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ワシントンD.C.の旅行ガイド情報

2019年最新情報!ワシントンDCの治安は? 〜現地特有の犯罪、危険エリア、女性向けトラブル情報、トラブル対処法〜

【アメリカ・ワシントンDC在住者執筆】世界中から要人が集まるワシントンDCでは、メジャーな観光地であればセキュリティーがしっかりと管理されています。しかし、昼間は安全でも夜には危険だったり、地元の人も近づかない安全とは言えない全米レベルでワースト級の危険地帯が点在しているのも事実です。この記事では、ワシントンDCを訪れる観光客が把握しておきたいワシントンDC特有の犯罪の概要、観光客が巻き込まれやすい犯罪、近づかないほうがいい危険な地域、女性が気をつけたいトラブル、トラブルに巻き込まれないための注意点、トラブルが起きた際の対処法などを紹介します。

ユニオンステーションの様子。美しい建物ですが周りにはホームレスが多いです。

ワシントンDC全体の治安、2019年の統計

ワシントンDCは、全米の犯罪都市ランキングで常に「最も危険な都市」として上位に上がっています。2019年4月現在の最新の犯罪統計によると、ワシントンDCは以下のカテゴリーにおいて10万人あたりの犯罪件数で全米ワースト1位になっています。

  • Murder(殺人)
  • Violent crime(暴力的な犯罪)
  • Robbery(強盗)
  • Property crime(財産や所持品を奪う犯罪)
  • Larceny-theft(窃盗)

出典: safehome.com

ワシントンDCの特徴は、実質犯罪ゼロの安全なエリア(メジャーな観光地)と危険なエリア(低所得者が住む地区など)との対比がはげしいということです。ですので、統計によると恐ろしい都市のように見えますが、危険回避のポイントを押さえておけば、とても快適に安全に旅行を楽しめます。

観光客が巻き込まれやすい犯罪の種類

人気観光地のナショナルモール。この国会議事堂の北東も治安の悪いエリア

世界中の都市の安全性を分析するサイトSafeAroundによると、ワシントンDCではスリ・強盗・詐欺・テロ事件のリスクが「Medium」と評価されています。それ以外はリスクはほとんどないという評価です。

スリ・置き引き・ひったくり

バッグは上部が閉じられないものは避けましょう。代わりにトップがジップ開閉できるものを選び、スリから所持品を守りましょう。また、持ち手の短いハンドバッグよりも、ストラップをしっかり体に身につけられるものを斜めがけし、バッグ部分が前に来るように持つことも大事です。

レストランなどで荷物を置くときは、体の後ろに置かず目に入る前の方に置き、人が通る通路側は避け壁側に置くと安心です。

スリ・置き引き・ひったくりに共通して言えるのは、「人がたくさんいる観光スポットで起こる」ということと、「思いもよらないときに突然、一瞬にして起こる」ということです。周りに人がいると安心感が出てついつい気が緩んでしまいますが、常に自分の所持品は狙われているという心構えを持つべきでしょう。

メトロ車内の乗客の様子。

上の写真の女性のように、バッグは床に置かず膝の上でしっかりと抱えましょう。また、立つ時は後ろのオフホワイトの洋服を着ている男性のように、足の間に荷物を挟むなどしましょう。

詐欺

観光地には、偽の署名運動でアイデンティティーを盗んだり、価値のないものを売りつけようとしたりする犯罪者がいます。知らない人に声をかけられても、シンプルに「No」と言ってさっと立ち去りましょう。

強盗

強盗は、治安の悪い地区だけでなく、夜遅い時間帯に、大使館が連なるエリアやオフィス街などの日中は安全なエリアでも起こります。夜9時以降は歩き回らず、タクシーを利用してドア・ツー・ドアの移動を心がけましょう。

ワシントンDCで気をつけたい治安の悪いエリア

コロンビア特別区首都警察(Metropolitan Police Department of the District of Columbia)の犯罪マップによると、犯罪件数の多い地区は以下のようになっています。

U Street/Cardozo/Lincoln Theatreメトロ駅/HowardUniversity周辺

U Streetのメトロ駅周辺。きちんと整備されていて犯罪多発地帯には見えません。

犯罪件数でいうとワシントンDCで一番犯罪件数が多い地区です。ナイトクラブが多いですが、観光客はこのエリアに夜出向くのは避けましょう。

Columbia Heightsメトロ駅周辺

コロンビアハイツの南端。レストランなど多く昼は危険そうに見えません。

レストランやバーが多いエリアですが、麻薬関係の縄張り争いなど銃が絡んだ危険度の高い犯罪が起こる地域だそうです。ひったくりやスリなどとは違った深刻な犯罪に巻き込まれないよう、観光客は近づかないようにしましょう。

