アメリカでの留学が終わってもアメリカに住み続けたい…もしもアメリカ人と結婚したらビザはどうしよう…….国籍の違う国にいるとビザの悩みには必ずぶち当たりますよね。
アメリカのビザにはどんな種類があるのか、どんな風に取得するのか、再度簡単におさらいしてみましょう。
アメリカのビザの種類
移民ビザか非移民ビザか
アメリカのビザはまず、「移民ビザ」か「非移民ビザ」かに分かれます。
移民ビザは永住者のためのビザで、基本的に発行はアメリカ国籍を持つ人の家族や特殊なスキルを持つ人に限られます。
ただし、移民多様化ビザプログラム(いわゆるグリーンカード)というものがあり、アメリカ国籍を有していなくとも永住権を得ることができることもあります。
非移民ビザには永住する権利はありませんが、長期間のアメリカへの滞在が可能になります。
日本人が一般的によく利用する非移民ビザでいうと、観光ビザ、就労ビザ、学生ビザなどがあります。就労ビザの中には農業などの季節就労、企業研修目的のビザも含まれています。
アメリカの長期にわたる就労ビザ
一生学生をしているわけにもいかないし、やはりアメリカに長期滞在するとなると就労ビザが最も現実的です。
アメリカには約50ものビザの種類がありますが、ここでは日本国籍の人が使える米国への長期滞在が可能な一般的なビザについて簡単にまとめます。
就労をする場合は雇用主にビザのスポンサーになってもらう必要があります。また、移民局の許可も必要です。
F-1ビザ
一般的な学生ビザ。アメリカ内の大学で勉強をしたり、私立高校へ留学をしたり、語学学校に通うために発給されます。OPTという制度によって教育課程修了後に最長12カ月間、アメリカ国内にて自分が学んだ分野の研修を受けることが許可されます。Hビザ
特殊技能労働者(専門職)、季節農作業労働者、熟練・非熟練労働者(季節的に人手が足りない、米国内に労働者が足りないと判断されたときに認められる)、研修生(アメリカでのみ行うことができる研修のみ)、これらの同行家族に与えられるビザ。Lビザ
多国籍企業の企業内転勤者とその家族に与えられるビザ。Oビザ
科学、芸術、教育、事業、スポーツ、芸能界での卓越した業績がある人とその人のアシスタント、およびその同行家族に与えられるビザ。Pビザ
活動をするためにアメリカに渡るスポーツ選手、芸能人、芸術家とその人のアシスタント、およびその同行家族に与えられるビザ。Qビザ
国際交流プログラムに参加する者に与えられるビザ。
アメリカのビザの取得方法
観光ビザであればインターネット上で全ての手続きができるESTAを使用することができます。
しかし米国に長期間滞在する学生ビザや就労ビザ、それに伴う配偶者ビザなどは原則としてオンライン上で手続きをした上でさらに、必要書類のコピーなどを揃えて米国領事館にて英語で面接を受ける必要があります。(この面接のできる大使館・領事館が、北海道、東京、大阪、福岡、沖縄にしかないので、これらの地域から遠い場所に住んでいる人は1日仕事になることも…...! )
ただし、中央政府の業務に関する公用渡航者およびその乗り継ぎ、または国際機関に関連して渡航する政府職員や国際機関の職員、郵送でビザを更新する条件を満たす申請者、13歳以下の子供、80歳以上の高齢者は面接が免除されます。
先ほども述べたようにアメリカには約50種類ものビザがあり、渡航目的によって提出書類も異なります。さらにその規定は変更されることがあるので最新の情報を政府公式のページから確認するようにしましょう。
参考リンク:
在日米国大使館・領事館
米国ビザ申請(US Tracel Docs)
アメリカに永住するには
先ほど少し触れましたが、アメリカ国籍を持たない人がアメリカに永住する方法はグリーンカードを取得することです。
アメリカ国籍を有する家族がいる場合や、過去にグリーンカード資格を保有していた場合は、取得がしやすいです。
上記以外のケースだと、期間内にプログラムに申し込んで抽選に当たることを祈ることしかできません。
当てはまるケースが少ないとは思いますが、芸術、科学、教育、事業、スポーツなどにおいて並外れた能力を持ち世界的に有名であることや修士博士を持つ分野での功績が認められる場合にも、自身とその家族に永住権が認められる可能性があります。
腕に自信があれば、挑戦してみる価値はあると思います!
さいごに
ご家族がアメリカ国籍の方の場合はあまり悩むこともありませんが、現在学生ビザや就労ビザで滞在されている方は、アメリカに住み続けるには今後の人生の計画をきちんと立てておく必要がありますよね。
2018年秋に行われたグリーンカードの抽選では、376名の日本人が当選しました。
グリーンカードプログラムでは過去にアメリカに渡航したその国の人の数によって当選者数が変わります。
中国やインドなどの人口が多く移民をする人が多い国に比べると、日本人の永住権取得は容易ではあります。
とはいえ抽選がないわけではないし、英語でのペーパーワークや様々な制限もあるので、永住権を取得したい人は覚悟して臨むことをおすすめします…... !