アメリカ・サンフランシスコの現在の治安は? 2019年最新情報
【アメリカ・サンフランシスコ在住者執筆】初めてのアメリカの旅行先として人気の高いサンフランシスコ。気温も温暖で、徒歩でも観光できる快適な街ですが、初めてのサンフランシスコ旅行などの場合は治安が気になりますよね。今回はサンフランシスコの治安とトラブル対処法をまとめました。特に女性が気をつけたいトラブルもご紹介いたします。旅行前にサンフランシスコの治安の悪い地域などを把握して、快適で楽しい旅にするためにぜひ参考にしてくださいね。
アメリカ・サンフランシスコは、アメリカの中でも比較的治安が良いと言われています。
アメリカはニュースなどでも流れているように銃を使った犯罪や事件などが多く、アメリカの中で比較的治安が良いと言っても、細心の注意を払って行動することは大切です。
サンフランシスコの現在の治安は?
サンフランシスコは毎年のように全米で治安の良い街TOP10に入る比較的安全な街ですが、日本は世界でも有数の治安の良い国なので、日本の治安に慣れ親しんだ日本人には驚くようなことが日常茶飯に起きているのも事実です。
サンフランシスコは、ヒッピー文化の中心地で、多種多様の人種を受け入れ、自由を尊重するような気風があります。そのため様々な人々が様々な主義・主張を訴える活動をしているので、実はテロに狙われやすい地域でもあるのです。
また昨年FBIが発表した犯罪統計では、サンフランシスコは窃盗犯罪が高い数値でした。観光客を狙ったスリや置き引き、レンタカーの車上荒らしなども多くなっているのも現状です。(2018年に起きた車上荒らしのうち、在サンフランシスコ日本国領事館に報告のあったのは48件ですが、実際に車上荒らしにあった邦人はもっといると推測されています。)
治安が悪いエリアと注意点
近年サンフランシスコは観光地を主として窃盗犯罪が多発しています。フィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ、ユニオンスクエア、マーケットストリートなどの周辺地域は注意が必要な地域です。多くの人が訪れたい場所も実は危険を隣り合わせだということを忘れずに気を引き締めて行動してください。
サンフランシスコ全域で注意したいこと
治安の良い日本に慣れ親しんでいると、なかなかピンとこないことかもしれませんが、スリや置き引きは日常茶飯事だと思ってください。特にケーブルカーや路面電車など、観光客で混雑しているところを狙ってきます。また高級レストランなどは安全だろうと思いがちですが、雰囲気に浸っていたり、友人同士で話に夢中になっているところを狙われる場合も多く被害が出ています。
また暗くなってから歩くことは、どの地域でも危険だと考えてください。昼間は平和な空気が流れていても夜になると一気に様変わりします。
フィッシャーマンズ周辺で多いトラブルと対策
サンフランシスコ旅行と言ったら、新鮮なシーフードやクラムチャウダーで有名なフィッシャーマンズワーフは外せない場所の一つだと思いますが、スリや置き引きの被害がとても多い場所でもあります。
レストランで食事をする時は、背もたれにバッグなどをかけず膝の上に置く、人ごみの中などではリュックサックを背負ったりせず、自分で貴重品などを常に感じられるように心がけてください。
また車上荒らしも多い場所なので、レンタカーを使用してフィッシャーマンズワーフに行く場合は、窓から見えるところに物を置いて駐車しないように注意してください。
ピア39というフィッシャーマンズワーフから歩いて行ける観光地では、2017年12月に米国人男性がテロ攻撃を計画していたとしてFBIに逮捕されました。観光地はテロが発生する可能性が高いので十分な注意が必要です。世界の国々がテロ対策を打ち出し努力していますが、完全にテロを回避できる安全策がないのも事実ですので、常に高い警戒心を持つことは重要です。
ユニオン・スクエア周辺で多いトラブルと対策
様々なお店やレストラン、そしてホテルも多く集まるユニオン・スクエアは人気の高い観光地ですが、ユニオン・スクエアの南西に位置するテンダーロイン地区は凶悪犯罪が多発していることで有名ですので、必ず地図を確認し近づかないよう注意してください。
ショッピング中も食事中もしっかりと自分の荷物に注意を払い、スリや置き引きに合わないようにしましょう。
オラクル・パーク(旧AT&Tパーク)周辺で多いトラブルと対策
MLBサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地として有名な場所です。2018年まではAT&Tパークという名で親しまれていた野球場で、この辺では車上荒らしが多く、またバッグを盗まれる事件も多発しているので、車には物を置き去りにしない、バッグはしっかりと持って行動してください。
またオラクル・パークを含むSOMA(ソーマ)という地域は、銃撃事件がよく発生する場所として有名です。この地区に行く場合は車での移動が好ましいです。
SOMA地区はマーケット・ストリートの南側なので、マーケット・ストリートから南側の横道に入るときは十分注意してください。ゴミが散乱していたり、道端に座り込んでいる人がいたら、すぐにその場所から立ち去った方が無難です。
女性が気をつけたいトラブルと対策
日本人女性は、可愛いバッグや高級ブランドのバッグを持つ傾向が高く、スリや置き引きのターゲットになりやすく、とても危険なので出来れば体にフィットするようなバッグなどに貴重品を入れることをおすすめします。
また、特に女性の夜の一人歩きは危険です。夜はどこでも危険と考えた方がいいと思いますが、女性一人での夜間行動は厳禁だと思ってください。
トラブルに遭った時の対処法
何かあったら、911(警察・消防・救急)に電話をしてください。
また在サンフランシスコ日本国総領事館へ電話をし、邦人援護担当に連絡を取ることも大切です。
415-780-6000 (在サンフランシスコ日本国領事館)
在サンフランシスコ日本国領事館では、犯罪被害等に巻き込まれたら、上記の代表電話から執務時間外や休祝日も、日本語オペレーターによる24時間対応をしているそうです。
もし、銃撃・爆発テロ事件に巻き込まれてしまった際の対処法について、外務省が基本予防策と対処法をまとめたものがありますので、出発の前に読んでおくといいでしょう。
外務省海外安全ホームページ:海外旅行のテロ・誘拐対策
まとめ
サンフランシスコは比較的アメリカの中でも治安が良い場所ですが、人通りの少ない道は歩かない、夜の外出は控える(夜間に外出しなければいけないときは、車を利用すること)、高価なアクセサリーやバッグはなるべく身に着けない(スリの標的になります)。常に自分の貴重品を意識する。日本ではあまり気にしていなかったようなこともあると思いますが、気を引き締めながら、楽しい旅行にしてくださね。
また心配な時は、ロコにサンフランシスコを案内してもらうのもおススメですよ。