ニューヨークの旅行ガイド情報

アメリカ・ニューヨーク入国・出国手続き〜出入国カード

アメリカは短期間の旅行ならばビザは不要ですが、旅行前に準備が必要なことがあります。アメリカ入国前の準備、空路ニューヨークに到着後の流れ、帰国時の流れをご紹介します。

米国入国前に準備しておくこと

日本パスポート保持者は90日以内の観光や商用目的の場合、ESTAを取得しビザが免除されるビザウエイバープログラムでの入国可能です。日本出発前に事前準備が必要です。
渡航目的(留学、就労など)によっては、VISAや補助書類が必要となりますので、詳細は米国大使館にお問い合わせください。

<ビザウェーバープログラムで入国できる人の条件>

●ビザ免除プログラム対象国の国籍(日本は対象国)であり、有効なEパスポート(IC旅券)を所持していること
●電子渡航認証(ESTA)が承認されていること
●米国での滞在期間が90日以下であること
●渡米目的が商用、観光、アメリカを通過
●空路入国の場合は往復航空券または次の目的地までの航空券保持

<以下の方はビザウェーバープログラムで入国できません>

ビザウェーバー対象国パスポート保持者でも2011年3月1日以降にイラン、イラク、スーダン、シリアに入国した方またはこれらの国との2重国籍保持者はビザ・ウェーバープログラムでの入国はできません(ただし一部例外あり)。該当者は米国ビザの取得が必要です。

ビザウェーバープログラムについて
http://www.ustraveldocs.com/jp_jp/jp-niv-visawaiverinfo.asp

<ビザウェーバープログラムで入国するための日本出発前準備>

●パスポートがIC旅券かつ機械読み取り式かどうか確認。
2016 年4月1日から乳幼児、子供含めたビザ・ウェーバープログラム利用者は機械読み取り式かつ電子チップ埋め込みIC旅券が米国入国に必要です。2006年 10月26日以前に発行された旅券についてはこのルールの対象外となっていましたが、2016年4月1日よりルール変更になるためご注意ください。IC旅 券ではない場合は、IC旅券に変更するか、米国ビザの取得が必要になります。なお、このIC旅券についてのルール対象はビザ(商用ビザ、訪問者ビザなど) を取得して入国する外国人には適用になりません。
※機械読み取り式ではないパスポートは2015年11月25日以降は原則として使用できません。以下の外務省のサイトを参考にご自身のパスポートを再度ご確認ください。
※ご自身の旅券がIC旅券であるかどうかの確認は、表紙に国際規格の表示があります。以下のサイトにてご確認ください。

●パスポートの有効期限を確認。
ビザウエイバープログラムでの入国の場合は、米国入国日より少なくとも90日間必要になります。

<ESTAの登録、承認をうける>

2009年1月からインターネットを利用した電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization, 通称ESTA)の申請が米国入国前に必要になりました。ESTAは一度申請すると2年間または申請者のパスポート有効期限のどちらか短いほうまで有効になります。有効期間内であれば複数回の渡航に有効です。
ESTAはホームページから申請可能です。日本語の説明文もありますが、申請はすべてローマ字入力です。申請料は14ドルで、クレジットカードでの支払いのみ。
アメリカ政府は日本出国72時間前までにESTA登録を推奨していますが、承認に時間がかかることもありえますし、承認されないこともありますのでアメリカ旅行が決まったらすぐに手続きをしましょう。承認を受けていない場合は入国できません。

ESTA公式サイト
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1

<航空券を確認する>

アメリカからの帰国便または次の目的地(カナダ、メキシコ、カリブ海諸国、バミューダ以外)の航空券控えを確認しましょう。入国審査官にEチケットの控えまたはコピーをすぐに提示できるようにしておきましょう。

