ビザは海外で長期滞在する際に必要になる大切なものです。
イタリアでは申請方法が他の国と比べて少し複雑なので、壁にぶつかっている人もいると思います。
今回はそんな人の助けに少しでもなれるよう、イタリアのビザの取得方法とそのシステムについてまとめてみました！！

ビザの種類

ビザの種類を説明する前に一つ、強調しておきたいのが、ビザはイタリアに91日以上滞在する人に必要なもので、90日以内の滞在には必要ありません。ここで注意して欲しいのが、90日の滞在というのは180日（約6か月）の期間内の合計日数なので、例えば、40日間イタリアに滞在して一度イタリアから出国し、一週間後再び入国したとすると残りの滞在可能日数は50日となります。また、イタリアに365日以上滞在する際には、滞在許可証である「Permesso di soggiorno」（ペルメッソ・デル・ソッジョルノ）を取得する必要があります。

就学ビザ

就学ビザというのはいわゆる学生ビザですね。これは、イタリアの学校に入学、留学する際に必要になるビザです。※１

• 大学とAFAM認定校に進学するためのビザ（出願はかならず在東京イタリア文化会館を通しておこなってください）
• 大学院やマスターコース、語学学校、州の認可を受けた職業訓練校に進学するためのビザ（出願は自分で直接おこなってください）
• 企業研修（インターンシップ）のためのビザ（当局の認可を受けたプロモーターを通し、あらかじめ許可を受ける必要があります）
• 交換留学のためのビザ（大学間で協定がある場合のみ可能です）
• 政府や国際機関、イタリアの財団などからフェローシップを受けている場合のビザ 上記が就学ビザに当てはまるビザとなります。就学ビザを申請する上で確認してほしい大切な条件として、学校のプログラムが週20時間以上かどうか、ということです。週20時間未満の場合だと、就学ビザの条件を満たしていないので申請することはできません。 また、語学学校に入学する場合は、手続きをスムーズに進めるためにもその学校がイタリアから認定されているかを確認することをお勧めします。認定されていない場合、ビザの許可が下りないこともありますのでご注意ください。

就労ビザ

就労ビザはイタリア国内で働く際に必要なビザでイタリアのビザの中で最も取得するのが難しく複雑なビザです。
※２

• 被雇用者のためのビザ（いわゆる駐在ビザ。役職にかかわらず、すべての給与所得者、ならびに研究者が対象となります）
• 自由業者のためのビザ （自営業、弁護士などのいわゆる士業、オーナー社長や社外取締役、契約教授などが対象となります）
• スタートアップ・ビザ（イタリアで新規に事業を始める方が対象となります）
• ブルーカード取得者のためのビザ（EUの複数国で就業する専門職の方が対象となります） 被雇用者のためのビザとブルーカード取得者のためのビザの申請に関してはあらかじめ移民統合事務局の許可を取得する必要があります。 またスタートアップ・ビザに関しては、あらかじめ経済開発省の許可を取得する必要があります。 ##家族ビザ ※３
• 長期滞在者の配偶者や子のためのビザ（EU国籍保有者の家族はビザの取得が免除されています） このビザに関しても、あらかじめ移民統合事務局の許可を取得する必要があります。

※1．2．3．：参照：イタリア共和国大使館・ホームページ「visti」より

ビザの申請方法について

申請に必要な書類

申請に必要な書類に関しては、ビザの種類によって違ってくるので、自分の申請しなければいけないビザが分かったら、イタリア大使館のホームページにあるビザの種類別の必要書類チェックリストを見ながら用意しましょう。

イタリア大使館必要書類チェックリスト

申請の流れ

書類が全て揃ったら、在東京イタリア共和国大使館、または在大阪イタリア総領事館のホームページにて申請日の予約をする必要があります。予約をする前に必ず、あなたの居住地がどちらの菅地区下にあるか確認しましょう。基本的には、静岡以東の場合は大使館、愛知以西の場合は総領事館と考えてよいですが、不安な場合は必ず問い合わせてください。
ビザの申請は出発の90日前からすることができます。なるべく時間に余裕があるように早めに申請することを心がけましょう。

申請日は必ず申請する本人が書類を提出しに行かなければいけません。注意しましょう。
基本的に日本語は通じるのでイタリア語があまり分からなくても安心して行ってきてください！

在東京イタリア共和国大使館

在大阪イタリア総領事館

まとめ

以上がビザ取得に必要な大まかな情報です！ただしイタリアのビザの申請方法はほぼ毎年変わるので、必ず、大使館又は領事館のホームページを確認し分からないことがあれば問い合わせをしてから申請作業を始めてください。

ビザ取得は海外移住する誰しもが苦戦するステップですが、誰しもが乗り越えてきたものなので不安なことも多いと思いますが頑張ってください！応援しています！！