カイロの旅行ガイド情報

【2024】カイロの治安最新情報〜犯罪事例・危険エリア・安全対策

世界中から観光客が訪れる人気都市エジプトのカイロ。行ってみたいけれど治安が心配な方もいるのではないでしょうか?

この記事では、気になる現地の治安状況、観光客があいやすい犯罪事例、安全対策、カイロの危険エリアについて徹底解説します!事前の対策をバッチリして美味しい料理や魅力的な観光スポットがたくさんあるカイロを満喫してくださいね!

エジプト旅行に不安がありますか?ロコタビで現地在住の日本人ロコに相談をし、不安を解決してから出発してくださいね。

エジプト・カイロの2024年現在の治安状況

エジプトといえばピラミッドやスフィンクスなどの古代の遺跡が多く、一度は観光してみたい国ですね。
中東とアフリカの間に位置するので治安が悪そうなイメージがありますが、観光地はそんなことはありません。

危険な場所をさけ、あらかじめどのような国かを把握しておくことで安全にエジプト・カイロ旅行が楽しめるでしょう。

犯罪発生状況

2024年のエジプト・カイロでは、治安状況は比較的安定していますが、日本と同じ感覚でカイロを訪れると危険です。
観光地やメトロなどの公共交通機関では警察の巡回が強化され、治安維持が図られています。

しかし、スリや置き引き・詐欺などの軽犯罪は多発しており、日本人観光客は特に狙われやすい傾向にあります。特定の地域では政治的デモや集会が行われることもあり、事前に情報を確認して安全を確保することが大切です。

また銃器を使用した強盗や誘拐などの犯罪もあり、気を引き締めて旅行する必要があります。

テロ情勢

2017年に発生した自爆テロ事件を受けて、エジプト政府はエジプト全土を対象とする非常事態宣言を発令しており、何度も延長されています。これはテロの脅威に対処するためのもので、治安対策の一環として行われて、テロ組織に対する徹底的な取り締まりを進めています。

しかし、依然としてテロ組織による攻撃は続き、最近では2022年にシナイ半島の揚水施設に対する攻撃が行われました。シナイ半島は特に過激派の活動が活発な地域であり、エジプト政府はエジプト軍と地元部族の協力を得て、テロ組織の掃討作戦を継続しています。

エジプト政府は、エジプト軍と部族連合とが共同してテロリスト掃討作戦を行い、また経済開発を進める事でテロ対策も進めています。しかし、シナイ半島を中心とした地域では依然としてテロの脅威が続いており、引き続き警戒が必要な状態です。

最悪の交通事情

エジプト・カイロは交通渋滞が常態化しており、世界でも有数の混雑した交通事情を抱える都市の一つです。

カイロは、人口密度が高く、車両数が多いため、交通渋滞が頻繁に発生します。また交通秩序や安全に対する現地人の意識も非常に低く、交通事故が多発しているのが現実。

信号機もほどんどなく、あってもあまり機能していません。
混雑する時間帯は警察官が手で指示を出しているという光景もよく見かけます。

交通ルールをしっかりと守る日本人にとっては、驚きの光景と言えるでしょう。道路を渡る際には周りをしっかりと見渡し、注意して渡りましょう。

また、公共交通機関も混雑しており、バスやメトロが満員になることが多いです。

日本人観光客が被害にあいやすい犯罪

観光客というだけで被害にあいやすい状況にあると考えて行動した方が良いでしょう。
ここからは、カイロで日本人観光客が気をつけるべき犯罪を紹介します。

置き引き・スリ・ひったくり

観光地や駅・空港などの人が多く集まる場所では、置き引きやスリ・ひったくりは絶対に起こると思って行動しましょう。

貴重品は肌身離さず持ち歩き、手持ちのカバンの置き場所には注意が必要です。
食事の時にカバンを椅子の背もたれにひっかけたりせず、必ず膝の上で抱えるように持ちます。

公共交通機関でも身体の前の部分でしっかりと持ちましょう。

レストラン・ショップでの過剰請求


観光地では、観光客を狙った詐欺や窃盗が多発しています。

レストランやショップでの過剰請求もそのひとつ。

エジプトはチップの文化がありますが、多くのレストランではサービス料込みの値段が請求されているのでチップを上乗せする必要はありません。

知らずに高額なチップを請求されたらお断りしましょう。

タクシー料金のぼったくり・詐欺


タクシー料金のぼったくりは多発しています。

流しのタクシーや料金表示のないタクシーは利用しないようにしましょう。

タクシーを呼ぶ時は前もって料金が確定しているUberを利用したり、旅行会社に手配を依頼したりするなど、身元のわかるタクシー会社を利用しましょう。

ラクダ引きの高額請求

エジプトの砂漠で、ラクダ引きの高額請求(ぼったくり)にあったというのはよく耳にする話です。

最初は低価格で勧誘されることが多いですが、料金を確認せずに乗ってしまうと、降りる時に高額な料金を請求されても支払わなければならなくなります。支払わないと、ラクダから降ろしてくれないなんてことも。