Shops at Georgetown周辺

Georgetownは、観光客も地元の人も楽しめる素敵なショップや、おしゃれで美味しいレストラン・老舗カフェなどがたくさん並ぶ、とても素敵なエリアですので、犯罪マップで犯罪件数が高いからといって行かないのはもったいないと思います。このエリアで主に起こるのは、置き引き・スリなどあまり深刻でない事件です。きちんと気をつけていれば避けられるトラブルなので、朝〜夜9時の時間帯なら観光客が行っても全く問題ありません。

Union Stationの北東側・東側

ユニオンステーションの西〜南側はとても綺麗で安全。

ユニオンステーションの北東方面を進むと、この写真のような街並みに変わっていきます。

犯罪マップではわかりませんが、ワシントンDCの治安が悪いエリアとして一番よくあげられるのが、ナショナルモールの東端にある1st Streetより東(Union Stationの北東側〜Capitol Hill地区)です。低所得者が多く居住するエリアです。

ユニオンステーションの北東は上に記した3つのエリアと違う点がひとつあります。それは、U Street/Cardozo/Lincoln Theatreメトロ駅/HowardUniversity周辺、Columbia Heightsメトロ駅周辺、Shops at Georgetown周辺は、昼間は一般的な人々の往来もあり、見た目も割と綺麗で、初めてきた人には犯罪多発地帯には見えないけれど夜は危険になる、というのに対して、ユニオンステーションの北東は昼間からいかにも危ない雰囲気のたたずまいであるということです。

ユニオンステーションから東に進みAnacostia Riverという川を渡った先にあるアナコスティアという地域は、特に危険なので、日中であってもガイドなしで行くのは避けた方が良いと思います。筆者も、アナコスティアはメトロ駅周辺の駐車料金が安いので一度行ったことがありますが、昼間から警察の尋問を受けている人や路上でウロウロしている人などが多く、すぐに引き返した経験があります。

治安が良くないエリアの特徴・判断方法

ユニオンステーション北東のエリア

この美しい景観からは想像しがたいですが、ここから数ブロック進むと治安の悪いエリアにガラッと変わります。

アメリカでは不動産会社による社会的階層の住み分けが徹底しており、ひとつ通りを渡っただけでガラッと治安が変わることがあります。上記のエリア以外にも近づかない方が良いエリアは細かく点在しています。

ワシントンDCを徒歩で歩き回る際には、以下のような特徴のあるエリアには近づかないよう、自分の目で判断しながら進む方向を決めることが大事です。

安全でないエリアの特徴

  • 独り言を言ったり人に絡んだりする人がいる(薬物中毒の人)
  • タバコを吸っている人が多い -上半身裸でうろついている人がいる
  • 「Liquor(酒)」「Cash(現金)」などの書かれた看板やお店が多い
  • お店の窓に鉄格子がしてある
  • 窓に板が貼ってあったりガラスが割れている廃墟がある
  • 古い車や改造車が多くとめてある
  • グラフィティ(スプレーのいたずらがき)がある
  • 身なりが汚い人がウロウロしている
  • 横断歩道を使わず車道を横切ろうとする人が多い
  • 路上でたむろしている人が多い
  • 昼間からパトカーが2台止まって誰かを尋問している
  • 夜9時以降なのに子供を連れて出歩く大人がいる

パトカーが2台ペアで行動しているということは、銃撃戦になってもバックアップできるように対応しているということです。かなり危険な地域である可能性が高いということです。

女性が気をつけたいトラブルについて

ワシントンDCでは、レイプの件数は高くなく、SafeAroundの評価でも「女性旅行者が安心して観光できる」となっています。

バーやナイトクラブに行った時に知らない人に声をかけられても無視する、夜は一人で出歩かない、という基本的なことに気をつけていれば、安心して旅行できると思います。心配な方は、ロコタビで女性のロコに付き添いサービスをリクエストしてみましょう。

ロコが教える、旅行者がトラブルに巻き込まれないためのアドバイス

キーポイントは「周りに人がいるかどうか」

旅行者が安全かどうかの最大のポイントは、特に夜の時間帯は、「周りに人がいるかどうか」です。歩いていて人気がなくなってきたら引き返しタクシーを呼ぶ、遠回りになってでも賑わっている通りを歩く、など対処しましょう。

