ルレナバケの旅行ガイド情報

ボリビアコーヒーの品種や味わいは?お土産でコーヒー豆が買える場所も紹介

この記事を執筆したライター:ルレナバケ在住「Nachita」さん

ボリビアベニ県アマゾン入口のルレナバケという町に住み早20年。元青年海外協力隊。ボリビア人パートナーとアマゾン生まれの息子二人とのんびり暮らし。ジャングルの自然素材を使った手づくり雑貨の店を経営しながら、現地のアマゾンツアーのコーディネート、スペイン語通訳・翻訳、また、日本からは一番遠いかもしれないボリビアの大自然や先住民文化の魅力をお伝えしたいと思い、自宅にいながらちょっとした旅気分を味わえるオンラインツアー(アマゾン、ウユニ塩湖、ボリビア周遊、アマゾンの雑貨作り見学)や、旅前スペイン語オンラインレッスンもやっています♪

【ボリビア在住者執筆】南米はコーヒーの産地として有名ですが、ボリビアのコーヒーは生産量が減ってきているので希少性が高く、スペシャルティコーヒーとして嗜まれています。

この記事では、ボリビア在住ライターの「Nachitaさん」が、ボリビアコーヒーの産地や種類、味わいなど、特徴をまとめました。
ボリビア旅行で本場のコーヒーを楽しみたい人におすすめの場所や、お土産としてコーヒー豆が買える場所もご紹介します。

希少価値が高い!ボリビアコーヒーの特徴


南米のコーヒー産地と言えばブラジルやコロンビアが有名ですが、じつは、南米の内陸国ボリビアも、コーヒー生産国の一つです。

ボリビアのコーヒーは、主に標高の高いアンデス地域を少し降った地域で有機栽培されており、すっきりとした味わいが特徴的です。

カップ・オブ・エクセレンス(2004)というコーヒーコンテストの受賞歴がある農場もあるほど、品質に関しても世界的な評価と注目度が高いのです。

しかし近年では、収穫までの期間が長く手間がかかる上に世界市場の価格変動などにも左右されてしまうコーヒー栽培よりも、生産性が高く国内市場が安定しているコカの葉の栽培へとシフトチェンジしてしまう農家が増えているため、ボリビアのコーヒー生産量は年々減ってきています。

しかしその分、ボリビア産の高品質なコーヒー豆はその希少価値が高くなって、「スペシャルティコーヒー」として扱われるようになっているんです。

ボリビアコーヒーの産地


Photo by Nachita

南米大陸のほぼ中央に位置する内陸国ボリビアは、6,000m級の山々が連なるアンデス山脈から、高原地帯、アマゾンや砂漠地帯など、さまざまな地形と気候を持ち合わせた国です。

そんなボリビアのコーヒー豆栽培地はいくつかあります。
中でも、アンデス山脈のラパスから北東のアマゾン川源流域へと山をくねくね降りていく「デスロード」と呼ばれる崖道の道中に位置するユンガス地方は、標高1000~2000mの山岳地帯です。この地帯はコーヒー豆生産に最適な条件である肥沃な土壌がある上、霧や雨が多く湿度が高い温暖な気候のため、コーヒー豆の生産が盛んで、ボリビア国内のコーヒー豆生産の約95%を占める、主要コーヒー栽培地になっています。

ボリビアコーヒーの品種は「ティピカ」がメイン


Photo by Café Munaipata

ボリビアで栽培されるコーヒーのほとんどは、「ティピカ」と呼ばれるアラビカ種に属する品種です。
スペイン語で「典型的」という意味の「ティピカ」は、コーヒー豆の中でも最も古い栽培品種です。

ボリビアコーヒーの味わいは?