ラクダ乗り体験の相場は、場所や交渉次第で異なりますが、通常は10分あたり200〜400エジプトポンド(約650〜1,300円)が一般的な価格帯です。

乗る前に必ず料金を確認しましょう。

ガイドを頼むと安心ですね。

エジプト旅行に不安がありますか?ピラミッドまでついてきてほしい。一緒に街歩きをしてほしい。など、ロコタビで現地在住の日本人ロコに相談ができます。

セクハラ・痴漢行為


エジプト人は明るく陽気な人が多く、街を歩いていると気軽に話しかけてくる人も多いです。
全ての人がセクハラや痴漢目的だということは決してありませんが、注意しておくに越したことはありません。

カイロに行くとわかりますが、女性は頭を覆うスカーフ(ヒジャブ)を着用している女性も多く見られます。

肌の露出は性的アピールと捉えられるため、ストールを巻いたり帽子をかぶるなどして肌の露出をさけるようにしましょう。

また指輪をして、「結婚をしている」「パートナーがいる」と示しておくとトラブルになることも少なくなります。

犯罪ではないけれど……

エジプトの経済状況から、生活に困窮している人が多いのも課題です。

そのため、観光地では物乞いをする人が少なくありません。特に、幼い子どもが物乞いをしてくることもあり、心が痛む場面に出会うかもしれません。

またしつこい客引きや、しつこい「バクシーシ(Bakshish)」(恵んでくださいという意味)の要求をされることもあるので、しっかりと「NO!」と言えるようにしておきましょう。

あらかじめ対応を考えておくと、現地で戸惑うことが少なくなります。

カイロ旅行で気をつけたいポイント・安全対策


カイロを安全に旅するために気をつけておきたいポイントや安全対策を説明します。

客引きは相手にしない

客引きは絶対に相手にしないということを頭にいれて行動しましょう。

日本人観光客だとわかると、しつこく勧誘されることが多いため、毅然とした態度が必要です。あいまいな対応を避け、はっきりと「NO」と伝えることが重要です。

人差し指を立てて「ラ」というのが、「NO」や「いらない」の意味。
覚えておきましょう。

さらに、人差し指を立てて「ラ(لا:laa)」と言うと、「NO」や「いりません」という意味になります。特にエジプトなどのアラビア語圏では、シンプルでわかりやすい断り方として広く使われています。

これを覚えておくと、現地でのコミュニケーションがスムーズになります。

貴重品の管理を徹底!肌身離さず持ち歩こう

カイロの旅行中は貴重品は肌身離さずに持ちあるくことが基本。観光地や人込みの中では特にスリや置き引きが横行しています。

現金やパスポート・クレジットカードなどの貴重品は服の中に隠れるような鞄に入れておくと安全です。

歩きスマホをしていると、ついつい周りの状況を見落としがちになってしまうのでスマホをみるのは最低限にとどめて常に周りに注意を払っておくようにしてください。スマホをひったくられるなんて話も聞きます。

また、多額の現金を持ち歩くことも危険ですので最低限にしておきましょう。

利用するお店は慎重に選ぶ

利用するやレストランやお土産を購入するお店など、利用するお店は慎重に選びましょう。

地元の人たちが愛するお店であっても観光客だとわかると過剰請求されることもよくあります。

現地でローカルなお店に行ってみたい場合は、入る前に料金を確認するなどしてトラブルにならないように気をつけましょう。

事前にGoogle Mapで口コミを調べておくといいですね。

声かけしてきたタクシーはなるべく使わない・相乗りは拒否する

カイロでタクシーを使う場合は、声掛けしてきたタクシーや流しのタクシーはなるべく使わず、Uberを利用したり旅行会社に手配を依頼して利用しましょう。

また、相乗りはトラブルの原因となることが多いので拒否してください。

道路の至る所に白い流しのタクシーが通っています。
流しのタクシーをどうしても使いたい場合は、乗る前に外から目的地まで値段を確認し、メーターを作動させるように伝えて確認しましょう。

