【事例】海外の店舗視察で市場トレンドをつかむ|現地在住日本人ロコとソウルのペットショップを回る

海外の店舗視察で市場のトレンドをつかむには、事前の店舗選びとルートの組み方が鍵になります。ペットフードの製造や動物病院を手がける株式会社notの代表・水澤佳寿子さんは、インスタグラムなどで集めたソウルのペットショップのリストを現地在住日本人ロコに渡し、空港に着いてからホテルに戻るまでの約6時間で、車を使って市場調査を行いました。現地では、パッケージなどの見せ方や、日本ではまだ見かけない商品を確かめています。
この事例の要点
- 課題:韓国での市場調査として、ソウルのペットショップを土地勘のある人と一緒に車で効率よく回りたいと考えていた。
- 取った手段:インスタグラムなどで集めた店舗リストと帰着時間を伝え、車を出せる現地在住日本人ロコにルートを組んでもらった。
- 視察後の変化:パッケージなどの見せ方やデザインの面で、日本ではまだ見かけない商品を確認できた。
現地のコネクション不足で、海外ビジネスの機会を逃していませんか?
ロコタビなら、世界180カ国・2,500都市以上の現地在住日本人が、通訳・商談アテンド・市場調査まであなたのビジネスをサポートします。
目次
韓国での市場調査|ネットで集めた店を現地で確かめる理由
― 事業の概要と、今回ソウルを訪れた目的を教えてください。
水澤氏:東京と札幌で動物病院を経営しているほか、別事業としてペットフードの製造を行っています。当社のフードは、東洋医学や自然療法、薬膳の考え方をもとに作っています。韓国は以前から注目している市場で、ペットの仕事を始めてからは、韓国のペットショーや博覧会にも毎年足を運んでいます。今回のソウル訪問の目的は、市場調査です。
― 事前にネットで調べたお店を、現地で実際に見るのはなぜですか?
水澤氏:インターネットやインスタグラムでは、お店が見せたいところを中心に発信されています。実際に足を運ぶと、ネットで見ていた印象とは違う発見が多くあります。海外に行ったときは、ペットショップやスーパーマーケットを必ず見るようにしています。
現地に行くことで、私自身がお客様の目線でいられます。売り場全体を見ることで、当社の商品をここに置いたらどう見えるか、というイメージも具体的に浮かんできます。
依頼の仕方|店舗リストと帰着時間を伝えてルートを任せる
― ロコタビを利用した理由を教えてください。
水澤氏:韓国にはこれまで何度も訪れていますが、今回は車で複数のお店を回る計画でした。車で移動するなら、土地勘のある方と一緒に回るのが確実だと考え、ロコタビで依頼しました。
― 依頼したロコさんを選んだ決め手は何でしたか?
水澤氏:車を出せると回答してくださったロコさんが数人いらっしゃいました。そのうちの1人は、ペット関連の業界で働いた経験がある方でした。目線が近いと感じ、この方にお願いしました。
― 依頼の際、どのように条件を伝えましたか?
水澤氏:インスタグラムなどで見つけた、実際に見てみたい韓国のペットショップのURLを、1つのファイルにまとめてお送りしました。8店舗をリストアップし、効率よく回れるルートを検討していただきました。
当日の動き|空港からホテルまでの約6時間
― 当日はどのように回りましたか?
水澤氏:ソウルに入った初日は、商談がなかったので、余白時間を有効に使いたくて、インチョン空港からホテルに到着するまでの6時間で、リストのショップを効率よく回れるよう考えていただきました。視察や市場調査の場面では、ロコさんは利用する側にとって非常に頼れる存在です。移動中に交わす会話も、現地で暮らしているからこその内容で、とても有意義でした。
― ロコさんには、どのような役割をお願いしましたか?
水澤氏:通訳としてというより、案内役として一緒に回っていただきました。お店では基本的にお客として売り場を見ていましたが、1つ気になる商品があったときには、店員さんへの質問の通訳に入っていただきました。
視察の観点|流行とその国の好みを分けて見る
― 店舗では、どのような観点で商品を見ていますか?
水澤氏:1つはトレンドです。どのような商品がいま市場で支持されているのかを見ています。複数のお店を見ていくと、流行がつかめます。最近では、形状や容量が似ていて、メーカーが異なる商品が世界中で増えています。そこに、各メーカーのこだわりが少しずつ加わっています。どのような成分やキャッチコピーが世界的なトレンドになっているかを、マクロの視点で見ています。
もう1つはミクロの視点で、その国で好まれる色や形状、パッケージのサイズなどを見ています。こうした情報は、当社が海外に出ていく際の参考になります。また、当社は日本でも販売しているので、日本にはまだない見せ方を見つけたときは、日本で受け入れられるかどうかという視点でも見ています。
― 視察するお店は、どのように選びましたか?
