成都のタクシーの乗り方ガイド〜料金・カード払い・便利なアプリ〜
【中国・成都在住者執筆】世界各地のタクシーと同じく、成都でも便利な交通手段としてはば広く利用されています。旅行中の移動にタクシーを検討している方や、早朝や深夜のタクシー移動に不安を感じている方必読です! タクシーの種類(色)や乗り方、料金、支払方法、配車アプリ、トラブルなど、乗る前に知っておきたいことをまとめました。
成都のタクシーの基本情報
成都市交通局管轄のタクシーはすべて緑色で、ドイツのフォルクスワーゲン車が多く使用されています。
市内からどこへも行けますが、成都市を出ると(空港も含めて)帰りはお客を乗せれず空で戻らねばならないため、料金が割高となります。
各地区のタクシー会社の縄張り運営範囲がはっきりと定められていて、市内のタクシーが区域外での客引きはできないし、客に呼ばれても乗せることもできないためです。
▼成都のタクシーはみどり! 下記の写真を見て、成都のタクシーの特徴を覚えておきましょう。
タクシー料金
初乗り料金・追加料金
料金 | |
---|---|
初乗り | 8.00元 |
1キロ | 1.90元 |
市内から空港まで | 5割増し |
緑の成都タクシーは、初乗り(1メーター4キロ程度)8人民元で、その後、1キロ当たり1.9人民元、市内から空港までは、空車戻りと高速料金があるため、メーター価格に5割増しとなりますが、ほとんど80人民元(1200円程度)以内で抑えられます。
チップ
中国のタクシーにはチップは必要ありません。
タクシーの乗り方
乗る・降りる
タクシーの乗り方は自由で、どこでも手を上げて合図を出せばタクシーが目の前に止まってくるので、そのまま乗って大丈夫ですが、安全第一の観点から、まずご自分の立つ場所の安全を確認してから、タクシーを呼んで下さい。
また、大通りの曲がり角の直近範囲では、交通管理の監視カメラが設置されており、車は曲がり角では駐停車禁止とされているため、タクシーが止まりません。曲がり角でタクシーを呼ばないようにして下さい。
日本と違うのは乗るときも降りるときもドアは手動ということです。
乗ってからメーターが回っていることを必ず確認しましょう。
支払い方法
支払い方法は、中国の場合はいろいろあります。
とくに最近はウィチャットペイやアリペイの普及とともにキャッシュレス化が急速に広がっておりますが、日本人観光客の場合は、現金で支払う方が多いでしょう。クレジットカードの支払いもできますが、カード支払いできるタクシーは少ないようですので乗る前に必ずドライバーに確認してください。
また、タクシー代金を払ったあとは必ずレシートをもらってください。苦情の申し出や落し物探しの証拠となるからです。
タクシーの配車アプリ「滴滴出行(DiDiディディ)」
成都の安心して乗れるタクシーは緑のタクシーとお伝えしましたが、最近は配車アプリのタクシーも増えています。
例えば日本の大阪でも運営開始している「ディディ」タクシー、中国全土で普及しており本当に便利なものなのです。
配車アプリディディのメリット
- 行先指定から支払いもアプリ内で完結するため言葉がわからずともスムーズ
- 事前予約が可能
- 料金が明確
- 推奨ルートや推定到着時刻、渋滞情報などもわかる
ディディは必要な時のタクシーの配車依頼だけでなく、配車「予約」もできます。
たとえば空港の送迎予約も可能です。便名を入れることができ、飛行機の遅れなどにも対応してくれるとのことです。
タクシーから降りた後は、自身が乗ったタクシーのドライバーへの評価とフィードバックがちゃんと送れますので、安心です。
各ドライバーに評価があるので、配車をしたときに割り当てられたドライバーで評価の低い人はキャンセルすることができますし、ドライバーも悪い評価を付けてほしくないので良い対応をしてくれることが多いです。
逆にドライバーから乗客へも評価することができ、良いドライバーと良い乗客がマッチングしやすくなる仕組みがあるようです。
滴滴出行(DiDiディディ)の使い方
まずはディディアプリをダウンロードし、アカウント登録、クレジットカード情報を登録しておきます。
滴滴出行(DiDi)のダウンロード
- アプリで、出発地点を指定
- 目的地を検索して、設定。
- 配車してタクシーが来るのをまつ。※配車したタクシーの現在地が地図でわかります。
- 配車した車かどうか確認してから乗車する
- 目的地に到着後ドライバーを評価する
乗りたい場所に着いてからディディアプリで、行き先を入力し、その場で待っていれば、通常5分以内で車がきます。たいていが普通の乗用車のためタクシーのような標識がなく、乗る前に車のナンバーを必ず確認するようにしてください。
行き先か、名前または電話番号で本人確認してから乗車してもいいです。支払いは事前に登録しておいたクレジットカードからアプリで自動で引き落としを行うので目的地についたら、そのまま降りてください。
このようなタクシーサービスはすでに成都でも普及しているので、使いこなせればとても便利な交通手段となっており、チャレンジしてみてもいいかと思います。
「ディディ」は上場企業で、苦情の対応やトラブルの対処などもしてくれますし何かあった時に警察を呼ぶボタンもありますが、不安や心配がある方はロコタビのロコに一緒に乗車してもらったり使い方を教えてもらったりとアテンドしてもらえばよいと思います。
▲このような自家用車が目の前に止まると一般的なタクシーと違うので少々違和感があるかもしれませんが、とても便利です。
よくあるタクシートラブルと対処法
ぼったくりにあったら……?