トゥクトゥクの利用は慎重に

カイロをはじめとするエジプトの都市部では、トゥクトゥクと呼ばれる小型三輪タクシーが多く走っています。便利で手軽な移動手段として人気がありますが、利用には注意が必要です。

トゥクトゥクは車両登録や運転免許の精度が徹底されておらず、若年層が運転をしていることは珍しくありません。

トゥクトゥクの車両構造上、停車中に不審者が乗り込んできたり、席に置いている荷物が盗難にあったりとさまざまトラブルが報告されています。

トゥクトゥクは日本では見られない乗り物で、観光で訪れたら乗りたくなる気持ちもわかります。

利用する場合は、絶対に相乗りはしない、手荷物を無防備に置かないなどを心得て慎重に利用しましょう。

余談ですが、カイロにおけるトゥクトゥクの利用は、安全性の問題や法的整備が不十分なことから政府によって規制が強化されており、廃止の方向に向かっています。エジプト政府は、トゥクトゥクの代替として、より安全で環境に優しい「ミニバン」(小型バス)への置き換えを進めています。

道路の横断に注意


現地の人たちの交通マナーはとても悪いです。

道路標識や信号機はほとんどなく、あったとしても機能していない場所も多々あります。

道路の横断は自分で渡れるタイミングを見計らって渡るのですが、命がけと言っても過言ではないほど危険。
なかなか渡れない場合は、周りをよくみて、現地の人が渡るタイミングで一緒に渡るのが良いでしょう。

撮影禁止場所に注意

エジプトには、撮影が禁止されている場所がいくつかあります。

空港やバスターミナル、メトロの車内、橋や軍事施設などの公共施設、そして特定の宗教施設では撮影禁止になっています。観光地でも、博物館や特定の遺跡内では撮影が制限されている場所があります。

こうした場所での撮影は、罰金や機材の没収、さらには法的なトラブルにつながることもあります。

観光で写真や動画の撮影をしたくなる気持ちはわかりますが、むやみに撮影するのは控えましょう。

撮影を行う前に、周囲の掲示やガイドの指示を確認し、ルールを守って行動しましょう。

イスラム教の慣習を頭に入れておく

エジプトはイスラムの国です。イスラム教の習慣や文化を頭に入れておくことも大切。

飲酒が禁止されていることや、肌の露出は性的アピールになるなど、カイロを訪れるにあたって基本的な習慣は予習しておきましょう。

旅行中に快適に過ごすためには、イスラム教の基本的な慣習を理解し、尊重することが重要です。

具体的に紹介していきます。

①:服装

公共の場では、肌の露出を控えた服装が良いです。特に女性は、肩や膝を隠す服装を心掛けると良いでしょう。また、宗教施設を訪れる際には、女性はスカーフ(ヒジャブ)で頭を覆うことが求められることが多いです。

②:食事と飲み物

イスラム教徒は豚肉を食べることを禁じられており、アルコールの摂取も避けることが一般的です。レストランや公共の場でこれらの食品を控えると、現地の人々に対して敬意を示すことになります。

③:ラマダン

イスラム暦の9月にあたるラマダンの期間中、日の出から日没まで断食を行います。この期間中、公共の場での飲食は避け、ラマダンの習慣を尊重することが求められます。旅行者も日中の飲食を控えるか、隠れて行うことが望ましいです。

④:礼拝

イスラム教徒は1日に5回、メッカの方向に向かって礼拝を行います。礼拝の時間には、アザーン(祈りの呼びかけ)がモスクから流れます。観光中に礼拝が行われている場合は、静かにその場を離れるなど、敬意を持って対応しましょう。

⑤:人との接し方

エジプトでは、特に異性に対する身体接触は控えるのが一般的です。握手やハグなどの行為は避け、相手の文化に配慮した接し方を心がけましょう。また、イスラム教徒が礼拝中であれば、話しかけるのは控えると良いでしょう。

