自由の女神を見に行こう!世界遺産にも登録されたアメリカのシンボル
この記事を執筆したライター:ニューヨーク在住「Keiko」さん
広島県出身、2児の母です。海外生活は2020年から。 初めは夫の駐在に帯同しベトナムホーチミンに約3年。ベトナムで第二子を出産。その後、夫は仕事を辞め、アメリカの大学院へ進学。 母子も夫の留学に帯同しアメリカに引っ越し、現在はアップステートニューヨークに暮らしています。旅行やカフェや美術館巡りが趣味で、子どもが産まれてからは子連れお出かけの目線から観光スポットを発信できます。
【ニューヨーク在住者執筆】自由の女神(英語でStatue of Liberty)は、世界遺産にも登録されている、アメリカのシンボルとも言える像です。アメリカ合衆国の独立100周年を記念してフランスから贈られた歴史があり、自由と民主主義を象徴しています。
この記事では、ニューヨーク在住「Keikoさん」が、自由の女神像の基本情報やニューヨークから自由の女神を見に行くときのアクセス方法、台座・クラウン(王冠)の中を見学する方法をまとめました。自由の女神に関する5つの豆知識もご紹介します。
ニューヨーク観光についてもっと詳しく知りたい人はロコタビで現地在住者に質問してみるのもおすすめです。
アメリカの象徴!自由の女神像
自由の女神像は、1876年、アメリカ独立100周年を祝してフランスから贈られました。
その高さは約46m、台座込みで約93m、重さは約225t。
右手にはたいまつを掲げ、左手にはアメリカ独立宣言の日「1776年7月4日」を刻んだ銘板を抱え、王冠の7つの突起は7つの大陸と7つの海を象徴し、足元には奴隷制度からの解放を示す壊れた鎖があります。
この観光名所は年間約300万人以上の観光客が訪れています。
エマ・ラザラスの十四行詩では、自由の女神は“追放者たちの母(Mother of Exiles)”であり、貧しい人々に自由と平等をもたらす象徴です。
アメリカに押し寄せた移民たちの入国入り口が自由の女神が位置するリバティ島から約1.6kmと目と鼻の先にあるエリス島にありました。
エリス島まで辿り着けたとしても、入国審査を通過しなければアメリカへの入国は叶いません。
長い旅路の末、たどり着いた先で迎えたこの巨大な自由の女神像を見て新生活への夢と希望を抱きながら無事入国審査を通り抜けられるよう願ったといわれています。
島内には彼らの名前が刻まれたモニュメントがあり、ヨーロッパ系アメリカ人はここで先祖の名前を辿れる自分達のルーツを知れる場所にもなっています。
- 住所: Liberty Island, New York, New York 10004, United States of America
- 営業時間:9:00〜17:00
- 定休日:サンクスギビングデー(11月第4木曜日)、クリスマス(12/25)
ニューヨークから自由の女神へのアクセス方法
自由の女神はニューヨーク湾にあるリバティ島に位置し、島へのアクセスは公式フェリー「スタチュークルーズ(Statue Cruises)」を利用します。
フェリーはマンハッタン側とニュージャージー側から出発し、特にマンハッタンのバッテリーパークから乗船するのがおすすめです。
定期的に運航され、美しいマンハッタンの景色を楽しみながらリバティ島に到着します。
初めての方でもアクセス方法は分かりやすいです。
自由の女神の台座・クラウン(王冠)は中も見学可能!
自由の女神の台座・クラウン(王冠)は中も見学可能!
自由の女神像の観光の魅力は、一般公開されている台座とクラウン(王冠)を見学できることです。
しかし、公式観光チケットは3種類あり、それぞれ見学可能な箇所が異なります。
出典:Statue Tickets & Tour Experiences - New York
それぞれのチケットの料金と見学箇所についてもご紹介します。
一般入場チケット | 料金 |
---|---|
大人(13-61歳) | $24.5 |
子供(4-12歳) | $12 |
シニア(62-) | $18 |
幼児(0-3歳) | 無料 |
自由の女神像をリバティ島から見学できます。
台座(ぺデスタル)入場チケット | 料金 |
---|---|
大人(13-61歳) | $24.8 |
子供(4-12歳) | $12.3 |
シニア(62-) | $18.3 |
幼児(0-3歳) | 無料 |
台座入場チケットでは台座の外のテラスに出ることができ、内部の展示室も見学可能です。
ただし、毎日見学できる人数に限りがあります。
王冠(クラウン)入場チケット | 料金 |
---|---|
大人(13-61歳) | $25.3 |
子供(4-12歳) | $22.3 |
シニア(62-) | $16.3 |
※幼児(0-3歳)は王冠へは登れません。
王冠、台座、リバティ島のすべてを含んだ特別な見学チケットです。
全て見たい人はクラウンチケットを購入しましょう。
ただし、毎日見学できる人数に限りがあります。
クラウンチケットが一番おすすめ!
