ドイツ・デュッセルドルフには多くの日本人が在籍していますが、どんな種類のビザを保持しているかは様々です。在住の目的や状況によってビザの種類が異なりますので、これからドイツ入国予定の方はどのビザが必要で取得可能なのかを事前によくご確認ください。
まずドイツに入国の際、有効な日本国パスポートを所持する日本人は、空港トランジット、(90日以内の)観光または出張に際して、ビザの必要はありません。
それ以外の目的での入国には必ずビザが必要となりますのでご注意ください。
ドイツのビザは正式名称を滞在許可証(Aufenthaltserlaubnis)と言います。
90日以上の長期滞在を目的とした入国には、事前に日本国内のドイツ大使館または総領事館、または現地の外国人局(Auslaenderamt)でビザを申請する必要があります。
ビザの申請には書類を用意したり、必要に応じて書類のドイツ語翻訳を求められる場合もあります。また申請から取得までにも時間がかかったり、書類不備などで再申請が必要なる場合もありますため、時間に余裕を持って、渡独の数か月前から準備にかかることをお勧めします。
#ドイツのビザの種類について
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデー・ビザ制度は日独両国の合意に基づくもので、日本の若い人たちにドイツの文化や日々の暮らしに触れる機会を提供するためのものです。滞在可能な期間は3ヵ月以上1年以内で、最長365日、ドイツのさまざまな職場で働くことができます。
学生ビザ
日本人国籍の場合、ビザなしで入国した後に現地の外人局にて学生ビザを申請することが可能です。
勤労・研修・研究滞在ビザ
日本人国籍の場合、ビザなしで入国した後に現地の外人局にてビザを申請することが可能です。
配偶者ビザ
ドイツ人配偶者とドイツに長期滞在する場合に必要になるビザです。
#ドイツのビザの取得方法について
いずれのビザも場合も以下の1-3の書類が必要となります。
1:申請書(ビザによっては誓約書も必要)
2:パスポート用写真(35x45mm)1枚
3:日本国パスポート(ビザの有効期限が切れた後、なお3ヵ月以上有効期限の残っているパスポートが必要です。)及びそのコピー1部(A4サイズ)
ワーキングホリデービザ
以下の条件に満たされる人は誰でも申請することが可能です。
- 日本国籍を有していること
- 18歳以上であり、申請時に31歳に達していないこと
- 親族(子供など)が同行することはできない
必要書類
- 上記1-3
- 往復航空券予約の証明書
- ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険(歯科の治療にも適用され、女性の場合は妊娠時にも適用される保険に加入していることを証明するものを提示してください。) および旅行賠償責任保険
- 生活費支払い能力の証明(預金通帳および通帳のコピー、または金融機関発行の残高証明書) 1年間滞在する場合には最低2,000ユーロの資金があることを証明しなくてはなりません。
学生ビザ
必要書類 ドイツの大学に入学準備及び入学
- 上記の1-3
- 入学許可書、受験通知書、願書受付通知書など(ドイツ語)
- 大学入学準備として語学学校へ通う場合は、その語学学校の入学許可書(ドイツ語)
- 滞在費用の証明
必要書類 ドイツの語学学校で語学研修のみ
- 語学学校の入学許可証(ドイツ語)
- 滞在費用の証明
勤労・研修・研究滞在ビザ
必要書類
- 上記の1-3
- 労働契約書または雇用証明書(ドイツ語)
- 受け入れ研究機関からの招聘状および滞在費の保証書(研究滞在の場合)
- ドイツ労働局からの許可書
- 大学の卒業証明書(英語またはドイツ語)
配偶者ビザ
必要書類
- 結婚証明書
- 日本の戸籍謄本に日本国外務省のアポスティーユ(アポスティル/Appostille)が付された後、認証翻訳されたもの(後述、指定の翻訳事務所で翻訳を作成し、かつ翻訳認証が付されているもの)
- 配偶者の所得(給与)を証明するもの(ドイツ語)
- 配偶者の住民登録を証明するもの
- 配偶者の住居を証明するもの(ドイツ語) 家屋の賃貸借契約書、等
- 医療保険に加入していることを証明するもの(ドイツ語) 家族にも適用されていること
ワーキングホリデービザ以外のビザはドイツに入国後に現地にて申請することが可能ですが、事前に必要書類を大使館や総領事館に再度確認し、日本で準備してから渡独しましょう。
また、現地でのビザ申請には滞在許可書の発行や、住所登録なども必要となります。
入国後の長期滞在許可の申請・取得の手順や、詳しいビザ申請については以下、ドイツ大使館より詳細案内がありますのでご一読下さい。
ドイツ連邦共和国大使館法務領事課
デュッセルドルフのビザ発給状況
ビザの情報は随時予告なく更新されますので、その都度確認する必要があります。デュッセルドルフの外人局は、オンラインにて事前に予約してから申請に行きます。
数年前まではデュッセルドルフでのビザ取得は比較的安易とも言われていました。それはデュッセルドルフに日本企業が多く点在し、日本人の需要が認められていたという理由ですが、ここ最近は、移民も増え外人局は一時期パンク状態となり、日本人だからと言って優遇されていた時代とは少し状況が異なるようです。それでも今なお、勤労ビザなども他の都市に比べ、取得しやすいと言われているため他のEU国や、ドイツの他都市からデュッセルドルフへビザの関係で引っ越してきたという日本人も少なくないようです。
外人局では担当者によっては英語を話す事を拒む人もいるので、できればドイツ語を話せる人と同行できるとスムーズです。
デュッセルドルフの外人局
Kommunale Ausländerbehörde
住所:Willi-Becker-Allee 7,
40227 Düsseldorf
E-Mail: auslaenderamt@duesseldorf.de
電話番号: 0211 89-91