【2024】リスボン・ウンベルト・デルガード空港(ポルテラ空港)の利用ガイド〜市内へのアクセス方法も解説
日本からポルトガル旅行の玄関口になるリスボン空港について解説!リスボン・ウンベルト・デルガード空港(LIS)は、ポルトガルの玄関口として多くの旅行者に利用される国際空港です。
本記事では、ポルトガル旅行前に知っておくと安心なポイントや市内中心部へのアクセス方法、空港近くのホテル情報、気になる疑問などをまとめました。
スムーズなポルトガル入出国を叶えるために、この記事で予習して楽しいポルトガル旅行にしてくださいね!
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リスボン・ウンベルト・デルガード空港(LIS)ってどんな空港?
リスボン・ウンベルト・デルガード空港(空港コード:LIS)とは、ポルトガルの首都リスボンにある国際空港です。市内中心部から北へ約7kmのところにあります。
TAPポルトガル航空の本拠地であり、ヨーロッパの主要都市や北南米とのフライトが運航しています。
元々は「ポラテラ空港」という名称でしたが、2016年5月に現在の空港名「リスボン・ウンベルト・デルガード空港」に改称されました。
他にも、「ウンベルト・デルガード空港」「リスボン空港」などさまざまな名称で呼ばれています。
日本からの直行便はなし
現在、日本からのポルトガル・リスボンへの直行便はありません。そのため、日本からリズボンへ旅行に行く際は、乗り換えが必要になります。
一般的には、東京(成田・羽田)、関西国際空港、中部国際空港などからヨーロッパ(イギリス・ドイツ・フランス・オランダなど)・トルコ・ドバイ・韓国などで、一度乗り換えをして行けます。
所要時間はどこを経由するのか、乗り換えの待ち時間によってもかわりますが18時間から22時間ほどかかります。
時間と予算のバランスを考えてフライトを選びましょう。
シェンゲン協定加盟国で乗り継ぎの場合
シェンゲン協定とは、協定加盟国間の移動が国内の移動と同様に扱われる協定のことをいいます。
そのため、シェンゲン協定加盟国の国民は、加盟国内を移動する際にパスポートを提示する必要はありません。一方で、日本人などの第三国籍者は、最初に入国するシェンゲン協定加盟国で入国審査を受け、最後に出国する国で出国審査を行う必要があります。
2024年現在、シェンゲン協定加盟国は29カ国あります。アイルランドとキプロスを除くEU加盟国25カ国と、アイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインが含まれます。
これらのシェンゲン協定加盟国で乗り換えをする場合、最初のシェンゲン圏内の国で入国審査を行えば、ポルトガルでの追加の入国審査は必要ありません。
リスボン空港のターミナルは2つ
リスボン・ウンベルト・デルガード空港には、ターミナル1とターミナル2の2つのターミナルがあります。両ターミナル間は、無料のシャトルバスが運行しています。
各ターミナル間のシャトルバスは、毎日03:30から01:30までの間、10分ごとに運行されており、所要時間は3分です。ターミナル2が閉まっている00:30から03:30の間は運行していません。(※2024年9月現在)
【ターミナル1】
ターミナル1は、1942年の開港時からあります。すべての到着便とほとんどの国際線の出発便に使用されています。日本からリスボンに行く際は、ほぼターミナル1を利用することになります。
【ターミナル2】
ターミナル2は、2007年に作られたターミナルです。現在は、格安航空会社の出発便に使用されています。
0:30-3:30は、空港が閉まっているためこの時間帯に入ることはできません。
リスボン空港のラウンジ
リスボン空港のラウンジは、ターミナル1のみで以下の二つがあります。
- ANA Lounge
- TAP Premium Lounge
【ANA Lounge】
ANA Loungeは、広さが900m2、200席あります。ラウンジ内からは滑走路がみえ、見晴らしが良好です。
サンドウィッチやフルーツなどの軽食、コーヒーやアルコールなどの飲み物があります。また、無料Wi-Fi、充電エリア、喫煙エリアもあり、快適な時間を過ごせます。