一般入場チケットでは自由の女神像をリバティ島から見学でき、台座入場チケットでは台座の外のテラスに出られ、内部の展示室も見学可能。
全て見学ができるクラウンの見学チケットが一番人気です。3歳以下の幼児は王冠までいけませんので注意してください。
観光客が多く訪れるシーズンは3ヶ月先でも全てフルブッキングされていることもあります。
ニューヨーク旅行が決まったらすぐにチケットを予約購入することをおすすめします。
また、チケット購入に困った際には ニューヨーク在住日本人のロコに依頼するのもおすすめです。
自由の女神に関する5つの豆知識
ここからは自由の女神見学に向けて知っておくとより観光を楽しむことのできる5つの豆知識をご紹介します!
クラウンの突起は「七大陸」と「七つの海」を象徴している
クラウンの突起は、7つの大陸と7つの海を象徴しています。
これは、自由が世界に広まり、あらゆる地域に平等と自由が訪れることを願った象徴的なデザインです。
自由の女神像の緑色は塗装ではない
自由の女神像の緑色は、実は塗装されているわけではなく、長年にわたり銅が酸化した結果、現在のカラーに至っています。
金属が少しずつ傷ついて腐食することによって生じ、自然の摂理が創り出した独自の美しさとなって現在も多くの人に愛されています。
自由の女神像の建設にはエッフェル塔の設計者も関わっている
出典: wikipedia
1886年、アメリカ独立100周年を祝ってフランスから寄贈された自由の女神像は、法学者エドワード・ド・ラブレーの発案に基づき、彫刻家フレデリク・バルトルディがデザインしました。
この象徴的な像の建設には、エッフェル塔の設計者であるギュスターブ・エッフェルも関与し、彼が手がけたエッフェル塔の建設で培った知識を活かして自由の女神の内部構造を設計したのです。
1884年に完成した自由の女神像は、翌年の1885年にアメリカへ運ばれ、1886年10月28日にリバティ島で除幕式が行われました。
この歴史的な瞬間、自由の女神はアメリカ合衆国において自由、平等、そして独立の象徴として広く認識され、その存在が讃えられています。
女神の足元には鎖と壊れた足かせがある
女神の足元には、象徴的な意味が込められた要素があります。
そこにはかつての奴隷制度からの解放を象徴するため、壊れた鎖と足かせが配置されています。
このデザインは、自由と平等への願いや過去の闘いを思い起こさせ、訪れる者に歴史的な意味を感じさせるものとなっています。
もともとは灯台として使われていた
自由の女神像は、もともとは灯台として使われていました。
1886年に完成し、ニューヨーク湾の入り口で到着する船舶に向けて明かりを発して、航行をサポートしていたのです。
その後、灯台の役割は20世紀初頭に終了しましたが、今でもアメリカの自由と民主主義の象徴として親しまれています。
まとめ:アメリカの歴史を感じる自由の女神を見に行こう
アメリカの歴史と自由の象徴、世界遺産にも登録されている自由の女神。
1886年にフランスからの贈り物として誕生し、ニューヨーク湾に佇むこの美しい彫刻は、アメリカの独立100周年を祝う特別な贈り物でした。
現在は毎年300万人もの観光客が訪れる人気の観光名所です。アメリカの歴史とニューヨークの街を一望ができますよ。
美しいマンハッタンの景色をバックに、ニューヨークのシンボル「自由の女神(Statue of Liberty)」に立ち寄り、旅の思い出に残る素晴らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ニューヨーク観光についてもっと詳しく知りたい人はロコタビで現地在住者に質問してみるのもおすすめです。