アメリカ・オーランドの入国審査、出国手順マニュアル
【アメリカ・オーランド在住者執筆】現在のところ日本からオーランドへの直行便はないため、最初に到着したアメリカ国内の空港での入国審査となります。到着した空港と旅行時期により所要時間が異なりますが、ここでは飛行機がアメリカに到着してから空港を出るまでの手続きと出国時についてご案内します。
最初に日本からアメリカへの入国にはESTAの申請が旅行前に必要となります。日本からオーランドへの直行便は現在なく、国内線を乗り継いでの到着となりますので、オーランドでの入国審査ではなく、最初に到着したアメリカ国内の空港にての入国審査となります。渡航前に乗り継ぎ空港での入国審査の手続きを事前にチェックしておけば安心して出発できますよね。 スムーズに済ますためのアメリカ入国審査の手続きとアメリカ出国の手順、入国と出国の流れや所要時間、入国カードや税関申告書の有無などの疑問についてまとめてみました。
入国手続きの流れと所要時間
まずは飛行機を降りたら、入国審査場へ向かいます。ご家族でご旅行の場合は、一人ずつでなくご家族で一緒に入国審査を受けられます。英語ができなくても入国審査場での携帯電話の利用は一切禁止されていますのでご注意ください。
1.入国審査
入国審査の流れ
飛行機を降りたら、入国審査場へ向かいます。まず、アメリカ国籍者と他国からの訪問者に分かれて並びます。この列が、ピークシーズンだったり、他の飛行機が同時間に到着したりすると長蛇の列となりますが、大抵問題なければ30~45分もあれば終わるでしょう。順番が来たところで、パスポートを提出し、指紋と顔写真を撮られます。空港によっては、2回目以降のアメリカ入国から米政府の税関・国境取締局(CBP)が提供する「自動入国審査端末」(APC: Automated Passport Control)にて入国審査が可能です。このAPCは、日本語を選択することもできますので、英語ができなくても安心してご利用いただけます。
入国審査で聞かれること
目的、滞在期間、宿泊場所の質問くらいしか聞かれませんので、最低限答えられる英語は覚えておいた方がよりスムーズに入国審査を終えられます。
入国審査で怪しまれる人の特徴
日本人によく見かけるのが、マスクをしている人です。アメリカでマスクを常用する習慣はありませんので、怪しまれやすいですから、入国審査時の使用は避けましょう。サングラスも同じです。他にも声が小さくもそもそ話したり、オロオロ不審な動きをするのは避けましょう。最後に無職の人も怪しまれやすく、多くの質問をされます。
日帰りや乗り換えの場合も入国審査は必要?
オーランドからの日帰り旅行は、メキシコや中南米の都市になるかと思いますが、日帰りの場合でも入国審査が必要となります。乗り換えの場合、例えば中南米からオーランドで乗り換え(トランジット)てアメリカ国内の他都市へ行かれる場合は、最初にアメリカ国内に到着したオーランドでの入国審査となります。
入国カードや税関申告書はどこで入手できる?
アメリカの出入国カードは廃止されていますので必要ありません。税関申告書もESTAを取得している人は、記入する必要がありません。
2.手荷物受け取り
入国審査が終わると直ぐに手荷物の受け取り場所に出ます。搭乗した便名によって荷物の受け取りターンテーブル番号が指定されていますので、そこで自分の荷物を確認して受け取ります。荷物が見つからない場合や破損していた場合は、手荷物受取場にある搭乗した航空会社のカウンターにてクレームをしてください。
3.手荷物検査・税関申告
税関申告書もESTAを取得している人は、記入する必要がありません。
それ以外の場合は、旅行者1名につき1枚、または家族同伴の場合は家族で1枚を記載した税関申告書を提出します。
申告が不要なもの
- 販売や流通目的でなく全て個人的に使用または消費目的の持参品
- 100ドル以内の贈答品
- 21歳以上の場合 - タバコ200本、1クオート(約1L)酒類
持ち込み禁止なもの
- 果物、野菜、植物、ローストしていないナッツ
- 肉製品(ハム、ソーセージ、サラミ等は全て禁止。肉エキスが入ったスープ、ラーメン、レトルトカレーやシチューの素も不可)
- 生鮮食品
- 卵を使用している麺類
- 土、砂
- 生きている動物、野鳥等
申告すれば持ち込み可能な物
現金、トラベラーズチェック、小切手を含むUS$10,000以上の通貨もしくは相当額の外貨。家族で旅行の場合は、全員の総額がUS$10,000以上。持ち込み金額に制限はありません。
4.到着ロビー
税関を通過して外に出て直ぐに、乗り換えの場合は再度荷物を預けるところがあります。乗り換えがない場合は、そのまま荷物を持ってシャトルに乗ってメインターミナルに着いてから外に出ます。オーランド国際空港は、AとBターミナルに分かれているので、ウーバーなどの送迎を頼む場合は、間違えないようにしましょう。
出国手続きの流れと所要時間
アメリカは出国審査や出国時の税関検査がありません。オーランドから空路で出国する際の手順は、搭乗手続き、セキュリティチェック、そして搭乗ゲートへ移動するだけです。
搭乗手続き
チェックインする荷物がない場合、オンラインやアプリにて前もってチェックインをしておけばそのままセキュリティチェックへ向かうことができます。チェックインする荷物がある場合は、航空会社のチェックインカウンターにて荷物を預ける必要があります。特に日本へ戻られる早朝の時間帯は、混みますのでこちらで20~30分かかることもあります。
セキュリティチェック
時間帯と時期によりかなり混雑しますが、平均で30分前後で抜けられます。靴、ベルト、コンピューターは別に箱に入れます。水や飲み物は、持ち込めませんのでご注意ください。また、搭乗ゲートの1~59側と60~129ゲート側では、セキュリティポイントが違いますから、必ずセキュリティポイントに並ぶ前にゲート番号を確認してください。
搭乗ゲートへ移動
セキュリティチェック後は、シャトルにて搭乗ゲートへ向かいます。搭乗ゲートの番号をご確認の上、シャトルに乗ってください。搭乗ゲート 1~29内、30~59内、70~89内、90~129内は歩いて移動できますが、例えば、32ゲートに行かなければならないのに、25ゲート側に来てしまった場合は、再度シャトルにて戻らなければなりませんのでご注意ください。ここでの移動所要時間は、10分くらいでしょう。
オーランド国際空港ターミナルのアプリ
ターミナルの地図が見られればなお安心して行動できますよね。こちらから空港ターミナル内のアプリをダウンロードできます。
Orlando MCO Airportのダウンロード
オーランド国際空港ターミナルに着いての詳細は、こちらでもご覧いただけます。一部ページによっては、日本語での閲覧も可能です。
まとめ
出入国は旅行時期と時間帯によって混雑の具合が予想できません。時間に余裕を持って何事も計画されることをお勧めします。不安な場合には、前もって現地に長年在住するロコタビに問い合わせるのも一つの手でしょう。