海外滞在中に体調不良におそわれたり、事故に巻き込まれてしまった際に
どのようにアメリカの病院を利用するのかご紹介致します。
移住をする方はもちろん、ご旅行などの短期滞在者様にも役立つ情報です。
シカゴの総合病院について
健康・医療保険について
まずお伝えしたいのは、アメリカには日本のように国民全員が加入を義務づけられているような「国民健康保険制度」または「社会健康保険制度」は存在しません。
オバマ大統領考案の「オバマケア」が可決され、健康保険制度が発足し始めた頃に
大統領が代わり、オバマケアは廃止となりました。
その為、現在のアメリカでは各個人で保険会社を選び加入する必要があります。
駐在員としてアメリカに渡る方の大半は会社提携の健康保険を利用できるかと思います。
この感覚は、日本とあまり変わりません。
しかし、アメリカの保険制度はとても入り組んでおり、健康保険に加入しているからといっていつ何時、自由に好きな病院を利用できる訳ではありません。
その保険会社が提携している病院でのみ、ご自身の健康保険が使えます。
なので、しっかりと保険会社と利用したい病院が提携先かどうかを確認してから
利用するようにしましょう。
特に後ろ盾がなく、個人で保険会社を選ぶ際は、しっかりと保険内容を確認する必要があります。
月々の保険料は一人当たり $50〜最高額で $440 と多岐に渡り保険内容に
ばらつきがあるので注意が必要です。
お分かりかと思いますが高額な保険料を支払えば、その分提携先の病院も増え
保険で賄える医療行為も増えます。
逆にあまり安い保険を選んでしまうと、提携先の病院がなかったり
医療行為に保険が効かず、高額請求になってしまう場合がございます。
ご自身のライフスタイルに合わせてしっかりと選びましょう。
医療行為全般が高額医療なアメリカ、保険選びは慎重に。
例外(歯科)
歯科医療は、別途保険加入が必要な場合がほとんどです。
万が一、滞在中に虫歯になってしまったら無保険の場合、虫歯1本の治療に30万近く費用がかかる場合もあります。
移住される方は、保険加入時にしっかりと歯科保険も含まれているのか確認しましょう。
また、会社提携の保険会社でも歯科は含まれていない場合も多くありますので注意が必要です。
例外(旅行)
旅行者の方は、旅行会社やクレジットカード会社の保険に加入する事を強くおすすめします。上記のように医療行為全般が高額なアメリカ。
不本意に事故に巻き込まれる可能性も否定できません。
私の体験談ですが日本滞在中にアメリカへ旅行した際、旅行会社提携先の病院を利用しました。その際、その場での支払いはなく全て保険で賄うことができたので、利用して損はありません。
支払いの有無は、加入先の保健会社によりますので指示に従いましょう。
病院のシステムについて
上記にも少し書きましたが、アメリカの病院ではいつ何時自由に診察が受けれる訳ではないので、提携先一覧より病院を選び事前に予約が必要です。
この時選ぶ病院は大きな総合病院でなく「ホームドクター」といって
日本の医療機関で例えると内科のような病院になります。
また、単なる風邪程度の利用では処方箋すら出してもらえない場合もあります。
まずは、民間の薬局で売っている風邪薬を服用し、それでも良くならない場合は
利用した薬を持参し診察してもらうようにしましょう。
アメリカの医療制度は「専門医制度」といって、とても細かく分かれているので、ホームドクターの判断で総合病院や専門家を紹介される場合もありますので、その際は指示に従いましょう。
注意点
紹介先がご自身の提携先の病院か確認します。万が一、提携先でない場合は提携先の病院に専門家はいないのか確認する事も必要になってきます。
処方箋
受診後、病院より必要性に応じて処方箋が発行されます。
お薬は病院外の薬剤師のいる薬局で貰えますが、予約が必要な薬局もあります。
使用方法・副作用については、薬剤師又はアシスタントから説明をうけましょう。
薬局
24時間営業のCVC や Walgreens 最近では、Target や Walmart などのスーパー内でも処方箋の受付をしている所もあります。
言語
基本的に英語です。スペイン語を話す方は沢山いますが、日本語を話せる方は
ほとんどいません。
医療通訳士のいる病院もありますが、上記のように提携先にいるとはかぎりません。
ご自身で現地で医療通訳士を探し、同行してもらう事は可能です。
または、日本人医師のいる病院を利用するのもいいかもしれません。
日本語の通じる病院紹介
- Nihon Clinic
小児科〜カウンセリング・インフルエンザ予防接種まで受けられる安心の病院
完全予約制/問診票HPよりダウンロード可能
- 慶応ノースウエスタン クリニック
慶応義塾大学医学部とノースウエスタン大学医学部が正式に学術提供したアメリカ初総合内科・小児クリニック
各種保険取り扱い/詳しくはお問い合わせください
- Uemura Dental - 上村総合歯科
アメリカ特有の専門医制度ではなく、一カ所にて全ての治療を受ける事ができる最先端の総合歯科
まとめ
日本とは全く異なるシステムに不安を感じるかもしれません。
また専門医制度を理解していないと、たらい回しにされているように感じるかもしれませんが、これはより良い技術を効率よく受けるための制度なので安心して指示にしたがいましょう。
費用面では、保険会社と医療機関の繋がりが重要になってきますが
シカゴには最先端最高医療技術を日本語で受けれる医療機関も多くあるので安心です。