日本とは気候や環境が異なる東南アジアでは、普段日本では出遭う可能性の低い病気や怪我をする恐れがあります。そのような緊急事態のときに落ち着いて行動できるよう前もって情報を集め、準備をしておくことをおすすめします。以下ではチェンマイの基本的な医療事情と日本語が通じる病院4選をご紹介します。

チェンマイの医療事情

チェンマイの医療は東南アジア最高レベルといわれ、医師の多くが欧米や日本へ留学し最先端医学を学んだ経験を持っています。市内にある私立病院は最先端の設備を導入しており、日本語を含む各国語通訳など外国人向けのサービスも充実しています。
しかし、その分医療費は高くなります。基本的に10割自己負担となるため、ただの風邪なのに診察代や薬代で数千バーツかかることもざらにあります。受診されるときは保険証があれば必ず持参しましょう。
また症状が比較的軽く、病院にかかるほどでもないかな？といったときには薬局で薬を処方してもらうのもひとつの手です。タイの薬局には英語の通じる薬剤師がいて、日本なら処方箋が必要な薬も簡単に手に入れることができます。
薬を飲んでも改善しない場合や緊急の場合は迷わず病院に行きましょう。下に紹介する4つの病院は日本語通訳の方がおり、キャッシュレス決済にも対応しているので安心かつスムーズに受診することができます。

チェンマイで日本語が通じる総合病院4選

チェンマイラム病院（โรงพยาบาลเชียงใหม่ราม）

チェンマイ空港から最も近く（車で約10分）、旧市街・ニマンヘミン・サンティタムエリアから最寄りの病院です。
ICUやCCUなどの最新医療設備が整っており、旅行者・ロングステイヤー問わず人気の病院です。
施設自体は比較的新しく清潔感がありますが、場所や時間帯によっては冷房が効きすぎて少し寒いことがあります。体調が悪い方は1枚羽織るものを持参すると良いでしょう。

バンコク病院チェンマイ（โรงพยาบาลกรุงเทพ）

チェンマイで最も新しく（2014年開設）、最新の医療設備を完備した病院です。
地下1階にはレストランがあり、1階にはカフェも併設された綺麗な施設です。
日本語通訳の対応は15時までとなっており、時間外は電話を通じて通訳をしてもらえます。
場所が市内中心部から少し離れていますが、無料のシャトルバスがターペー門との間で9時から17時まで2時間おきに出ているのでアクセスしやすいです。

ラーチャウェーチェンマイ病院（โรงพยาบาลราชเวช）

ナイトバザール周辺から最寄りの病院です。日本人の通訳の方がおり、スムーズに診察を進めることができます。

ランナー総合病院（โรงพยาบาลลานนา）

上記3つの病院と比べると少し古いですが、日本語のWebサイトがあり、館内の案内にも日本語が記載してあるので安心して受診することができます。

最後に

チェンマイは昔からロングステイヤーに人気の過ごしやすい土地ですが、熱帯気候の発展途上国であることを忘れてはいけません。普通に過ごしているだけなのに蚊に刺されてデング熱にかかったり、危険運転によって交通事故に遭ったりといった緊急事態に見舞われることも十分想定されます。また最近では乾季の後半になるとPM2.5による大気汚染が深刻化するなど、新たな問題も出てきています。
楽しい滞在には健康であることが一番大切です。安全・安心のために常日頃から情報収集することを心がけましょう。