Photo by Café Munaipata

生産量が少なく、「スペシャルティコーヒー」とも評価されるボリビアコーヒーは、有機農法で栽培され、熟成された実を手摘みで収穫しています。

際立った風味、きれいな酸味とコクがあり、フルーティーな甘さと香りが特徴の上質なコーヒーです。

ボリビアコーヒーを美味しく飲むためには


Photo by Nachita

そんなフルーティーな香りと甘酸っぱさが特徴のボリビアコーヒー。

そのフレーバーを逃がさず、より美味しくいただくためには、どのように焙煎して抽出するのがいいかをご紹介していきます。

焙煎は「浅煎り」「中煎り」がおすすめ


Photo by Nachita

コーヒー豆は、焙煎することでその香りと味が変化していきますが、ボリビアコーヒーの甘酸っぱい香りと味わいを楽しむためには、焙煎は「浅煎り」か「中煎り」がおすすめです。

「中煎り」すると、その爽やかな酸味は残しながら、コーヒーらしい苦味や甘みも出てきて、バランスのいい味わいを楽しめます。

コーヒーの淹れ方はドリップがおすすめ


ボリビア産のコーヒーをより美味しく味わうには、挽いたコーヒーにお湯を注ぎ、短時間にろ過して成分を抽出するドリップコーヒーの淹れ方がおすすめです。

ハンドドリップ、またはフィルターを使うコーヒーマシンで淹れると、スッキリした味わいになります。

ボリビアコーヒーを現地で楽しみたい人におすすめの場所


Photo by Nachita

ラパスやスクレ、サンタクルスなど、ボリビアの主要都市や観光地には、チェーンの有名コーヒーショップからコロニアル風建物などの少しお洒落なカフェまで、ボリビアのスナックやケーキと一緒にボリビア産のコーヒーを飲むことができるお店が色々あります。

観光地にあるお洒落カフェなどはフリーWiFiが整っているところが多いので、街歩きに疲れたら休憩がてら、ゆっくりと美味しいボリビアコーヒーを嗜みながら情報収集したり、または観光しながらカフェ巡りをしたりするのもいいのではないでしょうか?


Photo by Café Munaipata

また、ユンガス地方の観光地コロイコの町の近くには、旅行者向けにコーヒーの栽培や収穫プロセスからコーヒー農家の暮らし体験、そしてコーヒー豆の焙煎の実演と試飲までを楽しめる、「コーヒー農園訪問ツアー」を実施している農家もあります。

ラマ肉料理やコーヒーアイスなどとともに高品質のボリビアコーヒーをじっくり味わえる機会もありますよ!


Photo by Café Munaipata


Photo by Café Munaipata

ボリビアコーヒー農園ツアー(ユンガス地方)の予約やアレンジも可能なので、詳細を知りたい方は、ぜひ、ボリビア在住の筆者(Nachita)にお気軽に問い合わせてみてください。

現地スーパーでも買える、ボリビアコーヒーをお土産に


ボリビアコーヒーは、ボリビア旅行のお土産としても最適です。

ボリビア産のコーヒー豆は、現地のスーパーマーケットなどでもお手軽に購入できますし、もちろん、コーヒーショップやコーヒー農園で購入も可能です。

なにしろ日本ではなかなか手に入れる機会が少ない希少なボリビアスペシャルティコーヒーは、コーヒー好きな方に喜ばれること間違いありません。

まとめ:希少なスペシャルティコーヒー「ボリビアコーヒー」を楽しもう


Photo by Café Munaipata

生産量は多くないものの、地形や気候などコーヒー栽培に適した環境に恵まれていて、高品質なスペシャルティコーヒーを生み出しているボリビア。

日本ではなかなか出会う機会は少ないかもしれませんが、もしどこかでボリビア産スペシャルティコーヒーを見かけたら、ぜひとも地球の反対側、南米の国に想いを馳せながらそのすっきり飲みやすい特別な味わいを楽しんでみてください!

ボリビアコーヒーについてもっとくわしく知りたい方は、「ロコタビ」でボリビア在住のロコにサポートを依頼してみてくださいね。