夜10時以降は外を歩かない

ナショナルモールや繁華街など夜でも観光客が賑わう場所はありますが、そこから別の場所に移動する場合は、夜10時以降は、短い距離であってもUber・Lyftやタクシーを呼びましょう。

常に周りに気を配る

ひったくりなどの犯罪者は周りの様子に気を配っていない人をターゲットに選びます。子供連れの方が子供の面倒を見ているとき、お財布や鍵などがなかなか見つからずバッグをゴソゴソしているとき、支払い時にバッグを下に置いたとき、写真を撮ろうと被写体に集中しているとき、携帯で話しをしているときなどが狙われやすいときです。

賑わっていても被害に逢うことはある

周りにたくさん人がいる場所でも、ひったくりや置き引きの被害に遭うことはあります。ひったくりは車や自転車などでやって来て、あっという間に逃げてしまいます。周りに人がたくさんいても、みんなあっけにとられて見るだけで誰も助けてくれません。バッグ・スマホ・カメラなどの貴重品は、常に気を緩めず、手元から離さないようにしましょう。スマホやカメラはストラップをつけ、写真を撮る時には腕にストラップを巻きつけておくとひったくりに盗まれにくく、安心です。

人種差別を連想させる発言には気をつける

ごくたまにですが、アメリカでは、夜酔っ払った人に絡まれヘイトクライムの犠牲になることもあります。自分に悪気はなくても、間違った英語を使って差別的な発言ととられることもあります。特に酔っ払った人がいるバーなどでは自分の発言には気をつけましょう。

私がロコとしてご案内したゲストの例をご紹介します。ゲストは、夜遅くバーを兼ねたレストランでウェイターを呼ぼうと「ヘイ、ボーイ」と声をかけました。「ボーイ」という言葉はシチュエーションによっては、かつて奴隷制度の時代に下僕として働いていた黒人を連想させるワードです。ウェイターの方はアフリカ系でしたので、周りのアメリカ人たちはギョッと凍り付いていました。そのあとゲストに説明をし、ウェイターさんに積極的にフレンドリーに接したおかげで、場の雰囲気は和みました。

社会的なニュアンスに不安を感じる方は、レストランやバーに同行してくれるロコもたくさんいるので、気軽に問い合わせてみましょう。せっかくアメリカに来たのに、小さなことでナイトライフを楽しむ機会を逃すのはもったいないです!

トラブルが起きた際の対処法

警察を呼ぶ

盗難など事件に巻き込まれたら、すぐに911をダイヤルし、警察を呼びましょう。名前、今どこにいるのか、そして誰か傷ついている人がいるかどうか聞かれますので、はっきりと答えましょう。

特に、盗まれたものが犯罪に悪用された場合(自分のアイデンティティーが盗まれ、なりすましの犯罪が起こるなど)に身を守るためにも、盗難届(ポリスレポート)を作成してもらうことが大事です。

物を無くしたら

ワシントンDCを旅行中に忘れ物や無くし物をしたら、物を無くしたと思われる場所の「Lost & Found Department(ロスト・アンド・ファウンド・デパートメント)」と呼ばれる遺失物担当の部署に連絡します。

忘れ物・無くし物をした時に使えるフレーズ

  • I’d like to talk to someone from the Lost & Found Department please.(ロスト・アンド・ファウンドの方とお話ししたいのですが)

  • I lost my 〇〇 on Wednesday, May 1st at Union Station around 2:00pm.(5月1日水曜日の午後2時頃に、私の〇〇をユニオンステーションで無くしてしまいました。)

お店やレストランに物を忘れた場合は、すぐに電話で問い合わせましょう。電車・バスなどの公共交通機関やタクシーなどで物を無くした場合は、下記の連絡先に問い合わせます。

各交通機関の忘れもの・無くしもの問い合わせ先

ワシントンDCのバス停の様子。車内よりバス停の方が危ないと言われています。

アムトラック

アムトラック利用時に忘れ物・無くし物をした場合は、電話(202) 906-3109 またはこちらのリンクで問い合わせができます。オンライン問い合わせフォームを記入するときは、利用した駅の名前と発着時刻、Train Number(列車番号)が必要です。アムトラック利用時はこの3つを必ずチェックし、控えておきましょう。アムトラックは路線バスやローカルの電車と違って終着駅が全米に散らばっているので、正確な情報がないと遺失物がどこの州にあるのかすら特定できないからです。

