アメリカのコンセントは日本と同じAタイプでOK!変換プラグは不要
【アメリカ・ワシントンDC在住者執筆】アメリカ旅行を計画している方の中には、「日本の電化製品はそのまま使えるの?」や「コンセントの形状や電圧はどう違うの?」といった疑問を持つ方も多いですよね。
アメリカのコンセントは日本と同じAタイプが主流です。そのため、プラグの形状はそのまま使える場合がほとんど。
しかし、日本とアメリカでは電圧が異なり、日本の100Vに対してアメリカは120Vが一般的。この違いにより、電化製品によってはそのまま使用できないこともあります。
この記事では、アメリカ旅行で安全に電気を使用できるようアメリカの電源事情について解説します。
快適でトラブルのないアメリカの旅を楽しむために、ぜひ最後までお読みください!
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アメリカのコンセント事情
アメリカの電源プラグの形は、日本と同じAタイプです。変換プラグは必要ありません。
電化製品のプラグを差し込む「コンセント」は、実は和製英語で、アメリカでは通じないということをご存知でしたか?
アメリカでは、コンセントは「outlet(アウトレット)」と言います。プラグはそのまま「plug(プラグ)」で通じます。
コンセント、というとアメリカ人は「同意(consent)」や「concent(一貫性)」という意味だと思ってしまうので、気をつけましょう。
アメリカのコンセントは日本と同じAタイプでOK!
アメリカで電源を使いたいなら、日本と同じAタイプで問題ありません。
アメリカで最も一般的なプラグは、Aタイプの下に3つ目のピンがある3つ穴のAタイプで、片側の幅が広くなっていたりもしますが、日本で一般的なAタイプのプラグが変換プラグなしで使えます。
古い住宅などでは、たまに日本と同じ2つ穴のAタイプのコンセントを見かけますが、ホテルやカフェなど旅行者がコンセントを利用する場所では、ほとんど3つ穴のAタイプになっています。
アメリカ旅行において、変換プラグは必要ありません!
3つ穴のAタイプと日本のAタイプはどう違うの?
3つ穴のAタイプとAタイプのプラグの一番の違いは、Aタイプの2本の平行の平たいピンに加え、アース用の丸いピンが1つ付いているということです。
この丸いピンは、感電などを防ぐために電気機器から大地(アース)に電気を流す役割を果たしているだけなので、電圧の点さえクリアすれば、日本の2本ピンのプラグでも問題なく使えます。
電圧については次で解説します。
アメリカと日本の電圧の違い・変圧器の必要性
アメリカでは特別な変換プラグは必要ないのですが、電圧となると注意が必要です。
アメリカの電圧は120V
特徴 | アメリカ | 日本 |
---|---|---|
電圧 | 110V~120V | 100V |
周波数 | 60Hz | 50Hz(東日本)、60Hz(西日本) |
プラグ | Aタイプ、Bタイプ | Aタイプ |
日本の電圧が100Vなのに対し、アメリカの電圧は120Vと少し高めです。
筆者が100Vにしか対応していない電気機器を120Vで実際に使った感覚でいうと、短い時間に使う分には、普通に使えているように見えるけれども、長時間たつと機器が異様に熱くなる、といった感じです。
筆者の経験では、100V対応の電気機器を120Vで使った際、短時間の使用では問題ないように見えたものの、長時間使用すると機器が異常に熱くなることがありました。このような状況では、発火や漏電、電気機器の故障につながるリスクがあります。
特にヘアアイロンやドライヤーなどの機器を120Vで使うと、発熱が通常より増し、髪が焦げるなどのトラブルも報告されています。
日本の100Vの電化製品を使いたい場合、変圧器を使って、安全に使用しましょう。
変圧機は必要?