中にはぼったくりをするタクシーもあると聞きます。
ぼったくりにあわないようにするためには.......
1. 緑タクシーに限って利用すること
2. 必ずメーターつけて走らせるようすること
この2点を守ってくれれば、ぼったくりの問題はほとんど発生しません。
(ここでよく発生するぼったくりの案例は、緑のタクシー以外に乗ってしまい、メーターつけずに知らないところへ連れていかれるケースがほとんどですので注意してください。)
またタクシーに乗ったら、降りるときに必ずレシートをもらってください。苦情があるときには、これが証拠となります。落とし物をした際にも役に立ちます。
成都市の緑タクシーをご利用する場合は、あまりトラブルは発生しませんが、万が一トラブルがあれば、タクシーのレシートをもらいナンバープレートの番号を覚えておいてタクシーから離れてください。
その場で言い争いなどを行うと、二次被害となりトラブルが拡大します。数千円のために危険なことはしないように注意してください。
そしてすぐに付近の警察やホテルのフロント・マネジャーと相談して下さい。
ぼったくりにあわないためにも、金額がはっきり確定している配車アプリの「ディディ」を利用するのも一つの手です。
タクシーに忘れ物をしたことに気づいたら……?
タクシーで降りるときにレシートを必ずもらってください。
そして電話で問い合わせましょう。
言葉が難しい場合は、ホテルのフロントの方にお願いしたり、現地在住日本人のロコにお願いしたりすることもできます。
配車アプリのディディを利用したときに落とし物をした場合は、アプリ内にドライバーの履歴が残っていますので、そこから問い合わせることも可能です。
チャーター、貸切タクシー
タクシーをチャーターしたい場合は、泊まっているホテルのフロントに相談してみてください。
高級ホテルの場合は、自社(ホテル保有)車両もあるようで、フロントにお願いすれば信頼できる貸切タクシーが確保できますし、中型や大型チャーター車も確保できます。代金は車のサイズや距離や時間によりますが、交渉によって取り決めることができますのでフロントで確認するようにしてください。
ホテルの場合は料金が割高だったりしますが、ロコタビの現地在住日本人のロコに、地元のチャーター会社に車と運転手の手配をお願いすることもできるかと思いますので、お困りの場合はご相談ください。
まとめ
成都のタクシーは、都市開発のスピードについていかずに、旧成都の市内に制限されてしまいました(市内2環路以内、直径20キロ範囲に比べ、いまの成都は保守的に言っても40キロになっているんじゃないかと思います)。つい最近まで成都の郊外とされている成都周辺の市町村が行政的に成都に入りましたが、それぞれ管轄しているタクシー会社がまだばらばら、それぞれの縄張りを張っていて、お互いの乗り入れができずにいるうちに「ディディ」のような自由で、どこでも走るタクシーがやってきました。よく外国へ行かれる方には、「Grab」や「Uber」を利用したことがあるかと思います。また大阪で「ディディ」に乗ったりする経験があれば、中国に来られたら、同じ感じで「ディディ」を活用できると思います。
それではまた次回お会いしましょう。