アメリカ・オーランドの電車の乗り方ガイド（路線図・料金・時刻表）

【アメリカ・オーランド在住者執筆】オーランドの電車には、全米各地を結ぶAmtrakと平日しか走っていない通勤電車のSunRailの2社があります。ここでは一般的に1人1台車を持っている車社会ですので、大都市のニューヨークやシカゴ、日本の様に電車に気軽に乗ってお出かけと言う感覚は殆どありません。それでも、フロリダで電車に乗ってみたいと思っている方のために、路線図、料金、時刻表、乗り方についてご紹介します。

オーランド・ダウンタウン・リンクス・セントラル・ステーション（Orlando Downtown Lynx Central Station)

日本の様に空港に接続している駅はないので、電車で観光地へ移動することは、オーランドではあり得ません。全米の各主要都市を繫ぐAmtrakと通勤電車として開通されたSunRailがオーランド駅に乗り入れていますが、いつも空席だらけです。また、オーランド駅は、メジャーな観光地からも離れていますし、何も主要なものがない場所に位置しているので、そこからまた何かしらの交通手段が必要となります。

SunRail（サンレール）

オーランドを走る高速道路、I-4は通勤時間の渋滞がかなり凄いので渋滞緩和の一環としてOrange County（オレンジ郡）、Seminole County（セミノール郡）、Osceola County（オセオラ郡）とオーランド市が同意しこのサンレールのプロジェクトが始まりました。オーランドのダウンタウンを中心に北は、DeBary（ディベリー）から南はPoinciana（ポインシアナ）までを走る市民の足として2014年5月1日にサービスを開始した通勤電車です。但し、通勤、通学を目的としているため、平日のみの運航となっています。また、駅から主要目的地までの交通手段として、バスのLYNXが乗り継ぎに便利なように運航されています。日本では絶対に考えられないのが、電車内に自転車持ち込みが可能です！テーマパークがメインでオーランドに来られた場合にはまず無縁でしょう。

公式サイト：SunRail

SunRailの路線

駅は、南のPoinciana（ポインシアナ）をA駅として、北のDeBary（ディベリー）のP駅までの所要時間は約90分、合計で16の駅があります。こちらのリンクから路線マップをご覧いただけます。　また、各駅に以下のような乗り継ぎの情報も含まれたルートマップも設置されています。

SunRailの料金

通常の片道、往復切符に加え、7日間、14日間、365日間有効なパスと$270.00までチャージ可能なプリペイドカードがあります。切符は、日本の様にプラットホームに入る前に購入するのではなく、プラットホームにある販売機で購入します。プラットホームに入れるからと切符を買わずに電車に乗っても、電車内で切符は買えませんし、車内には車掌さんと言うか、SunRailのスタッフが乗車していて切符の確認に来ますのでご注意ください。
以下の料金表の見方は、乗車する郡の数によって料金が変わる事を示しますが、日本の販売機のように目的地を選択すると支払い金額が表示されますのでご心配なく。

単純片道または往復切符

ユース（7～18歳）とシニア（65歳以上）は、上記料金の半額。但し、年齢を表明する書類が必要です。（Orlando Downtown Lynx Central Station)

片道または往復切符購入方法のSunRail公式ビデオ

SunCard Pass（サンカードパス）

頻繁に利用されるには便利な、日本で言う定期券のようなものです。これは、事前にこちらのオンラインサイトにて購入することも可能です。また、サンカードを購入したら、直ぐにオンラインで登録しましょう。紛失した時にも、クレジットカードやデビットカード同様に届ければ直ぐに失くしたカードの不正使用を防げ、カードの再発行をお願いできます。

最初のカード購入時にカード料として$5.00がかかります。

ユース（7～18歳）とシニア（65歳以上）は、上記料金の半額。但し、年齢を表明する書類が必要です。

Prepaid Value（プリペイドバリュー）

こちらもSunCardを利用するので最初のカード購入時に、$5.00のカード料金がかかりますが、前もって金額を前払いするので、10%の割引が適用されます。最高$270.00までチャージでき、例えば、$100.00チャージすると、SunCardには、$110.00が入金されます。このプリペイドバリューサンカードもオンラインでリチャージが可能です。