水澤氏:市場の全体像をつかむには、複数のお店を見ることが大切だと考えています。今回は、当社の商品を手に取っていただけそうな客層を考えながら、トレンド感のあるお店を中心に選びました。
客層を絞りつつ、経営者の異なる複数のお店を見ることで、市場全体のトレンドと各店舗の特徴が見えてきます。そのうえで、当社の商品がどのお店に合いそうかを考えています。
― 韓国のペットショップで、参考になった点を教えてください。
水澤氏:海外では、「かわいい」という単語が日本語として知れ渡っていますが、すでにその「かわいい」はもはや韓国の専売特許ではないかと感じています。かわいいパッケージ、かわいい見せ方は参考になりますし、日本ではまだ見かけない商品も置いてありました。特に「表現の手段」はとても刺激的で、韓国は、定点観測を続けたいエリアです。
在住者に頼む価値|ガイドブックにない生活者の情報
― 水澤さんは、上海に住んでいた頃にロコとして活動されていました。その経験から、ロコさんならではの強みをどう考えていますか?
水澤氏:現地で生活していると、観光マップやガイドブックには載っていない、地元の方が通うおいしいお店を知っています。地図に出てくる道順より早く着ける道や、タクシーをつかまえやすい場所など、住んでいるからこその情報も持っています。ロコとして活動していた頃、そうした情報を生かして喜んでいただいた経験があります。
だからこそ、利用する側になった今も、現地にいるから知っている情報をロコさんはたくさん持っているはずだと考えています。出張で半日ほど時間が空いたときなど、初めて訪れる場所では、必ずと言っていいほどロコさんがいないか探すようにしています。
― これから海外ビジネスを始める企業に、ロコタビをどのように勧めますか?
水澤氏:そこに住んでいる方の生活感に触れられることには、大きな価値があると思います。旅行で上海を訪れた方と、暮らしていた私とでは、見えている上海がまったく違うはずです。その土地の生活感を少しでも体感したいなら、ロコさんを利用することをお勧めします。
たとえば支店や駐在員事務所を出す場合には、どのエリアにどのような人が住んでいるのか、移転するときにどの不動産会社を使っているのか、といったことも聞けます。いきなり不動産会社を訪ねる前に、こうした話を聞けるのは、ロコさんならではの魅力です。
海外の店舗視察を計画する担当者へ|この事例からわかる3つのポイント
- 店舗リストは事前にネットで作り、現地では売り場全体を確かめる:水澤さんは、インスタグラムなどで見つけた8店舗のURLを1つのファイルにまとめ、現地在住日本人ロコに送りました。候補はネットで絞り、現地では実際の商品と売り場全体を見て、自社の商品を置いたときのイメージを確かめています。
- ルートは帰着時間と「削ってよい」条件を添えて任せる:19時半にホテルへ戻りたいことと、回りきれない店は削ってよいことを伝え、ルートの検討を現地在住日本人ロコに任せました。空港でのピックアップからホテルまでの約6時間で、リストの8店舗をすべて回ることができました。
- 客層を絞り、経営者の異なる複数の店で流行と好みを分けて見る:1店舗ではなく複数の店を回り、マクロの視点では形状・成分・キャッチコピーの世界的な流行を、ミクロの視点ではその国で好まれる色・形状・パッケージサイズを見ています。現地在住日本人ロコには案内役を中心に依頼し、通訳は店員さんに質問する場面に限って入ってもらいました。
【ご協力企業】株式会社not
北海道札幌市に本社を置き、2016年に創業。動物医療、東洋医学の五行思想や薬膳理論に基づくペットフード「ピリカ薬膳シリーズ」、グルーミングサロン、いぬの保育園などの事業を展開しています。「伴侶動物と共に過ごす家族の心に寄り添い、常に最善のサポートを提供する」を経営理念に掲げています。
▶ 公式サイト:https://not.co.jp/
海外の店舗視察に、現地在住者のサポートを
現地のコネクション不足で、海外ビジネスの機会を逃していませんか?
ロコタビなら、世界180カ国・2,500都市以上の現地在住日本人が、通訳・商談アテンド・市場調査まであなたのビジネスをサポートします。