プライオリティパスで利用可能です。
有料のチケットを購入する場合、以下の料金になります。
使用料(ユーロ) | 使用料+シャワー(ユーロ) | |
---|---|---|
大人 | 37.26 | 42.44 |
3〜12歳 | 16.56 | 21.74 |
プライオリティパスで入場してシャワーを利用する場合、16.56ユーロが別途必要になります。
ラウンジには服装の規定があり、カジュアルすぎると入れない可能性があるため注意しましょう。
営業時間は、6:00-22:00で最大3時間まで利用できます。フライトの3時間30分前からの利用になります。
ちなみに、こちらのラウンジは全日空(ANA:ALL NIPPON AIRWAYS)とは関係ありません。ポルトガル国内の主要空港を管理・運営している会社「ANA Aeroportos de Portugal」からきています。
【TAP Premium Lounge】
TAP Premium Loungeは、シェンゲン協定加盟国用と非加盟国用の2つがあり、シェンゲン協定加盟国のラウンジは320席、非加盟国のラウンジは100席あります。
幅広いポルトガル料理、アルコールやソフトドリンク、無料Wi-Fiやテレビ、シャワーがあります。
リラックスできる環境になっていてゆっくり過ごしたり、仕事をして過ごせます。
TPAポルトガル航空のファーストクラスやビジネスクラスの方が利用できます。スターアライアンスのラウンジで、他にもさまざまな条件があるので詳細は公式サイトを確認してください。
営業時間は5:00-0:00です。
※2024年9月現在、ABCエアポートビジネスセンターは休業中のため、利用できません。
リスボン空港の免税店・おすすめのお土産
リスボン空港では、両ターミナルともに保安検査場を抜けると免税店があります。営業時間は4:30-23:00(シェンゲン協定加盟国以外は6:00-23:00)です。
免税店では、アルコール、香水や化粧品、ポルトガル土産などを購入できます。
おすすめのポルトガル土産は以下のものがあります。ぜひ参考にしてみてください。
- パステル・デ・ナタ(エッグタルト)
- ポルトガルワイン
- 魚などの缶詰
- ガロ(雄鶏)の置き物
- アズレージョ柄の雑貨など
- コルク製品
空港内で購入できるものもありますが、市内で購入する方がお得に買えることが多くあります。素敵なお土産を見つけたら市内で購入しておきましょう。
買い忘れや観光していて買い物の時間がなかった場合は、ぜひ空港の免税店で最後の買い物をしてくださいね。
リスボン空港から市内中心部へのアクセス方法
リスボン空港から市内へのアクセスには以下の方法があります。
- 地下鉄(メトロ)
- タクシー
- 空港バス
- 路線バス
- 配車サービス(Uber)
荷物が自分で運べるのであればメトロが安くて時間通りに到着できるのでおすすめです。荷物が多い場合や数人で移動するのであれば料金も割り勘できるのでUberもありですね。
市内へのアクセス方法について詳しく説明していきます。
地下鉄(メトロ)
- 乗り場:到着ロビーの地下空港駅(Aeroporto駅)
- 路線:赤ライン→緑ライン
- 所要時間:30〜35分
- 料金:
- 電子カード0.5ユーロ+1.8ユーロ(乗車から60分有効)
- 3歳以下は無料
- 運行時間:6:30-1:00(5〜10分間隔)
【メリット】
- 時間通りに目的地にいける
- 料金が安い
【デメリット】
- 市内中心部へ行くには乗り換えが必要
- 夜間は運行していない
- 荷物が多い場合は大変
地下鉄は、料金が安く、時間通りに目的地の駅に到着します。
しかし、市内中心部に行く場合は直通がないため乗り換えが必要になります。空港から赤ラインでAlameda(アラメダ)駅まで行き、緑ラインに乗り換えます。目的地に応じて、Cais do Sodré(カイス・ド・ソドレ)駅、Baixa-Chiado(バイシャ・シアド)駅、Rossio(ロシオ)駅などで下車となります。
また地下鉄の駅からホテルが遠い場合、重たいスーツケースを持って移動しなければいけないので大変です。