<カナダ経由でアメリカ旅行予定の方はeTAが必要です>

日本からトロント経由、バンクーバー経由でアメリカ入国される場合はカナダのeTAが必要です。
eTA は、カナダ入国ビザが免除されている国籍の方が、カナダに空路で渡航する際に必要となる新しい要件です。eTAはご本人のパスポートに電子的にリンクされ、有効期間は最長5年間、またはパスポートの有効期限までとなります。
日本国籍で、かつカナダ入国にビザを取得していない方は、カナダ行きの飛行機に搭乗する前にeTAを取得しなければなりません。 カナダに陸路または海路で入国する場合、eTAは不要です。
カナダ経由で米国入国時も必要です。オンラインで申請します。料金は7カナダドルです。

カナダeTAについて
http://www.cic.gc.ca/english/visit/eta-facts-ja.asp

入国手続き

空港到着後、入国審査->荷物受け取り->税関審査の順に進みます。

<入国審査>

Passport Control または Immigrationの表示にしたがって進みます。
Residents(居住者:アメリカ市民、グリーンカード保持者)とNonResidents(非居住者:日本人を含む外国人)の2つに分かれているので、ビザウェーバーでの入国時はNon Residentsに並びます。通常は空港係員がいて、空いているブースへ誘導してくれます。順番がきたら用意しておいた書類を提示します。顔写真撮影と 指紋のスキャンが行われます。また今回の渡航の目的、滞在日数などの簡単な質問があります。パスポートに入国スタンプがおされたら完了です。

<入国審査に必要なもの>

○パスポート
○税関申告書
機内で税関申告書が配られますので到着前に記入しておきます。質問が日本語でもローマ字で記入します。税関申告書は1家族につき1枚です。ただし、以下に記述するAPC利用可能な方は税関申告書の記入・提出は不要です。
○帰りのフライトまたは次の目的地への航空券控え

※I-94(出入国カード)はビザウエイバープログラムは不要。2013年5月よりビザあり入国時も電子ファイル化されたため特に記入するものはありません。

APC(Automated Passport Control)について

アメリカ入国時、入国審査エリアに設置された機械(英語名:Automated Passport Control, 略APCキオスク)にて入国審査及び税関手続きをする電子化が進んでいます。

<APCキオスクを利用できる方>

APCキオスクを利用できる方は税関申告書の記入・提出は不要です。
●ESTAをお持ちで2008年以降に米国に入国したことのある方
●米国国籍の方
●米国永住権保持者
●カナダ国籍の方

<APCキオスクを利用できない方>

以下の方は引き続き有人窓口での入国審査、税関申告書の記入・提出が必要です。
●ESTAで初めて入国される方
●2008年以降にESTAで入国歴があっても、パスポートを最近更新された方
●ビザをお持ちの方
●その他、国境取締局の係員に有人窓口の利用を指示された方

<APCキオスク利用時の入国方法>

APCキオスクは日本語が選択できます。
1.APCキオスクにてパスポートをスキャン。
2.指紋をスキャン、顔写真撮影。
3.税関申告手続きをします。
4.レシートが印刷されるので受け取ります。
5.APCキオスクでの手続きが終了後、入国審査ゲートがありますのでそちらに並びます。
(通常、US Citizen, Non US Citizenに分かれています)
6.自分の番が来たら、4で受け取ったレシート、パスポート等を審査官に提示します。
7.預けた荷物を受け取ります。
8.税関へ移動します。4で受け取ったレシートを係員に渡します。

※APCキオスクは空港により手続き方法が異なることがあります。不明な点がある場合は係員にお尋ねください。

<荷物受け取り>

バッゲージクレームで自分の便の荷物がでてくるターンテーブルを確認し荷物をピックアップします。自分の荷物が出てこない場合は航空会社にクレームします。カート利用は$6.00、支払いはUSドルまたはクレジットカードで可能です。

<税関審査>

荷物をピックアップしたら税関審査へ移動します。申告するものがない場合は緑のランプの場所、申告するものがある場合は赤のランプの場所に行きます。税関審査官にパス ポートと税関申告書を一緒に渡します。問題がなければすぐに通してくれます。税金を払う必要がある場合は納税カウンターで支払います。

