ハノイの旅行ガイド情報

ベトナム・ハノイの電源事情〜コンセント、変換プラグ、変圧器など

【2020年最新情報】ベトナム旅行中にiPhoneの充電や、ヘアアイロンの電源に必要なコンセントのタイプや、日本との電圧の違いについて徹底解説!
iPhoneなどスマートフォンの充電をしたい時や日本で使っているヘアアイロンを使用したい時など、そのままコンセントにプラグを差し込むと、火事や感電を起こす危険性もあります。正しい方法で日本から持ってきた電化製品を、ベトナム・ハノイで使用するためにはどうすれば良いか、その使用方法についてご紹介します。

ベトナムの電源プラグ

ベトナムのコンセント・電源プラグの形は日本のものとは異なります。
しかし、日本のコンセント(Aタイプ)でも使用は可能ですので、基本的に変換プラグ(プラグの先に取り付ける機器)は必要ありません。

プラグの形はCタイプが主流

日本はAタイプ、ベトナムでは主にCタイプが使われています。Cタイプとは下の写真のように2つの丸い穴・ピンがついているタイプです。まれにピンが少し太めのSEタイプや3本ピンのタイプもあります。

コンセントの差込口は、日本のAタイプが使用できる形状であることがほとんどですので、そのままプラグを差し込むことができます。
※ただし電化製品の対応電圧が異なる場合は変圧器が必要です(詳しくは後述)。

写真:左がSEタイプ、右がCタイプの海外対応マルチ型プラグ

変換プラグは日本国内のダイソーで購入するとお得!

基本的に変換プラグは必要ありませんが、古い施設を利用する場合や、ベトナムから他の国へ旅行する場合は、念のため変換プラグを購入しておきましょう。
ベトナム旅行のみであればCタイプ、他の国も行く場合はマルチタイプの変換プラグがおすすめです。
マルチタイプであれば海外旅行でどこでも使えて便利ですが、価格が高めなのがネックです。

Cタイプはダイソーやセリアなどの百均でお得に購入することができます。
日本の空港にも売っているので、うっかり忘れてしまった場合は出発当日に買うことも可能です。

ベトナムの電圧・変圧器

ベトナムと日本では電圧(ボルト数)が異なります。
そのため電圧の対応していない電化製品をそのまま差し込むと、故障するだけでなく、火事や感電の危険性があるので十分ご注意ください。
対応電圧の低い日本の家電を使う際は変圧器を使用します。

ベトナムの電圧は220V(ボルト)

日本の電圧は100Vで、ハノイに限らずホーチミンやダナンなどベトナム国内の電圧は220Vになっています。
電化製品周波数(㎐・ヘルツ)は、ベトナムが50㎐、日本は主に東日本が50㎐、西日本が60㎐です。
日本の電化製品は両方の周波数に対応している「50/60Hz」と表示されたものが多いので、周波数についてはあまり気にする必要はありません。
周波数が異なる電化製品を使用していると故障の原因になることがあるので、心配な方は念の為確認しておきましょう。

変圧器は必要?

「電圧が異なるなら、変圧器(電圧を上げたり下げたりする機器)が必要?」と思うかもしれませんが、実際はあまり必要ありません。

以下写真のように「100V-240V」と記載されているものは、「海外対応タイプ」といって世界中の電圧に対応しているため変圧器を通さずに使用することができます。海外旅行で使用するようなスマホやカメラなど、多くの電化製品がこの「海外対応タイプ」となっています。

以下の写真のように、対応電圧が100Vとなっている製品を使用する場合は変圧器が必要です。
ただし、消費電力(ワット数)が大きい製品には対応電力が大きめの変圧機を使用しなければなりません(変圧器の詳しい説明については後述)。
ワット数がそこまで大きくない場合は、小型の変圧器を使用して電圧を変えることで使用可能になります。

スマホ(iPhone・Android)やパソコンの充電

ほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、スマホやパソコンの充電に変圧器は必要ありません。
コンセントが日本のプラグも使える形状であれば、そのまま差し込めます。Cタイプのみのコンセントの場合は変換プラグを使用しましょう。

デジカメの充電

デジカメもほとんどの機種が100V-240Vに対応しているため、変圧器はほぼ必要ありません。
ただし、日本製造の古いタイプのカメラは、念の為仕様書やアダプターに記載されている対応電圧を確認しておきましょう。

ドライヤーやヘアアイロンの使用

日本のドライヤーやヘアアイロンは、対応電圧が100V-120Vの製品が多いため、そのままベトナムで使用することは難しいです。

モーターを内蔵しているドライヤーや電熱器具であるヘアアイロンは、消費電力の2~3倍の対応電力を持った大型の変圧器が必要になります。
そのため旅行用の小型の変圧器では使用できないケースがほとんどです。

対応策としては以下の3つがあります。

  • 現地のホテルに備え付けられたものを利用する
  • 海外対応のもの(100V-240V)を購入する
  • ベトナム現地で購入する

カール用ドライヤーなどどうしても使用したいものがあれば、海外対応のものを1つ持っておくと良いです。
以下のように、真ん中の切り替えスイッチで100-120V/200-240Vの切り替えが出来ます。
使用する際はくれぐれも切り替えをお忘れなく!

