ホーチミン在住のロコ、そそくささん

スペインにおける闘牛士の服装の立ち位置について

  • 闘牛士
  • 伝統衣装

そそくささん

こんにちは、闘牛士の服装について質問させてください。

現在、海外の情報を扱うウェブサイトでイラストを入れようと思っています。そこで世界各地の民族衣装や定番的な服(を着た人物)を要素に含めようと思っているのですが、「本当にその服が伝統的だったり国を代表するものかどうか」を気にしています。つまり、該当する国の方や在住者などの関係者が納得できるものかどうかです。

たとえば、ドイツといえばオクトバーフェストで着られるディアンドルがありますが、あれは特定の地方における民族衣装のため、ドイツ=ディアンドルは正確ではないそうです。一方で、ベトナムといえばアオザイですが、こちらは国営企業の制服として、または式典などで着られます。問題ないと思っても、背景を知らないと全然違うなと。

そこで、スペインといえば闘牛士をイメージするのですが、この人物がイラストに含まれるとした場合、在住者のみなさんにとって「スペインらしいな」と納得されるものなのかどうか、言い換えれば納得できない人がいないかどうか、お尋ねさせていただきたいです。どちらにせよゼロということはないと思いますが、少しでも感覚をつかみたいと思っています。

2018年2月15日 13時18分

Kenさんの回答

バルセロナ在住のロコ、Kenさん

闘牛の衣装についてですが、まず牛にとどめを刺すマタドール、その助手的位置付けの下位闘牛士やバンデリジェーロ、貴族起源の馬に乗ったピカドールなどで違いがあります。確かにこれらの衣装をスペインのステレオタイプとして当てはまる人も多いと思います。しかし、現実的な視点で見るならそれは過去の遺物と言っても良いでしょう。なんせ生き物を殺す見世物ですから、21世紀の世の中で批判を受けないわけがなく、様々な団体からの批判やプレッシャーもあり、生中継が終了した他カタルーニャでは闘牛そのものが禁止されています。これらは10年ほど前の出来事ですがそれ以降の人気低迷は更に加速しています。まあ、簡単に言うとスペイン=闘牛士というステレオタイプは日本人=刀差して歩いてるくらい、その国について分からない人の答えと言えるでしょう。中にはそう言ったステレオタイプに憤りや不快感を覚える人も居ますので正直おすすめしません。
その他に代表例としてフラメンコ衣装、特にセビジャーナスと呼ばれる女性が着る物が有名ですが、それもやはりスペイン南部のアンダルシア地方が元でありスペイン全土を代表するわけではありません。ドイツの例のように地方ごとで衣装や音楽、食文化が違い、スペインは更には言葉すら違ったりします。そう言った多様性こそ観光立国であるスペインの魅力を更に深める重要な要素だと僕は考える訳ですが、そこで唯一スペイン全土と聞いて思い浮かんだのはサッカーユニフォームくらいでした。なんかあと味悪い回答になってしまいましたね笑
もちろん、サッカー嫌いな人も沢山居ますのでお忘れなく。

2018年2月15日 18時54分

この回答への評価

ホーチミン在住のロコ、そそくささん
★★★★★

ご回答ありがとうございます。
どの国でもステレオタイプで良く思う人はいない、おっしゃる通りかと思います。その上で、まったく知らない方にスペインのアイコンとして伝えるものがあるかというと難しいところですね。現実に即したり全方位に配慮すると、かえって興味のきっかけすら与えられなくなってしまう。私もベトナムに長くいるので、悩ましいところです。

2018年2月17日 13時41分

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