伸びた髪の毛、どうしましょう?日本でなら自分の好みを伝え、お気に入りの店を見つけることは難しくなくても、外国でとなると一苦労です。ザルツブルクには、残念ながら今のところ日本人の経営している美容院や理容院は見当たりません。実際日本人だけでなく、髪は自分で始末をするという住人の話もよく耳にします。
ザルツブルクの美容・理容状況
美容院や理容院を見つけることは難しいことではありません。歩いていればいくつも見えてきます。ザルツブルク市内だけで今現在300以上あります。日本のようにサインポールはありませんが、多くは外から見通しのよい明るい店内、外壁やガラス、看板にはいろんな髪型のモデルの大きな写真や絵などによって、ここは髪の毛を切るところだとばかりの構えになっています。
私もいくつか試しました。カットいくらと外にメニューが書いてありその予定で入ると、コーヒーは飲みませんか、髪の毛は濡らしますか、ドライヤーはかけますか、クリームを塗っていいですか、スプレーしていいですかと次から次へと尋ねられ、結局カット料金の倍を請求されました。すべての尋ねられたことが加算されていったことがレシートを読んでわかりました。
他の美容院では立ったまま乾いたまま髪の毛を切ってくれました。そのほうが実際の長さで揃えやすく、特に長い髪は座らないほうが自然で良いという理由でした。
次の美容院では、カットはするけどブローは自分でしてくれと言われました。まあ予約無しで行ったので、美容師がカットする時間しかなかったこともあったのですが、ブロー別料金は日本でもありますね。その美容師は、黒髪は太さも性質も全然違うと何度も言い、なんだか「切りにくくてごめんなさい」、と申し訳ない気持ちになりました。こちらの人は思ったことを口にするので悪気は全くないのですが、それがわかるまで私はずいぶん長い間かかりました。
そんなこんなで私は結局日本に行くたびに髪の毛を切ってもらっていてザルツブルクはご無沙汰だったのですが、つい最近また行ってきました。カットモデルの本もすぐに見せてくれ、日本のようにいろんな話をしてきて、居心地良かったですが英語は通じない美容師でした。日本ではチップ制度がないという話になったとき、「だから日本人がチップを忘れても、私は怒らないわ。」とずいぶん力を込めて話すので、私はレストランや喫茶店で払わなかったらずいぶんな顔をされるだろうなあと、想像しながらのんびりと聞いていて、レジでお金を払って外に出ました。ふと気になって夫に尋ねると、美容師・理容師にとってはチップも収入のうちなのだと青い顔をされました。次の日、切りの良い10%ほどのチップを持って行き、無事笑顔をもらって一件落着でしたが、オーストリア人は、言葉の裏に込めた強い願望が、ちょっと複雑すぎてもっとストレートに言ってくれたらと思うことがあります。
美容院・理容院の場所とサービス内容
美容院・理容院と検索しただけでたくさん出てきます。他の店も新しい店ができたと思ったら違う店に変わっていることもありますが、私が知っているだけもいくつも美容院がなくなっているので、競争の激しい世界なのでしょう。東ヨーロッパ、バルカン半島の国々、トルコなどからもザルツブルクにたくさん移住しているので、その人たちも独自の店を出して、メンズカット10ユーロからと安さを売り物にしています。こちらの人はひげをはやしている人も多く、ひげの手入れに理容院に行く人もいますよ。
ザルツブルクの美容院
「salzburg friseur(ザルツブルクの美容院)」とグーグル検索をしてみましょう。
たくさんの美容院が出てきます。
美容院によっては化粧の他に爪の手入れまでしてくれるコスメティックスタジオが付いています。一番よく見かけるのが「dm(drogerie markt)」というドラッグストアの中にあり、値段も手頃です。店によっては美・理容室が付属していないところやコスメティックスタジオがない場合もあります。
ザルツブルクの美・理容室付きdmドラッグストア
下記のサイトよりザルツブルク州にあるすべての美・理容室付きdmドラッグストアの住所と電話番号とコスメティックスタジオの有無を調べることが可能です。
予算としては美容院も理容院もカットだけなら20ユーロ前後からあります。カラーや髪の毛の色を染めると40ユーロから、パーマも40ユーロほどからです。子供料金だけでなく3歳までの赤ちゃん料金があるところもあります。日本と同じ月曜休みが基本ですが、日曜以外休みのない店もこの頃はずっと増えています。エステサロンを兼ねた店もあります。
まとめ
できれば電話で予約をとってから美容院や理容院に出かけましょう。または直接店に行って、いつの何時にと予約を取る方法でも良いです。望む髪型の写真や記事があれば持っていくと伝わりやすいです。チップは忘れずに払いましょう。