メトロレール・メトロバス

メトロ利用時に忘れ物をしたら、こちらからオンラインお問い合わせフォームを記入してください。無くし物が鍵やメガネなど特定がしにくいものの場合は、上記のお問い合わせフォームは記入せず直接6505 Belcrest Road Suite 500 West Hyattsville, MD 20782にある事務局まで出向く必要があります。

サーキュレーターバス

サーキュレーター利用時に忘れ物をしたら、すぐにこちらのオンラインのお問い合わせフォームで連絡しましょう。もしなくし物が見つかったら、1710 17th Street NE Washington, DC 20002まで取りに行きます。

タクシー

タクシーで忘れ物をした場合は、タクシー会社に直接連絡するか、ワシントンDCのタクシー協会に報告をします。ドライバーの名前やナンバープレート、車の屋根の上に表示されているタクシー番号などを覚えていると、特定がしやすくなります。レシートも役に立ちます。

認可されているタクシーのドライバーはカスタマーサービスのトレーニングを受けているので、ドライバーが忘れ物を盗むということは考えられませんが、ドライバーが気づかず次の乗客が盗んでしまう可能性が高いと考えた方が良いでしょう。忘れ物に気がついたらすぐに連絡しましょう。

タクシー協会の遺失物問い合わせは電話(855) 484-4966または
オンライン問い合わせフォームから。

Uber

Uberの車内で忘れ物をした場合は、まずはドライバーに直接コンタクトを取ります。

  1. こちらのページからログインしアメリカの携帯番号を入力します。
  2. するとUberから電話がかかってきて、ドライバーと繋げてくれます。
  3. ドライバーが応答してくれない場合はそのままボイスメールにつながるので、メッセージを残しましょう。

たまにボイスメールの容量がオーバーしてメッセージが残せないことがありますが、その場合は相手に繋がるまで同じステップをひたすら繰り返します。

Lyft

Lyftの車内で忘れ物をした場合は、まずはドライバーに直接コンタクトを取ります。

1.アプリのRide HistoryからFind Lost Itemを選び、Callをタップします。
2. ドライバーが応答しない場合は、Send Messagesをタップしメッセージを送ります。

英文ですが、細かいステップはこちらでご覧いただけます。

24時間以上たっても返事がない場合は、Lyftのサポートセンターに連絡します。オンラインのお問い合わせフォームはこちらからアクセスできます。

注意すべき点は、UberとLyftで忘れ物をした場合、ドライバーと直接スマホでコンタクトを取らなければならないということです。日本からの電話番号ではテキスト(アメリカで使われているインスタントメッセージ)が送れませんので、現地にお住いの知り合いの方の携帯を利用させてもらう必要があります。どうしても困ったときは、ロコタビを通してロコにヘルプを依頼しましょう。

貴重品、特に身分証明に関連する物を無くした場合は、警察にレポートを作成してもらいましょう。

日本大使館に連絡する

パスポートをなくしたり、深刻な事件に巻き込まれたりした場合は、大使館に連絡しましょう。

在アメリカ合衆国日本国大使館
電話:1(202) 238-6700

まとめ

いかがでしたか?ワシントンDCの観光で盗難などの犯罪に巻き込まれることはまずないと思いますが、「万が一」という心構えでこの記事を読んで予習しておくと良いと思います。

むしろ、旅行中には忘れ物の方が日常的に起こり、その問い合わせにはかなりの英語力と忍耐力が必要です。ロコタビにアシストを頼めば、日本帰国後にもやりとりを継続してもらえますし、見つかった後に日本に発送してもらうこともできます。アクシデントが起こったときにすぐロコに対処してもらえるよう、アメリカに渡航する前にワシントンDC在住のロコに緊急時対応アシストの見積もりを聞いておくのはとてもいい考えだと思います。

私もロコとしてゲストが無くしたiPhoneを夜中まで一緒に走り回って見つけ出した経験がありますが、「とてもいい思い出になった!」と今でも話のネタにしていただいているそうです。ロコタビは、ハプニングさえも感動に変えられるかもしれない、素敵な旅の選択肢だと思います。

出典:
コロンビア特別区首都警察(Metropolitan Police Department of the District of Columbia)
日本海外ツアーオペレーター協会
safehome.com
Washington DC Metropolitan Police Department