自分の携帯電話から電話をかける方法。
もう1つは、宿泊先のホテルの部屋に備え付けてある固定電話から電話をかける方法です。

携帯・スマートフォン

カンボジアではスマホの普及率は130%を超えていると言われています。人口が1,600万人近くのため、カンボジアには2,080万台もの携帯電話・スマートフォンが利用されているということになります。これを「技術ジャンプ」と言い、通常は固定電話、携帯電話という順序で普及していくのですが、回線の施設よりもアンテナ基地の設置のほうがコストが安くなったため、固定電話よりも携帯電話の普及が先に進みました。
固定電話の数よりも携帯電話の数が先に多くなったというのは世界でもレアなケースだと言われています。

ホテルの客室に設置されている一般電話

カンボジアのホテルの部屋には固定電話が設置されています。フロントやルームサービスに使うことが主要な目的ですが、外線にもつながります。ソフィテルホテル、カンボジアーナホテル、ソッカホテル、ラッフルズホテルなどの5つ星ホテルでは、基本的に、電話サービスは無料です。
ローカルのホテル、ドミトリーなどでは部屋に固定電話が設置されていないケースもあります。フロントで貸してほしいといえば、基本的には、その場で電話をかけさせてくれます。

公衆電話

携帯電話・スマホの普及に伴い、日本では公衆電話ボックスが次々と消えていますね。
実際に、カンボジアでも公衆電話はあることはありますが、ほとんどありません。私自身一度も見たことがないとうのが実情です。固定電話を借りるか、携帯電話・スマホで連絡を取るということになるでしょう。

日本からカンボジアへの国際電話のかけ方

日本からカンボジアへ国際電話をかけるのであれば、通常とは違ったダイヤルをしなければなりません。まず、ご自身が契約している携帯電話会社の事業者識別番号を知る必要があります。
例えば、KDDIであれば「001」、NTTであれば「0033」、ソフトバンクであれば「0061」です。

  • KDDI「001」
  • NTT「0033」
  • ソフトバンク「0061」

ただし、NTT東日本・NTT西日本が提供する「マイライン」にあらがじめ登録していれば、この識別番号は省略することができます。

次に、国際電話の識別番号を押します。番号は「010」で共通です。そのあとは、国番号。カンボジアであれば、「855」となります。その次から相手の電話番号をダイヤルしますが、最初の「0」は取ってください

【電話のかけ方】

事業者識別番号

010(国際電話識別番号)

855(カンボジア国番号)

0を省いた電話番号

例)NTTからの場合
0033-010-855-12-700-700

といった具合です。

カンボジア国内の電話のかけ方

日本から自分の携帯電話を持参した場合は、現地でカンボジア国内に電話をかけるとしても、すべて国際電話扱いになってしまいますので注意が必要です。もし自分の携帯電話で電話をするのであれば、前述した「日本からカンボジアへの国際電話のかけ方」をご参照ください。

一方、ホテルの客室にある固定電話から電話をかけることもできます。基本的には、サービスとして貸し出してくれるでしょう。

【電話のかけ方】
ローカルで記載されている番号にそのままかけることができます。
例)012-700-700

カンボジアから日本への国際電話のかけ方

カンボジアに滞在中、日本にいる家族や友人に近況を報告することもあるでしょう。また、ビジネスパーソンであれば、日本のオフィスにいる同僚や先輩上司と連絡をとる必要が出てくることもあります。

カンボジアから日本への電話のかけ方は、001((国際電話識別番号)をプッシュし、日本の国番号を頭に持っていきます。日本の国番号は「81」です。そして、日本→カンボジアでも紹介したように、相手先の電話番号の最初の「0」を取ってダイヤルします。

【電話のかけ方】

001((国際電話識別番号)

81(日本国番号)

0を省いた電話番号

例)001-81-90-1234-5678

注意点は、「0120」からはじまるフリーダイヤルへは発信することができません。また、固定電話に電話するときも同じように最初の「0」は取ってください。

インターネット経由の電話のかけ方

インターネットを介して電話をすることもできます。通話料がかかるものとそうでないものがありますが、往々にして普通の電話を利用するよりも安くすむのが魅力となっています。
ただし、インターネットが利用できるところでなければ使えないほか、双方のネット環境によって音質がクリアに聴こえない場合もあることも覚えておいてください。

IPフォン

最近注目されているIPフォン。050からはじまる電話番号で、IPフォン同士なら通話料が無料のほか、国際電話でも通話料は同じです。

日本からカンボジアにいるIPフォン保持者にかける場合は、「050」から始まる電話番号をそのままプッシュして使うことができます。
逆にベトナムにいるIPフォン保持者が日本にかける場合も、同じようにそのまま相手先の電話番号をプッシュするだけです。通話料はいずれも国内電話と同じです。

格安国際電話サービス

「SNSのアプリを使った通話はセキュリティーが不安だけど、リーズナブルに国際電話をかけたい」という方には、TELINK(テリンク)などの格安国際電話サービスがおすすめです。定額でかけ放題のプランもあります。
カンボジアは残念ながらかけ放題の対象外で、1分24円です。
- TELINK(テリンク)

無料インターネット電話

Line

多くの日本人がインストールしていると思われるLine。Lineユーザー同士であれば、電話機能を使って音声通話、ビデオ通話双方とも無料で利用することができます。

Skype・Facebook

その他、スカイプやフェイスブックのメッセンジャーでも無料で音声通話とビデオ通話が可能です。ただし、これらもお互いの国のネット環境に依存しますので、音声がとぎれとぎれになったり、動画がフリーズすることもよくあります。

SIMカード不要?! 話題のクラウドSIM

インターネット経由で国際電話をかける場合はもちろんネットへの接続が必要ですよね。
海外でネットを使う手段のひとつに、今話題の「クラウドSIM」というサービスがあります。
なんとこちらはSIMカードが不要で、全世界100ヶ国以上で使用可能です。
このサービスはレンタルではなくクラウドSIM搭載の機種の事前購入が必要ですが、海外に着いたらスイッチひとつでインターネットへの接続が可能です。
旅行から帰ってきてからも日本国内でも利用可能なので、WiFiサービスはこれ一台でOKです。

特に一度に複数の国に行かれる方には断然おすすめなサービスです。

おすすめはグローカルネット
こちら初期費用として、機種代、月額基本料金プラス海外利用料が780円(300MB)/日~で利用可能です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。カンボジアの国内から国内への電話は非常に安くで電話ができます。一方で、国際電話は高くなるので、現地でずっと生活している人もLINEやフェイスブック、SKYPEなどで電話することが多くなります。ただし、ビジネスの電話であれば無理して国際電話をかけることもあるかもしれません。困ったときには、この記事を思い出していただけると幸いです。