ハノイの旅行ガイド情報

ベトナムのコンセントは2タイプ!変換プラグ、変圧器など電源事情を解説

この記事を執筆したライター:ホーチミン在住「SAI」さん

2017年からホーチミン在住です。活気と熱気、人の優しさ溢れるベトナムホーチミンの情報をお届けします。

ベトナム旅行中にiPhoneの充電や、ヘアアイロンの電源に必要なコンセントのタイプや、日本との電圧の違いについて徹底解説!

iPhoneなどスマートフォンの充電をしたい時や日本で使っているヘアアイロンを使用したい時など、そのままコンセントにプラグを差し込むと、火事や感電を起こす危険性もあります。

正しい方法で日本から持ってきた電化製品を、ベトナムで使用するためにはどうすれば良いか、その使用方法についてご紹介します。

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ベトナムの電源プラグ

ベトナムのコンセント・電源プラグの形は日本のものとは異なります。

とはいえ、ベトナムのコンセントは、AタイプもCタイプも両方挿し込める複合タイプ。

そのため、日本のコンセント(Aタイプ)でも使用は可能なので、基本的は変換プラグは必要ありません。

プラグの形はCタイプが主流

日本はAタイプ、ベトナムでは主にCタイプが使われています。

Cタイプとは上の写真のように2本の丸いピンがついているタイプです。まれにピンが少し太めのSEタイプや3本ピンのタイプもあります。

コンセントの差込口は、上の写真のように日本のAタイプが使用できる形状であることがほとんどですので、そのままプラグを差し込むことができます。

※ただし電化製品の対応電圧が異なる場合は変圧器が必要です。

変換プラグは旅行前に日本で買っていくのがおすすめ!

基本的にベトナムではAタイプも使えるため変換プラグは必要ありません。

しかし、古い施設やホテル、カフェなどではCタイプしか使えない場合もあります。念のため変換プラグを購入しておきましょう。

ベトナム旅行のみであればCタイプ、他の国も行く場合はマルチタイプの変換プラグがおすすめです。マルチタイプであれば海外旅行でどこでも使えて便利ですが、価格が高めなのがネックです。

Cタイプは、ダイソーなどの100円ショップをはじめ、家電量販店やAmazonや楽天などのオンラインショッピングでお得に購入することができます。

少し高くなりますが日本の空港にも売っているので、うっかり忘れてしまった場合は出発当日に買うことも可能です。

ベトナムの電圧・変圧器

ベトナムと日本では電圧(ボルト数)が異なります。

そのため電圧の対応していない電化製品をそのまま差し込むと、故障するだけでなく、火事や感電の危険性があるので十分ご注意ください。

対応電圧の低い日本の家電を使う際は変圧器を使用します。

ベトナムの電圧は220V(ボルト)

日本の電圧は100Vで、ハノイに限らずホーチミンやダナンなどベトナム国内の電圧は220Vになっています。電化製品周波数(㎐・ヘルツ)は、ベトナムが50㎐、日本は主に東日本が50㎐、西日本が60㎐です。

特徴 ベトナム 日本
電圧 220V 100V
周波数 50Hz 50Hz(東日本)、60Hz(西日本)
プラグ Aタイプ、Cタイプ Aタイプ

日本の電化製品は両方の周波数に対応している「50/60Hz」と表示されたものが多いので、周波数についてはあまり気にする必要はありません。

特に電圧が100V専用の家電をそのまま使用すると、故障や発火のリスクがあるため注意が必要です。

変圧器は必要?

「ベトナムで日本の電化製品を使うなら変圧器が必要?」と思うかもしれませんが、実際には多くのケースで必要ありません。以下で具体的に解説します。

◾️海外対応製品はそのまま使用可能

写真のように「100V-240V」と記載されている製品は、海外対応タイプです。このタイプはベトナムの220Vにも対応しているため、変圧器を使わずにそのまま利用できます。

スマホやノートパソコン、カメラの充電器など、多くの製品がこのタイプに該当します。変換プラグを使えばそのまま利用可能です。

◾️100V専用の製品には変圧器が必要

写真のように「100V」と記載されている製品は、変圧器を通さないと使用できません。そのまま使用すると、故障や発火のリスクがあります。

ただし、消費電力(ワット数)の大きい製品(例:ドライヤー)は小型の変圧器では対応できないため、注意が必要です。

ワット数がそこまで大きくない場合は、小型の変圧器を使用して電圧を変えることで使用可能になります。

◾️スマホ(iPhone・Android)やパソコンの充電

ほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、スマホやパソコンの充電に変圧器は必要ありません。
コンセントが日本のプラグも使える形状であれば、そのまま差し込めます。Cタイプのみのコンセントの場合は変換プラグを使用しましょう。

◾️デジカメの充電

デジカメもほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、変圧器はほぼ必要ありません。
ただし、日本製造の古いタイプのカメラは、念の為仕様書やアダプターに記載されている対応電圧を確認しておきましょう。

◾️ドライヤーやヘアアイロンの使用

日本のドライヤーやヘアアイロンは、対応電圧が100V-120Vの製品が多いため、そのままベトナムで使用することは難しいです。

モーターを内蔵しているドライヤーや電熱器具であるヘアアイロンは、消費電力の2~3倍の対応電力を持った大型の変圧器が必要になります。
そのため旅行用の小型の変圧器では使用できないケースがほとんどです。

対応策としては以下の3つがあります。

  • 現地のホテルに備え付けられたものを利用する
  • 海外対応のもの(100V-240V)を購入する
  • ベトナム現地で購入する

カール用ドライヤーなどどうしても使用したいものがあれば、海外対応のものを1つ持っておくと良いです。

写真のように、真ん中の切り替えスイッチで100-120V/200-240Vの切り替えが出来ます。
使用する際はくれぐれも切り替えをお忘れなく!

