海外に長期滞在する方にとって悩みの一つとなってくるのが美容院・ヘアサロン選びではないでしょうか。「髪が伸びてきたから少しだけ切りたいけど、どういうお店がいいんだろう」とか「たまにはお洒落したいけど変な髪型になったらどうしよう」など悩みは尽きないと思います。
そんな方のために、チェンマイの美容院事情とおすすめの美容院・ヘアサロンをご紹介します。

チェンマイの美容院事情

チェンマイには町中やデパートの中にたくさんの美容院がありますが、お店や価格帯によってサービスの質が大きく異なります。あくまで個人的な感覚ですが、大まかに以下の３つのタイプ（価格帯）に分かれています。

• Aタイプ： 格安美容院（カット100-200バーツ前後）： 最もお店の数が多いのがこの価格帯です。町中で個人が営業しているところが多く、当たり・ハズレの差がとても激しいです。
• Bタイプ：町の美容院（カット200-500バーツ前後）： たまにハズレのお店もありますが、伸びた髪を整えるくらいならこれくらいのお店でも問題ありません。
• Cタイプ：お洒落美容院（カット500バーツ以上）： 髪型を変えたい、カラーリングやパーマをしたいときなど変化を求める場合や、絶対失敗したくないときはこのレベルのお店を選ぶのが無難です。

A,Bタイプのお店は客層によっては簡単な英語が通じるところもあります。しかし、細かく指示してもうまく内容が伝わらなかったり、美容師が技術不足だったりして期待通りの仕上がりにならないことが多いのである程度覚悟してください。
注文の際に特に気をつけなければならないのが髪を切る長さです。タイ人の美容師は「せっかくお金を払うのだからたくさん切った方が良い」という考えを少なからず持っているようで、予想していたよりも短く切られることが多いです。
最初に注文するときに「少ーしだけ（นิดหน่อย：ニーッノイ）」と強調して伝えましょう（男性の場合は最初にバリカンを使って一気に刈ることもあるので特に注意です！）。
またA,Bタイプの美容院を初めて利用する方で驚かれるのが、シャンプーのときに水を使うということです。暑いときはさっぱりして気持ち良いですが、寒いときは日本の美容院のような温かいシャワーが恋しくなります。
シャンプーの際は多少顔に水がかかったり、流した後にタオルで十分に髪や耳を拭いてくれなかったりと、日本の丁寧なサービスに慣れた人には少々不満に思ってしまうこともあります。まれに爪が伸びた状態でがしがしとシャンプーをするなどというひどいお店もあります。
そういったハズレのお店を選んでしまわないように、A,Bタイプのお店を選ぶときは以下を参考にすると良いでしょう。

良いお店を選ぶコツ

• 周りで「いいな」と思うヘアスタイルの人に通っているお店を教えてもらう
• 休日にお客さんがたくさん入っているお店かどうか確認する
• 若者が多いニマンヘミンエリアや、外国人旅行者が多いエリアで探す

以上の3点をふまえれば、A,Bタイプのお店でも良い美容院を見つけることは可能です。しかし「なるべく日本と同じレベルのサービスが受けたい！」という方には、下にご紹介するCタイプの美容院をおすすめします。

チェンマイでおすすめの美容院・ヘアサロン

AKIZU

東京・吉祥寺に本店を持つ日系の美容院で、2018年に新しくチェンマイ支店がニマンヘミンエリアにオープンしました。チェンマイでは日本人の美容師がいる唯一のお店となります（以前はMOGAという日系美容院があったのですが、バンコクに移転してしまったようです）。
カラー材等は日本製のものを使用しており、設備もほぼ日本と同じです。日本レベルのサービスを求めて、駐在している男性も多く利用しているとのことです。
確かな技術できっと満足のいく髪型に仕上げてくれるでしょう。

Shizen Hair Salon

ワット・ウモーン近くの雑貨店やカフェが集まるエリアにある自然あふれるお店です。オーナーのプロイさんはバンコクにある人気ヘアサロンRikyu（boy Tokyoのタイ支店）で働いていた笑顔が素敵な女性です。
ナチュラルな素材を使った日本式のシャンプーが評判で、カラー材等はなるべくケミカルを抑えたものを使用しています。
髪に優しい素材と店内の心地よい雰囲気に、髪も心もリフレッシュされてみてはいかがでしょうか。

最後に

異国の地で髪を切ってもらうことはちょっとした一大イベントですが、だからこそ心に余裕を持って楽しみながら切ってもらいたいものです。ときには仕上がりに満足できないこともありますが、「どうせまたそのうち伸びてくるし」と大らかな気持ちでいることも、タイで髪を切ってもらううえで大事な心得かもしれません。