アメリカの医療形態はとても複雑です。保険形態は多種多様で、保険を利用するにもアメリカならではのルールがあります。病院もホームドクター、総合病院などさまざま。
今回は、アメリカの医療保険の仕組みをご紹介します。また、日本語受診できる病院、ポートランドから始まった新しいムーブメントのクリニックもご紹介します。

アメリカの医療保険について

加入している保険の種類によって、行くことができる病院、受けられる診察内容、自己負担率などが異なります。
行きたい病院が見つかったら、保険会社に連絡して加入している保険でその病院を受診できるか確認する必要があります。また、保険によっては産婦人科がカバーされてない、歯科や眼科への受診は自己負担率100%になるものなどさまざまです。保険に加入されたら、内容をよく確認することが必要です。
また、勤務先の保険に頼らず自身で政府が提供している保険に加入される場合、保険申し込みの受付は11月から12月中旬までと決められています。
各保険の年度末は12月です。日本にはない仕組みですが、アメリカでは年間に受けられる保険料の上限があります。例えば、今年たくさん保険を利用し使える保険料がわずかしか残っていない場合、急患でなければ新年度の1月に受診することを保険会社から勧められる場合もあります。
上記の理由などから、病院へ行く前に保険会社に連絡する頻度は高いです。

ポートランドで日本人医師のいる病院

病気で倒れそうな時に、英語での受診は大変ですよね。日本語で症状を説明できればより医師に伝わることと思います。そこで、ここでは日本語で受診できる病院をご紹介します。

総合病院　Oregon Health & Science University

Oregon Health & Science Universityは総合病院です。小児がん病棟が全米でも有名な病院でもあります。日本人医師はいませんが、通訳サービスがあります。

内科 Olson Memorial Clinic

ポートランドから車で南に20分ほど下ったところにあるLake Oswegoにある内科の病院です。日本人医師、木村秀尚（キムラヒデナオ）医師がいらっしゃいます。日本語受診ができます。
予約時に木村医師の受診が希望と伝えましょう。

ポートランド発　新しい形のクリニック「ZOOM Care(ズームケア)」

ポートランドに24店舗を持つ、新しい形のクリニック

ZOOM+Care Clinics

ポートランド発、新しい形のクリニックがZOOM Care(ズームケア)です。オンラインで当日予約可能、365日オープン、内科や外科、皮膚科や精神科、救急外科まで対応可能です。店舗によって受診できる内容は異なりますが、ポートランド市内に多くズームケアがあるので心配ありません。オンラインで日時を予約します。待たされることもありません。気軽に比較的安く受診できることが売りのクリニックです。とてもポートランドらしい考え方のクリニックだと思います。
実はレストランで働いていた時、手を深く切った私はこちらでお世話になったことがあります。その日は土曜日でした。レストランのオーナーが緊急外科も対応しているZOOM care clinic店舗をネットで探しオンラインでその15分後の予約をしたあと、私はUberに乗ってZOOM Careへ行き、外科手術 (6針縫う手術) を受けました。切ってから1時間後にはもうすべての処置は終えていました。
救急車に乗って総合病院で同じ外科手術を受けていたら、もっと時間がかかっただろうし、もっと高額な医療費が必要だっただろうとオーナーは言っていました。

まとめ

ポートランドでの暮らしも、病気やケガの時に対応できる病院情報をあらかじめ知っておくと、より安心で快適なものになると思います。特にケガの対応は急を要します。
ぜひ上記の病院をチェックしてみてください。いつか、の時に役立つと思います。