外出先で電源(コンセント)を使う

次に気になるベトナムの電源事情についてご紹介します。

ハノイ・ノイバイ国際空港/ホーチミン・タンソンニャット国際空港

出国エリア内にはチャージングステーションがあり、USB充電用コネクターやマルチコンセント対応の電源があります。
また、カフェやバーガーキングの近くのフードコートエリアにもいくつかコンセントがあります。

とはいえ、セキュリティエリアを通過した後はあまり電源が多くありません。どうしても充電したい場合は、壁や柱についているコンセントを利用しましょう。

カフェ・レストラン

ベトナムのカフェやレストランでは大体コンセントの使用が可能です。体感ですが、Cタイプのコンセントが多いので変換プラグはお忘れなく。

コンセントが見当たらない場合は足元にあるかもしれないので探してみましょう。

また、ほとんどのお店でWi-Fiを使えるので、気軽にパソコンを持ち込んで作業することができます。

ベトナムで、無料Wi-Fiがないカフェやレストランに出会ったことはまだありません。

ホテル

部屋のサイズに合わせてCタイプやマルチタイプのコンセント(220V)が設置されています。

◾️ハノイ

  • ハノイホテルのような外国人旅行者向けの中級以上のホテルであれば変換プラグを貸し出ししているところもあるので、事前に問い合わせたりホームページで確認しておきましょう。

  • ロッテホテル ハノイのようなハイクラスのホテルはマルチプラグ対応の電源が設置されています。

◾️ホーチミン

デスクにマルチタイプのコンセントがあるので、日本のプラグをそのまま差し込むことができます。コンセント脇についているスイッチをONにしたら使用可能です。
また数に限りがありますが、変圧器のレンタルサービスも行っています。

デスク脇などにコンセントがありますが、ベッドサイドにはありません。少し差込口の数が少ないので延長コード付きの電源タップがあると重宝します。

よくあるトラブルや対処法・注意点

最後にコンセントやプラグに関してよくあるトラブルや、その対処法、注意点についてご紹介します。

変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは?

ホテルの貸し出しサービスがあれば利用しましょう。現地の空港や、家電量販店でも購入できます。

変圧器は大型のショッピングセンターや電気屋さんに置いている場合もありますが、扱っていない店舗もあります。もし見つからない場合は、諦めて現地で電化製品を購入するのもひとつの手です。

【役立つベトナム語のフレーズ】

◾️「変換プラグはありますか?」

ベトナム語: “Bạn có bộ chuyển đổi ổ cắm không?”
カタカナ読み: バン コ ボー チュエン ドーイ オ カム コン?

◾️「変圧器はありますか?」

ベトナム語: “Bạn có bộ chuyển đổi điện áp không?”
カタカナ読み: バン コ ボー チュエン ドーイ ディエン アップ コン?

◾️「電気店はどこにありますか?」

ベトナム語: “Cửa hàng điện ở đâu?”
カタカナ読み: クア ハン ディエン オ ザウ?

これらのフレーズをスタッフに見せてみてくださいね。

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変圧器購入の際に気を付けるべきポイントは?

変圧器は日本の家電量販店はもちろん、ネット通販でも手軽に購入することができます。

価格は3,000円から5,000円といったところ。購入の際は様々な注意点がありますので、以下を参考にしてください。

◾️変圧器の選び方

消費電力が大きい電化製品を使用する場合や、長時間連続して使用したい場合は、定格容量の大きな変圧器を用意する必要があります。

①:対応する電圧範囲を確認する

変圧器が対応している電圧の範囲を必ず確認しましょう。

  • 入力電圧(ベトナムの場合は220V)
  • 出力電圧(日本の100Vに対応しているか)

多くの変圧器は「220V→100V」や「110V→220V」の両方に対応していますが、仕様をよく読むことが重要です。

②:消費電力(ワット数)の確認

使用する家電の消費電力(W)を確認し、それを上回る変圧器を選びましょう。

  • ドライヤーやアイロンなど消費電力が高い家電を使用する場合は、消費電力の2~3倍に対応する変圧器を選ぶ必要があります。
  • 消費電力が小さいスマホ充電器やノートパソコン用であれば、小型の変圧器で対応可能です。

③:サイズと重量

変圧器は大きさや重量に差があります。特に、旅行用にはコンパクトで軽量な製品を選ぶと便利です。
ただし、軽量モデルは消費電力の高い家電には対応できない場合があるため、使用目的に合ったサイズを選びましょう。

コンセントが足りない場合は?

滞在先で使えるコンセントの数が足りない場合は電源タップ(延長コード付き)の購入を検討しましょう。

最近ではスマートフォン、電動歯ブラシ、シェーバーなどUSBで充電できる電子機器が多いので、USB差し込み口がついた電源タップがあると重宝します。

まとめ

ベトナムの変換プラグはCタイプが主流です。

基本的にAタイプで問題ないですが、カフェや古い建物ではCタイプのみしか使えないこともあるので、Cタイプの変換プラグはお忘れなく。

日本から電化製品を持参する場合は、電圧チェックを忘れずに!特にドライヤーやヘアアイロンなどは注意が必要です。

充電スポットは比較的たくさんありますが、できればモバイルバッテリーなどを持参すると安心ですよ。

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