アメリカに持って行きたい電子機器に変圧器は必要かどうかを決めるには、まずそれらの機器の定格電圧がアメリカの120Vに対応しているかどうかをチェックする必要があります。
「INPUT(入力)」のところに、100-240Vと書いてあるので、この製品が世界の電圧に対応しているとわかります。
- 入力ボルト数が120Vに対応している場合
(例:100V〜240V)→ 変圧器は必要なし。
- 入力ボルト数が120Vに対応していない場合
(例:100V)→ 変圧器が必要。
スマホやデジカメの充電
現在日本で売られているスマホやデジカメのほとんどは、世界各国でそのまま使えるよう、100V〜240Vに対応しています。
写真のように、対応の電圧が「全世界対応タイプ(100V~240V)」の場合は、そのままコンセントに差し込んで使うことが可能です。
例えば、iPhoneをはじめ、アップル社の製品は全て100V〜240Vに対応しています。
万が一、お手持ちの携帯電話、デジカメ、電気シェーバーなどが100Vにしか対応していない場合は、変圧器を利用しましょう。これらの機器は消費電力が非常に小さいので、変圧器もコンパクトでお値段もお手頃です。
アマゾンなどで「変圧器 海外」といったキーワードで検索してみてください。
ヘアアイロンやドライヤーの使用
旅行先でもヘアスタイルにはこだわりたい、という方もいらっしゃると思います。ホテルに備え付けられたドライやでは不満な方、ヘアアイロンも持参したいという方は、さらに注意が必要です。
ヘアアイロンやドライヤーは、消費電力が大きく、されに対応できる変圧器は、大きさも大きくなり、重く、値段も高価になってきます。アメリカ旅行にそういった変圧器を携帯するのは現実的ではないので、代わりに全世界対応の100V〜240Vのヘアイロン・ドライヤーを日本で用意することをおすすめします。
使用する際は、電圧のスイッチを240Vに切り替えるのをお忘れなく!
外出先で電源を使う場合はどこで充電できる?
スマホは地図や現地情報を調べたり、タクシーなどを呼ぶのに欠かせない、旅先のライフラインです。アメリカ旅行の際に、現地で充電用コンセントに簡単にアクセスできるのか?と気になる方もいらっしゃると思います。
アメリカを旅行で訪れる方が行くであろうスポットのコンセント事情をまとめてみました。
空港
空港のゲートにあるゲスト用のコンセント。日本の2本ピンのAタイププラグも変換器なしで入ります。
空港では、ゲート前や公衆電話の横など、いたるところに空港利用者用のコンセントがあります。アメリカの空港でコンセント探しに困ることはありません。
駅・バスターミナル・公園
残念ながら、ワシントンDCの駅やバス停には、コンセントはありません。しかし、アメリカ国内では街中での電源の普及が進んでいます。
例えば、ニューヨークでは、スマホやタブレットの普及でバスターミナル、公園などに電源コーナー(コンセント)が設置されています。
また2016年より登場した新しいタイプの公衆電話LinkNYCもUSBケーブル持参で充電可能です。
利用はいずれも無料で、空いているコンセントに充電器、ケーブルなどを差し込むだけです。充電器の備えはありませんので持参が必要になります。
盗難の可能性もありますので、場所を問わず電源中は必ず目を離さないようにしましょう。
カフェ
アメリカではスタバをはじめ、無料Wi-Fiのマークがついているようなカフェには、自由に使えるコンセントがあります。
ただし、ワシントンDCは歴史が古いので、ジョージタウンにあるようなヨーロピアンな感じのする老舗のカフェでは、コンセントがないこともあります。
ノマドカフェなら電源を使用できますので検索してみてください。
ホテル
一般的に、アメリカのホテルの部屋にはコンセントが多く設置されているので、心配ありません。また、多くの場合、ベッド横のランプの台の部分に、携帯電話の充電に便利なコンセントがついています。
電車
ワシントンDCと隣接するバージニア・メリーランドを走っているワシントンメトロの電車内とバス内には、コンセントはありません。
ただし、サーキュレーターという中心部だけを循環している無料バスには、車内にコンセントがあります。
ワシントンDCと他の都市を電車で移動できるアムトラックの車内にも、コンセントが完備されています。
アメリカ
よくあるトラブルや対処法・注意点
ここからは、電源関連のトラブルの対処法や注意点をお伝えします。
Aタイプのコンセントが挿さらない!
アメリカは日本と同じAタイプです。よく見ると左右で長さが違うのが特徴です。
挿さらない場合は、コンセントの向きを上下逆さまにして落ち着いて入れてみましょう。
必ず挿さります!
変圧器を忘れてしまった時は?
