海外にいて不便と思うことの一つは髪の毛のお手入れです。ジュネーブは公用語がフランス語ということもあり、美容院もなかなかお気に入りのお店を見つけたり、好きな髪型にしてもらうのに苦労することも多いのが事実です。
海外でヘアスタイルを変えることに抵抗があるかたもいらっしゃると思います。
オーダーと違う髪型になるのではないか、言葉は通じるか、不安になりますよね。
また料金体制も日本とは少し違う点もあるので注意が必要です。
オーダーの仕方、その他美容室での基本コミュニケーション、私の体験も交えて、
今回はジュネーブの美容院事情や日本語の通じる美容院をご紹介します。

スイス・ジュネーブの美容院について

スイスの美容院

ジュネーブはフランス国境に囲まれ、フランスのおしゃれ文化の影響が強いせいか、美容院 「Coiffure (コアフュール)」 の数もすごく多いです。特に中心街に行くと明るくて清潔、お洒落感の漂うサロンが街の至る所にあります。基本的には予約が必要なサロンが多いのですが、空きがあれば飛び込みでサービスしてくれるお店もあります。
予約は電話で不安なら、直接行って予約する事をお勧めします。その時に、何をしたいのか聞かれます。カット、トリートメント、パーマカラーなどはっきりおっしゃって下さい。

メニューには、

• シャンプー「Shampooing (シャンポーアン)」＋ブロードライ「Coiffage (コアファージュ)」
• シャンプー+カット「Coupe (クープ)」+ブロードライ
• シャンプー＋カット＋カラー「Coloration (コロラシヨン)」＋ブロードライ

など、日本と似たような選択肢があります。お店によっては、各サービスを別々にリストしているところもあって、カットと頼んだら、ブロードライもついて、お値段が倍ほどになることもあるので、注意が必要です。お値段は当然ながらジュネーブ価格、お店や指名の美容師さんによっても変わりますが、目安として、カット(（シャンプーブロー込み）で80CHF、カラー（シャンプーブロー込）で120CHF位でしょうか。子供のカットは40~50CHF位です。学生証明があれば割引してくれるサロンもあります。
サロンも個人経営のお店からチェーン店と色々あります。男性専用のカット屋さんや、こちらならではのアフロ系の美容院もたまに見かけます。

技術は、日本と比べるとちょっと大雑把という感想のお店が多いです。こちらは日本のようにシャンプーは見習い、カットはベテランというよりは、一人の美容師さんがはじめから最後まで担当してくださいます。言葉もあまりわからないので、会話も特にせず黙々とやってくださいます。もちろん周りでは会話好きなスイス人やフランス人の方々のお喋りが絶えないですが。子供と行くとDVDを見せてくれるお店もあります。
途中で美味しいコーヒーを出してくれるサロンも多いです。外国に行くと日本人の髪を知らないから……と心配することはありません。ジュネーブは人種のるつぼ、欧米人だけでなく、黒人の人やアジア人もたくさんいますので、美容師さんも慣れているものです。

シャンプー体験

私の行きつけの美容院のシャンプー台はマーサージ椅子になっているので、シャンプーの間心地よく背中をマッサージしてくれます。シャンプーの最後はヘッドマッサージ。これもリラックスできます。ヨーロッパの美容院では水が熱すぎたり、冷たすぎたりする、と言った事をよく聞きますが、スイスの美容師さんは、シャンプー中に、熱すぎませんか、と聞いてくれます。ここで日本人が良くする間違い、熱すぎませんか、と聞かれたら、「いいえ」と答えて下さい。いいえ、熱すぎません、という意味です。フランス語やヨーロッパの言語では、「はい、熱くありません」と言う表現はありません。カットだけの場合、1時間強、パーマネントなら2時間くらいみておいてください。

ジュネーブの美容院ではチップが必要？

最後に、サービスが気に入ったら心づけとしてチップを美容師さんに払っています。スイスのチップは義務ではありませんが、私は基本5〜10％のサービス料を置いていくようにしています。でも美容師さんのポケットに入るのではなく、お店のレジに入っているところが多いようです。気持ち的には美容師さんのお茶代なんかにしてもらいたいですが......

ジュネーブの日本人がいる美容院

Coiffure Kuroda 「コワフュールクロダ」(黒田美容院)

ジュネーブでは唯一の日本人経営の美容院で、日本のきめ細かいサービスが受けられるとの評判です。コルナバン駅から徒歩5分。レマン湖と反対側にあります。人気が高いようなので予約はお早目に。

Fumiyo

日本人の美容師さんで、自宅への出張サービスをされています。
友人もリピートしていますが、丁寧なサービスで満足しているそうです。
何と言っても家でお願いできるのが便利ですね。

その他のおすすめジュネーブの美容院

Hairmania

Franck Provost

Le Bal des Créateurs

Jean Louis David (ジャン・ルイ・ダビド）

チェーン店で店舗数も多い白地に黒のロゴのお店です。ジュネーブの中心街だけでなく、大きなショッピングセンターのBalexert「バレキセール」Chavannes Centre「シャバンヌ・セントゥル」、にも入っていて直接カウンターへ行って、開いていなくても、次の開いている時間まで買い物をして時間つぶしができるのが魅力です。

公式サイト：https://www.jeanlouisdavid.com/salon-coiffure

Mod’s Hair（モッズヘアー）

ジュネーブの中心Rive地域とプランパレ地区にサロンがあります。日本でも聞いたことのあるブランドで、評価も高いです。

Louis Philipp（ルイ・フィリップ）

こちらもショッピングセンターBalexertに入っている美容院で、Jean Louis Davidよりもお店が広くて店員さんもフレンドリーな方が多く、個人的に気に入っています。

まとめ

ジュネーブの美容院だけを取り上げましたが、コペー、ニヨン、ロール、などの街にも素晴らしい美容師さん達がサロンを開いていらしゃいます。大きなチェーン店より細やかなサービスが受けられますので、ぜひ勇気を出して中に入ってみて下さい。
硬い髪質の方、北ヨーロッパ出身の美容師さんは、その様な髪質に慣れていないので、パーマネントなどは調節の仕方が解らず、クルクルの羊頭になってしまった、ということもあります。カットも、できればスペインやイタリア南部の硬い髪質をご存知の美容師さんになさると、理想に近い仕上がりになるのでは。
またジュネーブのほとんどの美容師さんは英語が喋れます。大きなサロンなら、必ず一人は英語が話せるスタッフがいるはずです。
スイスの美容師さん達はスペイン、イタリア、フランス、イギリスと色々な国から来ている方々が殆どです。とってもフレンドリーですよ。

ジュネーブで髪が伸びてきてまとまらない、自分でカラーをするのも限界があるといった悩みが出てきたら、ぜひこの情報を参考にして、思い切ってトライしてみてくださいね。