地下鉄の料金については、1回乗車券だけではなく1日乗車券などさまざまな種類があります。詳しくは、別の記事で紹介しています。
タクシー
- 乗り場:到着ロビーを出たところ
- 所要時間:市内中心部まで20分ぐらい
- 料金:10〜15ユーロ(夜間や祝休日は18ユーロ)
【メリット】
- 目的地まで連れて行ってくれる
- 荷物が多くても大丈夫
- 24時間いつでも利用できる
- 空港から市内が近いため比較的良心的な値段
【デメリット】
- 料金が他に比べると高め
- ぼったくられる可能性がある
- 時間帯によって渋滞に巻き込まれる可能性がある
基本的に荷物の料金はタクシー代に含まれています。しかし、荷物が多い場合は追加で料金が発生することがあります。
また観光客はぼったくりの被害にあう可能性が高いので注意が必要です。タクシー乗り場から公式のタクシーを利用して乗車時にメーターが動いているか忘れずに確認しましょう。また、領収書を要求するようにしましょう。
通勤ラッシュの時間帯や観光地周辺などは渋滞が起きやすいので市内から空港に行くときは注意しましょう。
空港バス
空港バス(アエロバス)は、空港とリスボン市内を結ぶバスです。
3路線運行していましたが、コロナウイルスが流行した影響で現在運休となっています。
詳しくは、最新情報を確認してください。
路線バス
- 乗り場:Av. Berlim (Aeroporto)
- 路線:
- 722番(Restauradores行き)
- 744番(Restauradores行き)
- 208番(Cais Sodré行き)夜間のみ
- 所要時間:終点まで40分ぐらい
- 料金:
- 電子カード0.5ユーロ+1.8ユーロ(乗車から60分有効)
- 2.1ユーロ(バス車内で購入)
- 運行時間:
- 722番・744番 → 6:00〜21:00台 2〜4本/時間
- 208番 → 0:00〜5:00台 1〜2本/時間
【メリット】
- 料金が安い
【デメリット】
- 大きな荷物があると乗車できない
- 夜間はバスが走っていない時間がある
- メトロに比べると本数が少ない
- 時間帯によって渋滞に巻き込まれる可能性がある
路線バスが市内へ運行していますが本数はあまり多くありません。また、50×40×20cm以上の荷物がある場合、バスには乗車できません。旅行でリスボンに来た場合は大きな荷物があると思います。そのため、おすすめしません。
配車サービス(Uber)
- 乗り場:到着階のパーキング2 専用のお迎え場所あり
- 所要時間:20〜30分
- 料金:10ユーロ
【メリット】
- アプリで予約ができ、ぼったくられる可能性がない
- 目的地まで連れて行ってくれる
- 大きな荷物があっても大丈夫
【デメリット】
- タクシーに比べると安いが、メトロよりは高い
- 時間帯によって渋滞に巻き込まれる可能性がある
Uberは、アプリで予約できるのでぼったくりの心配がありません。また、あらかじめ目的地を入力しているため言葉が通じなくても問題なく目的地へ連れて行ってもらえます。
リスボン空港には配車サービス専用のPick upスペースがあるので、そこで待っていれば乗車できます。運転手に落ちあえないということもありません。
ちなみに、リスボンでは「Bolt」という配車サービスも普及しています。こちらも合わせて準備しておくのもいいですね。
Boltアプリ
リスボン空港に近くて便利なホテル
リスボン空港の近くでは、以下の2つのホテルがおすすめです。
どちらのホテルも空港から100mの距離にあり、空港のメトロ駅(Aeroporto駅)からは歩いて5分の立地です。
無料のシャトルバスが4:00〜0:00まで15分ごとに運行しているため、荷物が多い方も安心です。早朝や深夜の発着便を利用の方には便利でおすすめです。
ホテル | 料金(大人2人)/円 | 朝食時間 |
---|---|---|
スター・イン・リスボン・エアポート(Star inn Lisbon Airport) | 25,000〜 | 2:00〜 |
メリア・リスボア・アエロポルト(Meliá Lisboa Aeroporto) | 35,000〜 | 4:00〜 |