「変圧器が必要なのに持ってくるのを忘れてしまった」という場合、ホテルによっては、変圧器を貸し出してくれるところもあります。もしホテルが変圧器の貸し出しをしていたとしても、個数に限りがあるので、必ずしも借りれるとは限りませんが、まずはフロントに聞いてみましょう。
フロントに変圧器があるか聞くときに便利なフレーズ
- I want to use an appliance I brought from Japan. (日本から持ってきた家電を使いたいのですが。)
- Do you have a voltage converter to reduce 120V to 100V?(120Vから100Vに変換する変圧器はありますか?)
- May I borrow the converter while I stay here?(滞在中に変圧器を借りてもいいですか?)
現地でアイロンやドライヤーや変圧器を購入したい場合は?
現地でアイロンや変圧器を購入したい場合は、Target(ターゲット)がおすすめ。 アメリカ国内50州すべてにお店があり、家電だけでなく、いろいろな生活用品が売っています。
アメリカのお店で売られている変圧器は、アメリカ人の海外旅行を想定したもの(220Vを110Vまで減らす)がほとんどです。アメリカの電圧を日本の100Vに減らすタイプの変圧器(ダウントランス)はアマゾンなどの通販でしか手に入らないので、注意が必要です。
アメリカで、変圧器や家電の購入でお困りごとがある方は「ロコタビ」で現地在住のロコにサポートを依頼してみましょう!きっとあなたの助けになってくれるロコが見つかるはずです!
コンセントが足りない場合は?
マルチケーブルやUSBハブも旅行中に便利なアイテムです!これ1本で複数デバイスを充電できるため、荷物が減り、パッキングも楽になります。
特に複数の人数で旅行する場合には、いくつかのデバイスを同時に充電できるタコ足コンセントと呼ばれる延長コードや電源タップを持ってくると便利です。
その場合、変換プラグは必要ありませんが、発火や漏電を避けるため、延長コードや充電タップも120Vに対応しているかどうかを確認することが大事です。
アマゾンなどで「電源タップ 海外」「延長コード 海外」などのワードで検索すると、1,000円〜2,000円程度で多くの製品が売られています。
海外対応の電源タップを買う時のポイント
- 定格電圧が100V〜240Vである
- 現地で同時に使用する電気機器の消費電力の合計が電源タップが対応できる消費電力を上回らないか確認する
消費電力ってなに?
使用する電気機器・家電製品がどれだけの電力を消費するかを表す「消費電力」のは、ボルト数と共に定格表示部分に記載されています。
私が使用しているヘアアイロン(アメリカで買ったもの)の場合、
消費電力は「140W」と記載されています。
日本の主な電化製品の消費電力の目安
- 携帯電話(充電時):15W
- デジタルカメラ(充電時):6W
- 電気シェーバー:10W
- ノートパソコン:50W~120W
- ドライヤー:600W~1,200W
- ヘアアイロン:150W~240W
変圧器はMAX消費電力があるので、使用前に変圧器の消費電力を確認することが大事です。「ドライヤー・ヘアアイロン用」と明記されているか、または使いたい電化製品の消費電力に対応しているかなどをチェックしながら選びましょう。
気をつけたい点は、持ち運びが便利なコンパクトな変圧器は、対応している消費電力が小さいことが多いということ。
消費電力の大きい電化製品に対応している変圧器は大きくかさばり、どっしりと重く、値段も高くなりがちです。その多くは、「旅行用」というより、アメリカに引っ越す方が家庭で使うためのものという印象です。
ワシントンDC滞在中にヘアアイロンやヘアドライヤーを使用したいという方は、世界の電圧に対応したものを買い、それを日本から持ってくる方がシンプルで費用も安く済むと思います。
まとめ
アメリカのコンセントはAタイプでOKです。変換プラグは必要ありません。電圧は120Vと、日本の100Vと違うので注意しましょう。
筆者は留学生時代に日本から持ってきていた電気機器をそのまま使っていて、「なんか壊れるのが早いな?」と思っていたことがあります。今考えると、若干とはいえ電圧が高い環境で100Vの製品を使っていたからでは? と思います。
皆さんには、しっかりとポイントを押さえて、アメリカ滞在中にも、使い慣れた電気機器を大事に使っていただき、快適に旅をエンジョイしていただきだいと思います。
アメリカ旅行について何か疑問点や相談があれば、「ロコタビ」で現地在住のロコにサポートを依頼してみましょう!