早朝・夜間のひとり歩きはなるべく避ける


エジプトは日中は暑く、日が暮れてから出かける人も多いため、飲食店やスーパーマーケットなどは深夜でも開いています。

夜でも街中は賑わっていて明るいですが、やはり深夜や早朝のひとり歩きは安全ではありません。

なるべく人通りの多い場所を選び、十分注意して行動しましょう。

飲酒に注意


エジプトはイスラムの国ですが、観光客の飲酒はそこまで厳しくはなく、高級レストランやホテルではお酒を楽しむことができます。

しかし現地の人イスラム教徒の人々はお酒を飲まない人がほとんど。

街中を酔っぱらって歩くということは絶対にやめましょう。

肌の露出を避ける


当然イスラムの国ですので、モスクに出入りする際は肌の露出は避けなければなりません。
また街を歩くときも、暑いですが特に女性は露出の多い服はなるべく避けましょう。

イスラム教の教えでは、女性は肌や髪を夫や家族以外の人には見せてはいけないと信じられています。

特に地方では女性が肌を露出させていると「男性を誘惑している」と捉えられることがあります。

「たびレジ」に登録しておく


海外旅行をする際は、外務省の海外安全情報配信サービス「たびレジ」に登録をするのがおすすめです。

たびレジに登録すると出発前から旅先の安全情報を入手でき、旅行中も最新情報を入手することが可能。

また現地で事件や事故に巻き込まれてしまっても、素早く支援を受けることができます。
特に初めての場所に訪れる場合は、たびレジを活用して情報を入手しておきましょう。

▶︎ 外務省 海外安全情報配信サービス 「たびレジ」

ロコタビでエジプト在住日本人に案内や送迎を依頼してみよう!


エジプトの旅を考えている人は、ロコタビを覗いてみましょう。

ロコタビは、海外在住の日本人(ロコ)に観光案内や通訳サポートなどの相談ができるプラットホームです。
エジプト在住の日本人に現地の案内や通訳を依頼してみてはいかがでしょうか。

現地の人にしかわからないローカルなスポットや美味しいお店などの情報も得られるかもしれません。

カイロの危険エリア・要注意スポット


カイロの危険エリアや要注意スポットを知っておきましょう。

犯罪被害に遭う可能性はどのエリアにいてもありますが、テロの情報を踏まえ、以下の危険エリアは十分に注意が必要です。

危険レベル 地域
レベル3(渡航は止めてください) シナイ半島(一部地域を除く)、リビア国境地帯
レベル2(不要不急の渡航は止めてください) 西部および南部の砂漠地帯
レベル1(十分注意してください) 上記以外のカイロ全域

参照:外務省:エジプト 危険・スポット・広域情報

万が一カイロで犯罪被害にあったときの緊急連絡先


カイロの旅行に出発する前に、カイロでの緊急連絡先やエジプトの日本国大使館の連絡先を控えておきましょう。

万が一の時に慌てないためにも事前準備は必須です。

緊急時の連絡先


海外旅行では、気をつけていても犯罪被害にあったり事故にあったりとトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。

緊急時に慌てないよう、エジプトの緊急連絡先を把握しておきましょう。

  • 警察:TEL 122
  • 観光警察:TEL 126(観光地、ホテル等における被害等)
  • 救急:TEL 123
  • 消防:TEL 180
  • 在エジプト日本国大使館:+20 (0)2 2528-5910

言葉が通じず、電話が難しかったり不安に感じることもあるでしょう。現地在住の日本人に前もってそばにいてもらうと解決できることもあるかもしれません。

在エジプト日本国大使館


在エジプト日本大使館も、エジプトの旅の強い味方になってくれます。

大使館の仕事は、海外における日本人の保護や安全対策をすることが任務。

犯罪などの被害にあった場合は弁護士や通訳の情報を提供してくれたり、ケガや体調不良の場合は日本人が行きやすい医療機関の情報を提供してくれたりします。

渡航前に必ずHPをチェックしておきましょう。

【在エジプト日本大使館】

  • 住所:81 Corniche El Nil Street, Maadi, Cairo, Egypt
  • 電話番号:+20 (0)2 2528-5910
  • Eメール:jpemb-consul@ca.mofa.go.jp
  • 営業時間:日曜日~木曜日: 08:30 - 16:30(祝日および特定の公休日を除く)
  • 領事部の受付時間:日曜日~木曜日: 09:00 - 12:00、13:00 - 16:00
  • 休館日:エジプトの祝日および日本の祝日に準じて休館。

まとめ:安全対策をしっかりしてカイロ旅行を楽しもう!


エジプト・カイロは、日本と比べると安全とは言い難い都市です。

けれど、現地の人々のほとんどは優しくフレンドリーで、過剰に怖がる必要はありません。

あらかじめどのような場所が安全か、どのように行動するとトラブルに巻き込まれにくいかを予習しておくことで楽しい旅になるはずです。

エジプト旅行楽しんでくださいね!

不安があれば、ロコタビで現地在住の日本人ロコに相談をし、不安を解決してから出発してくださいね。