フランスで会社設立、個人事業で詳しい方
マコトさん
フランスで会社設立や個人事業のビザ取得に詳しい方がおりましたら相談&サポートをお願い致します。
2024年10月13日 12時39分
プロ旅リーマンさんの回答
マコトさん
はじめまして、プロ旅リーマンと申します。
ドイツ5年、現在はフランスに10年おります。
プロフィール詳細は別途ご確認くださいませ。
家族でフランスにて個人事業主として活動している者がおり、当方は節税対策として、欧州の別国で法人を立ち上げおります。
現在日本にお住まいで、フランスにて移住、個人事業主として活動されたいことを前提に、起業方法と、個人事業主のビザ取得手順についてご説明さしあげます。
1)フランスでの起業方法(Auto-entrepreneurとして)
個人事業主ビザを持つ場合、基本的には会社を設立する必要はありません。しかし、将来的に事業規模を拡大し、従業員を雇用したり、リスク分散を図りたい場合には、法人(SARLやSAS)を設立することを検討することもあります。
Auto-entrepreneur(個人事業主)として起業する場合、簡便な手続きで事業を開始でき、法人を設立する必要がありません。以下のステップで進めていきます。
① Auto-entrepreneurとしての登録手順
1.事業登録のための準備:
☑有効なビザ(個人事業主ビザが該当します)
☑フランスの居住証明書(住居契約書や公共料金の請求書など)
☑銀行口座情報(フランス国内の銀行で口座を開設する必要があります)
2.オンラインまたは商業裁判所での登録:
☑フランス政府の公式サイト(URSSAF)や商業裁判所を通じてAuto-entrepreneurとして事業登録を行います。
☑手続きはオンラインで行える場合が多く、必要な情報を入力すれば、すぐに登録が完了します。
☑登録後、SIRET番号(事業者登録番号)が発行されます。これにより、フランス国内で合法的に事業を行うことができるようになります。
3.税務登録と社会保障費の支払い:
☑登録が完了すると、自動的に税務署と社会保障局に登録され、所得に基づいて税金や社会保障費を支払う必要があります。
☑自営業者の場合、収入に基づいてシンプルな税務申告と支払いが行われます。
②事業開始後の注意点
☑売上の上限: Auto-entrepreneur制度には売上に上限があります。サービス業の場合は約77,700ユーロ、物販業の場合は約188,700ユーロ(2024年時点)です。この上限を超えた場合、別の法人形態に移行する必要があります。
☑簡便な会計管理: 会計や経理業務は比較的シンプルで、自分で行うか、簡単な会計ソフトで管理が可能です。
2)フランスでの個人事業主ビザ(Visa de long séjour pour profession libérale)の取得手順
フランスで個人事業主として活動するためのビザの取得には、以下のステップが必要です。
1. 必要な書類
ビザ申請にあたっては、以下の書類を準備する必要があります。
☑パスポート: フランス滞在期間中有効であること。
☑事業計画書: フランスで展開する予定のビジネスの詳細を記載した計画書。
☑財務証明書: 生活費や事業を支えるための十分な資金があることを証明する書類。
☑フランスでの住居証明: 滞在する住所の契約書や居住証明。
☑フランス国内での銀行口座: ビザ取得後に開設するための準備。
2. ビザ申請の手順
☑フランス大使館・領事館への申請: 日本国内にあるフランス大使館や領事館にて、個人事業主ビザを申請します。この際に、先述した必要書類を提出します。
☑ビザ発行後のフランス渡航: ビザが発行された後、フランスに渡航し、滞在許可証(Carte de séjour)の手続きを行います。
☑滞在許可証の取得: フランスに到着後、滞在許可証を取得するために、Prefecture(県庁)にて手続きを進めます。この滞在許可証が発行されるまでの間も、通常は事業を開始することができます。
3)まとめ: フランスでの起業とビザ取得の流れ
1.個人事業主ビザを取得: フランスで自営業を行うためのビザを取得。
2.Auto-entrepreneur登録: 会社設立の必要はなく、簡単に個人事業主としての登録を完了。
3.ビザ取得後すぐに業務開始: 必要な登録を済ませると、ビザ取得後すぐに事業を開始できる。
以上、お役に立てれば幸いです。
その他お問い合わせがございましたらお気軽にご連絡くださいませ。
プロ旅リーマン
2024年10月17日 1時32分
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