meさん

12才と14才の学校探し・転入の可能性について

meさん

はじめまして、東京のNaomiと申します。

わが家には12才と14才の子どもがおりまして、オランダで学校を探すことは可能なのか、みなさまの所感を伺いたく、質問させていただきます。

できれば現地校に入れたいと思いますが、両方とも英語と日本語しかできません(英語で授業を受けられるレベル)。

できれば、今年9月くらいに転入できればと考えており、といいつつ、まだビザもとっておらず住まいも決まっていませんが。。。サッカークラブにも入れたいと思いますが、サッカーを続けるにはクラブチームがいいのか、いわゆる部活のようなものがいいのか…どういう方法があるのでしょうか。

だいぶ成長した子どもたちなので、どのように受入先を探していいものか、みなさまのお知恵を拝借できますととても助かります。

どうぞよろしくお願いいたします。

2017年3月6日 21時34分

中村崇士さんの回答

フローニンゲン在住のロコ、中村崇士さん

Naomiさま

どのような年齢であっても、いつからでも学校を始められる、勉強を始められるというのが、オランダ、あるいはヨーロッパの教育です。私も40歳になる直前から看護大学へ通い始め、若い人たちとともに必死になって勉強しています。が、私は最年長ではありません。55歳までは政府からお金を借りることもできるので、比較的自由に勉強ができ、キャリアアップをすることができるわけです。

12歳の14歳のお子様がヨーロッパ、とくにオランダで勉強をされるかもしれないということ、素晴らしい選択の一つだろうと思います。Naomiさんがおっしゃるように、ぜひローカルな学校へ通われることをお勧めします。ただ、もちろん、やり直すこと、新たに習うことが多いので、日本の中学校や高校へ入るのと同じように、6年間で卒業という風に考えるわけにはいきません。でも、この頃の年齢の人は言葉に関する感覚や定着率が非常に高いので、親の庇護を跳ね返すような強さを持って、地元の子供たち地域の人たちと触れ合うことができれば、ことばもすぐに覚えられますよ。シリアの難民なども、半年ほどでスラスラに話せるようになる人がいます。

私は、移住を希望されている皆さんにも申し上げるのですが、インターナショナル・スクールに、オランダで入る理由がいまいちよくわかりません。オランダの中学校・高等学校を卒業すると、もう、それだけで英語がペラペラになります。それなのに、あえてインターナショナル・スクールに入るのは、要するに、オランダ語を習いたくないと宣言しているように聞こえるのです。そして、つまりそれは日常生活を放棄することを意味しています。市場や図書館、美術館、スポーツクラブへ行けば、もちろん現地の人たちは母国語のオランダ語でコミュニケーションしているわけですから、その80パーセントの生活を放棄して、インターナショナル・スクールのコミュニティに入る、そして、隣人とは話も交わさないまま、国際バカロレアなどを取り卒業するというわけです。新しい言葉を自由に習う楽しさを、まずは強調したく思います。

さて、サッカークラブですが、オランダの学校にはいわゆる部活動というものがありません。ですから、地元のクラブチームへ入られるのが一般的です。また、あらゆる種類のレベルのチームがありますので、その人の能力や興味に合ったチームを選ばれると良いと思います。チームで出会われるお友達こそが最高のお友達になるという風に私は思います。というのも、オランダの学校生活は非常にインディビジュアルで、なかなか仲間に入っていくことは難しいのです。でも、趣味を通じて出会う友達というのは、心を割って話せる友達として行き来も盛んになり、年齢の差も性別の差も超えて付き合うことができるのです。私も趣味が多い人間で、その人たちを頼りに、今でもオランダ語を習っています。私はオランダ語の最上級の資格を取得しましたが、それでも、スラスラ話すという風になるには、まだまだこれからも習い続けなければなりません。

学校の見学、通訳、手続き、ヴィザの手続き、住所のことなども含めて、トラベロコを通じてご依頼いただきましたら、十分に対応することができます。たのしみですね。

オレンジジュース

2017年3月6日 22時18分

この回答への評価

meさん
★★★★★

とても心強いアドバイスをありがとうございます。学び直せる…ステキな文化ですよね。わたしもオランダに暮らすことができたら、オランダ語を学びたいと思っています。どっぷりローカル生活をエンジョイできたら最高です。サッカーの件も、希望がわいてきました。いろいろ貴重な情報をありがとうございました。

2017年3月6日 22時23分

追記

フローニンゲン在住のロコ、中村崇士さん

私は「言葉を“学ぶ”」と聞くと、いわゆる日本の中高生が「英語という授業を受けている」というイメージを持ちます。そして、何かを学ぼうとすると、その科目に興味のない人、必要の無い人は「学ばなくてよい」という選択を持つことになります。新しい言葉は私にとってはとても魅力的で、習うのが楽しく、テレビドラマなどのゲルマン(スカンジナビア)語諸語を聞くと、なんとなく分かるために、習いたくてうずうずしてしまいます。でも、そうした「似た言葉」を習うと、頭が混同することも多く、だから、他に…と、探していると、東南アジア諸国の言葉も魅力的に見え始めたりして「習いたい!」…でも今はじっと我慢して、看護学に集中しています。しかし当のそれは「学問」であり「学ぶ」ものなので、言葉のようにモチベーションが上がらないことも多い…という、ジレンマに陥っています(笑):)

2017年3月6日 22時36分

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