下記のホテルもおすすめです。
- ホリデイ・イン・エクスプレス・リスボン・エアポート(Holiday Inn Express Lisbon Airport)
- B&B・ホテル・リスボア・アエロポルト(B&B HOTEL Lisboa Aeroporto)
- イビス・スタイルス・リスボア・アエロポルト(ibis Styles Lisboa Aeroporto)
- ステイ・ホテル・リスボア・アエロポルト(Stay Hotel Lisboa Aeroporto)
これらのホテルは、空港から少し離れています。無料シャトルバスがないのでUberやタクシーなどを手配して移動することになります。
朝食の時間が6時からのところが多く、早朝のフライトには少し不便かもしれません。一泊の料金は大人2人で15,000円〜と上記のホテルに比べて安くなります。
予算やフライトの時間に応じて適切なホテルを考えると良いですね。
リスボン空港のよくある質問、Q&A
リスボン空港についてよくある質問に答えていきますね。
空港内で無料Wi-Fiは使える?
空港内には無料のWi-Fiがあります。使い方を説明します。
① スマホやタブレット、パソコンでWi-Fiを入れる
② 「_VINCI Airports WiFi」を選択して、インターネットを開く
③ 利用規約に同意して、「Connect」をクリックする
この手順で行えば、インターネットが使用できます。待ち時間などを利用してリスボン情報を集めたりと活用してくださいね。
空港内に荷物の預かり所はある?
空港内には荷物を預けられるロッカーがあります。
場所は、ターミナル1の出発フロアの外にあります。234個のさまざまなサイズのロッカーがあるのでスーツケースのサイズに適したものを選択できます。
ロッカーの利用は、最大48時間までになるので注意してください。
空港でSIMカードは購入できる?
ターミナル1では、Vodafoneの店舗でSIMカードの購入ができます。
場所 | 営業時間 |
---|---|
到着ロビー(セキュリティチェック前) | 7:00-23:00 |
出発ロビー(セキュリティチェック前) | 8:00-17:00 |
荷物受取所(セキュリティチェック後) | 6:00-21:00 |
ここでは、旅行者向けのSIMカードなどが販売されています。滞在日数などを考慮して必要な分だけ購入しましょう。設定方法がわからないようであればスマホの設定を日本語から英語に変更しておくとスタッフに確認するのも簡単ですね。
空港で買いそびれてしまった場合は、市内中心部の店舗やショッピングセンター内でも購入できます。
またSIMを購入しようと思っているなら、現在使っている端末がSIMフリーになっているか日本にいる間に確認しておきましょう。
ちなみに、ネットなどで海外利用可能のSIMを購入することもできます。旅行前に購入しておけば空港で購入する時間や手間もはぶけるのでおすすめです。
空港内で日本円を両替できる?
リスボンの空港内では日本円からユーロに両替が可能です。また、市内にある両替所や銀行、ホテルでも両替ができます。
レートは変動するので一概にはいえませんが、日本でユーロへ両替しておくのもおすすめです。
また、ATMからクレジットカードを使ってキャッシングをしたり、デビットカードを利用して現地通貨を引き出すこともできますよ。
まとめ:空港やアクセス方法について予習してスムーズな旅を実現しよう!
日本から直行便がないポルトガル・リスボン。長時間のフライトのあとでみなさん疲れていると思います。そんな中、個人旅行だと特に「あれってどうなんだろう?」と疑問に思うことも多くあります。
空港のことをあらかじめ予習しておくことでスムーズに旅行を始められます。
市内への移動については地下鉄やUberの利用がおすすめです。確実・安全に移動できます。早朝のフライトについては近くのホテルに泊まるのも移動時間を短縮できるのでおすすめですよ。
リスボンの観光・お土産などの買い物と充実した旅行にしてくださいね。
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