ヘアアイロンは、小さいものであれば現地でも1000円程度で購入できるので、ホーチミンやハノイなどによく行く方は、現地での購入することも検討しましょう。

外出先で電源(コンセント)を使う

次に気になるハノイの電源事情についてご紹介します。

ハノイ・ノイバイ国際空港

出国エリア内にはチャージングステーションがあり、USB充電用コネクターやマルチコンセント対応の電源があります。
また、STARCAFEやバーガーキングの近くのフードコートエリアにもいくつかコンセントがあります。
ノイバイ空港では、セキュリティエリアを通過した後はあまり電源が多くありません。どうしても充電したい場合は、壁や柱についているコンセントを利用しましょう。

カフェ・レストラン

ベトナムのカフェやレストランでは大体コンセントの使用が可能です。
見当たらない場合は足元にあるかもしれないので探してみましょう。

また、ほとんどのお店でWi-Fiを使えるので、気軽にパソコンを持ち込んで作業することができます。

ホテル

部屋のサイズに合わせてCタイプやマルチタイプのコンセント(220V)が設置されています。
また、ハノイホテルのような外国人旅行者向けの中級以上のホテルであれば変換プラグを貸し出ししているところもあるので、事前に問い合わせたりホームページで確認しておきましょう。
ロッテホテル ハノイのようなハイクラスのホテルはマルチプラグ対応の電源が設置されています。

よくあるトラブルや対処法・注意点

最後にコンセントやプラグに関してよくあるトラブルや、その対処法、注意点についてご紹介します。

変換プラグや変圧器を忘れてしまったときは?

ホテルの貸し出しサービスがあれば利用しましょう。現地の空港や、家電量販店でも購入できます。
変圧器は大型のショッピングセンターや電気屋さんに置いている場合もありますが、扱っていない店舗もあります。もし見つからない場合は、諦めて現地で電化製品を購入するのもひとつの手です。

消費電力って何ですか?

W(ワット)またはVAで表されるもので、消費される電気エネルギーのことです。
数字が大きいほど電力を多く消費します。
変圧器を購入・使用する際は、使用したい電化製品の消費電力よりも大きい容量の変圧器であるか確認しましょう。

主な電化製品の消費電力の目安

電化製品 消費電力
携帯電話 15W
デジタルカメラ 2.6~4W
シェイバー 10W
電動髭剃り 20W
ノートパソコン 50~120W
ヘアドライヤー 600~1200W
ヘアアイロン 150~240W
アイコス 2.5W(定格消費電力)

変圧器購入の際に気を付けるべきポイントは?

変圧器は日本の家電量販店はもちろん、ネット通販でも手軽に購入することができます。価格は3,000円から5,000円といったところ。購入の際は様々な注意点がありますので、以下を参考にしてください。

変圧器の種類

変圧器には3つのタイプがあります。

種類 機能 使用例
ダウントランス 電圧を低くする 日本の家電製品を海外で使用する
アップトランス 電圧を高くする 海外の家電製品を日本で使用する
アップダウントランス 電圧を高く/低くする 世界各国でオールマイティに使用可能

日本の家電製品をハノイで使用したい場合は、ダウントランスもしくはアップダウントランスを購入するようにしましょう。

変圧器の定格容量

変圧器は、それぞれ対応できる容量が決まっています。これを定格容量と呼びます。

使用したい電化製品の消費電力が、変圧器の定格容量よりも大きい場合、変圧器に多大な負荷がかかります。無理に使おうとすると、コンセントから煙が出るなどして火災の原因となり大変危険です。使用の際は、必ず「定格容量>機器の消費電力」であることを事前に確認しておきましょう。

変圧器の定格容量と、電化製品の消費電力については、製品本体や説明書で簡単に確認することができます。(WまたはVAと表示されています)

変圧器の選び方

消費電力が大きい電化製品を使用する場合や、長時間連続して使用したい場合は、定格容量の大きな変圧器を用意する必要があります。以下を目安にしてください。

  • モーター内蔵器具や電熱器具を使いたい場合 → 消費電力の3倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。

    • モーター内蔵器具の例:ドライヤー、冷蔵庫、空気清浄機、掃除機、扇風機、ミシン、ミキサーなど
    • 電熱器具の例:炊飯器、電子レンジ、アイロン、ホットプレート、電気ポット、コーヒーメーカー、オーブントースター、ヘアーアイロン、電気毛布、ファンヒーターなど
  • 電化製品を30分以上連続して使用したい場合 → 消費電力の1.25倍以上の定格容量を持つ変圧器を購入する。

コンセントが足りない場合は?

滞在先で使えるコンセントの数が足りない場合は電源タップ(延長コード付き)の購入を検討しましょう。最近ではスマートフォン、電動歯ブラシ、シェーバーなどUSBで充電できる電子機器が多いので、USB差し込み口がついた電源タップがあると重宝します。

まとめ

日本から電化製品を持参する場合は、電圧チェックを忘れずに!特にドライヤーやヘアアイロンなどは注意が必要です。
充電スポットは比較的たくさんありますが、できればモバイルバッテリーなどを持参すると安心ですよ。

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