SunCardの購入方法と再チャージ方法のSunRail公式ビデオ

切符の販売機
（クレジットカード、デビットカードが使えますが、海外発行のカードは使えません。また、2ドル紙幣、20ドル以上の紙幣も使えません。）

トランスファー（乗り換え）

サンレールからLynxバス、またはLynxバスからサンレールに乗り継いで目的地に向かう場合、同じ郡内なら無料、または群をまたぐ場合は通常料金より安い料金にて乗り継ぎが可能です。前もって、バスから電車への乗り継ぐには、バスの運転手からトランスファーのチケットをもらってください。電車からバスへ乗り継ぎの場合は、電車の乗車券をバスの運転手に見せてください。詳しくは、以下のビデオをご覧ください。

バスから電車への乗り継ぎの仕方のSunRail公式ビデオ

電車からバスへの乗り継ぎの仕方のSunRail公式ビデオ

SunRailの時刻表

ラッシュ時は、30分間隔で電車がきます。
時刻表は、こちらのリンクからダウンロードが可能です。また、以下の時刻表が各駅に設置されています。

SunRailの乗降の仕方

切符を購入したら、電車に乗車する前に切符販売機横にあるTAP HEREと書いてある機械に切符、またはSunCardをスキャンします。同様に、電車を降りた際にもスキャンするだけ完了です。日本人に言わせたら、何ともいい加減なシステムだろうと思われることでしょう。このおおざっぱさが、アメリカの魅力かもしれませんね。

乗降の仕方のSunRail公式ビデオ

「TAP HERE」のスタンドでSunCardをスキャン

Amtrak Orlando Station（アムトラック・オーランド駅）

全米各都市を繫ぐAmtrakのオーランド駅が1つだけあります。それも、英語で言うとMiddle of no where、人里離れたと言うか何も無いようなあまり治安の良くない所にぽつりとあります。駅自体は、1926年に建てられた白亜のスパニッシュ・ミッション・スタイルの駅舎で改築されていますからそれなりに歴史を感じる素敵な建物なのですが、誰がこんなところに来るのだろうと言う場所で、例えばディズニーまでは、片道約30キロほど離れています。アムトラックを使ってここからフロリダ州内ならジャクソンビル、タンパ、マイアミ、その他にも隣接州はもちろんの事、ニューヨークや他州へ電車で行くことも可能です。

• 駅の住所：1400Sligh Blvd. Orlando FL 32806
• 公式サイト：Amtrak

Amtrakの路線図

オーランド駅からは、フロリダ州内の主要都市マイアミ、タンパ、ジャクソンビルへAmtrakで行くことが可能です。以下の赤線が主なAmtrakの路線です。

Amtrakの料金

ここでは、オーランド駅から乗車可能な列車とフロリダ州内の目安料金についてご紹介しています。Amtrakは学生料金、期間限定割引料金、区間限定特別料金等の数多くのスペシャル料金を出していますし、片道、往復、複数の乗車区間によっても料金が変わります。事前にAmtrakのウェブサイトでご確認ください。フロリダ州外からの料金や海外からの旅行者向けレールパスについても、直接Amtrakまたは旅行会社にお問い合わせください。

乗車上の注意点

飛行機と同じ様に荷物の数と重量に制限があり、規定以上の荷物には追加料金が加算されますので、詳しくはAmtrakのウェブサイトにてご確認ください。

切符の購入方法

お勧めは、Amtrakのアプリを使った購入です。今では、飛行機の搭乗券と同じように印刷する必要がなく、乗車時に携帯電話を車掌に見せるだけで済みます。
アプリ

Amtrakの時刻表

Silver Star & Silver Metorの時刻表は、こちらのリンクをご覧ください。

まとめ

時間があれば、電車の旅も思い出の一つとして残ることでしょう。駅までの交通手段や、不安な点の解決策は、現地在住のロコタビに頼むことで解消されること間違いなしです。