リスボンに1月21日から23日　その後、バルセロナに行く予定です。

こんにちは、エリさん、はじめまして。

私的答えから先に言います。
タイムアウトは行く意味がありません。
何故ならば、アメリカナイズドされた擬似ヒュージョンキュイジーヌしかありません。
あなたの料理人としての知識の足しにはなりません。
残念ですが、リスボンにはプロとしての創作意欲のある優れたシェフのいるレストランは
多くはありません。
創作料理系でもあるものほとんどは、フレンチ、イタリアンの擬似料理だけです。

何故ならば私も料理人です。

リスボン滞在は2泊で充分です、見聞できるものはたいしてありません。
それよりも、アンダルシア、ガリシア、アストリア、バスクなどの
スペイン料理を見聞してご自身の創作料理の肥やしにするべきかと思います。

ポルトガル料理自体も、800年前の旧大全的な洗練度が低い料理しかありません。
私達日本人料理人がそこから得られるものはありません。
素材の下処理、プレクック、、、全てが昔のままです。

『これが私たちの伝統です』？？？

現在のポルトガルは外資資本の投資によって観光地化が促進されていますが、
たのEU,アメリカ、イギリスの観光客を唸らせる料理はここには存在しません。

昔、スペインのように他国に対して謀略の限りを尽くしたにもかかわらず。
この国の料理に、スパイス、ハーブ、斬新な調味料を料理に使う習慣が現在でも
ありません、、、、

いくつかの市場に出かけてその惨状を見ればレストランにまで足を運ぶ必要性は
プロのあなたならばないと私は確信します。

スペインに時間の多くを割くべきです。

私の意見は日本人料理人としての率直な見解です。
ポルトガルの食文化を見聞したいのであれば、
北ポルトガル、ポルトやブラガ、ギマラインシュへ行くべきかと思います。

文化、食文化は全く異なります。
そして人々の寛容度や好奇心はリスボンとは比べるべきもありません。

旅のご参考になれば幸いです。

Obrigado.

2023年10月7日 23時11分