申告が不要なもの

全て個人的に使用・消費目的での持ち込み(販売、その他流通目的ではない)
○タバコ200本
○21歳以上の成人の場合は1クオート(約1ℓ)のお酒類
○100ドル以内の贈答品
○自分で使用する身の回りのもの。カメラ、貴金属等

持ち込み禁止なもの

○果物、野菜、植物
○ローストしていないナッツ
○肉製品、生鮮食品(肉製品はハム、ソーセージ、サラミ等はもちろん、全て禁止。肉エキスが入ったものも禁止。レトルトカレーも不可)
○スープに肉製品、肉エキス、卵を使用している麺類
○土、砂
○生きている動物、野鳥等

持ち込んでも良いが申告が必要な物

US$10,000以上の通貨もしくは相当額の外貨(現金、トラベラーズチェック、小切手など)。同行している家族全体の総額でUS$10,000以上です。申告を避けるために家族で分散はできません。持ち込み金額に制限はありません。

薬物の持ち込みに関してもは以下のウエブサイトで確認のこと。持病のある方は注意してください。
薬物持ち込みについて http://japanese.japan.usembassy.gov/j/info/tinfoj-cbp-medicine.html
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/info/tinfoj-cbp.html

出国時の手続き

アメリカは出国審査及び出国時の税関検査はありません。アメリカから空路出国する際の手続きは以下の通りです。

搭乗手続き->セキュリティチェック->搭乗ゲートへ移動

<搭乗手続き>

搭乗手続きに必要なものはパスポート、Eチケット控えです。
各航空会チェックインカウンターで出発時刻3時間前を目安にチェックイン手続きを済ませましょう。荷物を預ける場合は各航空会社で搭乗手続き締め切り時間が設けられています。利用航空会社のホームページで確認をしておきましょう。
預入荷物は航空会社によって定められた重量を超えないようにしましょう。

※2013年5月より出入国カードは廃止になりましたが、取り扱い廃止以前に入国し、パスポートに貼付されている場合は出入国カードをここで返納します。出入国カードが未返納の場合、次回のアメリカ入国時のトラブルのもとになりますのでご注意ください。

<セキュリティチェック>

パスポート、搭乗券を提示して検査を受けます。
機内持ち込み手荷物の検査に加え、液体物検査があります。手荷物を準備する際は以下の液体物の規則を守ってください。
●あらゆる液体物は、100ミリリットル以下の容器に入れてください。
●100ミリリットルを超える容器に100ミリリットル以下の液体物が入っている場合でも不可となります。●液体物の中には、ジェル状のもの(歯磨き、ヘアジェル等)、エアゾール、スプレーなども含まれます。
●液体物の入った容器は再封可能な容量1リットル以下のジッパーの付いた透明プラスチック袋に余裕をもって入れてください。透明プラスチック袋は自分で準備すること。1人当たりの袋の数は、1つのみ持ち込み可能です。プラスチック袋のジッパーがしまらなかったり余裕がない場合は持ち込み不可になることがあります。

<搭乗ゲートへ移動>

自分で時間に注意して乗り遅れないように。

持ち出しは可能ながらも申告が必要なもの

US$10,000以上の通貨もしくは相当額の外貨(現金、トラベラーズチェック、小切手など)。同行している家族全体の総額でUS$10,000以上です。申告を避けるために家族で分散はできません。持ち出し金額に制限はありません。

日本へ持ち込み禁止なもの

●肉・肉加工品
●野菜、果物および種や球根
●象牙や毛皮などワシントン条約に基づいて規制されているもの
●銃・麻薬・ポルノ・偽ブランド品等

肉製品の持ち込みについて
http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/product/aq2.html

出国時の手続きはシンプルですが、セキュリティチェックに思わぬ時間がかかります。日本の空港のように係員が探しに来ることはありません。乗り遅くれないように各自で責任をもって行動しましょう。