【2019年最新】成都の物価事情〜値段比較、外食費も調査しました
【中国・成都在住者執筆】成都の物価は日本と比べてどうなのでしょう?最近では物価上昇が続き、日本で買うより高いものもあります。今回は、旅行にかかる平均的な予算や、成都のグルメにかかる費用などをまとめました。ぜひ旅や出張の予算の参考にしてくださいね。
成都の物価
成都のインフレの勢いは退職者に支給される年金の額が毎年3~5%ずつ引き上げられることでよく読み取れますし、北京、上海、広州、深センの不動産価格の値上がりからもよく分かっていただけるでしょう。インフレの影響は当然市民の日常生活にも深く影響していて、肉や野菜価格などの変動は正直市民の神経に直接で敏感に刺激している指標となります。
従って政府もCPI(消費者物価)を真面目に定期的に調査統計し、それに沿っていろいろな手で調整に乗り出しているようです。
2019年8月のレート 1人民元(RMB)=JPY15.1
食事&食べ物の値段
日本と中国の昼食消費を計算してみまして意外な結果になりました。
単純に、日本人平均月収30万円として、昼食を一食平均800円とすれば、一食は月給の0.27%となるのに対し、成都人の平均収入5000元(約7万5500円)として、一食20元(約300円)で計算すると、昼飯一食は月給0.4%を要しています。したがって成都の食事の物価は安くないようです。
<チェーン店編>
- マクドナルド ハンバーガーMサイズセット:50元(約780円)
- スターバックス アメリカンコーヒーS:25元(約400円)
日本でおなじみのチェーン店の市民消費レベルはというと、マクドナルドは日本より少し高く、普通のセットでも軽く50人民元※以下元(750円程度) になり、スタバのアメリカンコーヒーSサイズは25元(約380円)になります。
とにかく成都は外資系チェーン店の値段が高いのです。
<成都のローカルフード>
- 麺類一杯:15元(約220円)
- 定食(スープつき):20~25元程度(約400円以内)
- 丼もの:15~20元(約220円~300円)
地元の人たちが通うようなローカルの店で麺や定食などを食べる場合は、7元~20元(約100円~300円)と安価です。節約旅のかたにはおすすめ。
昼食で比較してみると、麺類は平均して一食15元(約220円)、ご飯におかず1つ、スープ付きの定食でも20~25元程度(約400円以内)です。また、丼のような定食もはやっており、一食15~20元(約220円~300円)で提供されています。
最近は、中国の遠距離出前サービスが盛んになっていて、お昼になると出前の電動バイクが町中走り回っており、オフィス街の景色をもっと活発に忙しい雰囲気にしています。
<成都のくだもの>
くだものについては、成都はとても恵まれていると思います。
地元だけでも四季の旬なくだものが出てくるのに加えて、夏になると北から、冬になると南から……といった具合にくだものはたえず流れてきて成都の市場を彩っています。
- サクランボ:RMB20から40(約300円~600円)/キロ
- バナナ:RMB7~8(約100円~120円)/キロ
地元の果物は普通1キロ、RMB6(約90円)程度、サクランボは旬になっても1キロあたりRMB20から40(約300円~600円)ほどです。
バナナはフィリピンものではなく、中国の海南産で1キロ、RMB7~8(約100円~120円)程度です。
果物は最近値上がりしているようですが、日本よりはまだ安いほうです
<成都の名物グルメ>
成都の名物といえば四川料理なことは有名です。
それらを代表されているものは、「火鍋」の次に、まるかじり出来る「串焼」(具はいろいろ、肉、野菜、豆腐製品など)や独特な味つけで主に辛い味噌で煮付けた「串煮」がです。そして日本のテレビでよく見られるような四川料理、一品、一品料理する「川菜館=四川料理レストラン」があります。
- 火鍋:250~300元(約3700円~4500円)
火鍋はだいたい3,4人で囲んで食べます。スープを選んで食べたい具材を追加していくシステムです。
安くはありませんが、汗をかきながら食べる火鍋は本当においしいので成都にきたら必ず食べてくださいね!
「川菜館=四川料理レストラン」の場合は、価格はそのレストランのレベルによって価格がまちまちですのでご注意を。
高級ホテル、例えば「錦江ホテル」にあるレストランで食事をされるなら、2000元(約3万円)ほど用意する必要がありますが、ホテルではないほぼ同じレベルの店では、半額または3分の2程度の金額となります。
成都では火鍋や串焼き、串煮類のものが非常に大衆的で、晩御飯としてお店で食べたとしても2人でビールやお酒つきでもRMB300(約4500円)程度です。
- 串焼き・串煮:野菜串0.5元(約8円)/1本、肉類串1.0~5.0元(約15円~75円)/1本
コンビニの飲料水
- ミネラルウォーター(500ml):2元~(約30円)
- コーラ(500ml):3元~(約45円)
- ビール(雪花):3.3元~(約50円~)
成都のコンビニに入って、まず水やビールの安さにびっくりすることでしょう。
成都でよく飲まれているビールは「雪花(シュエホアー)」です。ぜひ飲んでみてください。
成都での楽しみのひとつ「お茶屋」
成都にはそれはそれはたくさんのお茶屋さんがあります。お茶を飲むという文化が強く根付いています。
外で飲む人たちもよく見かけるかもしれません。
成都のお茶屋は「茶馆」といって、庶民向けなら、一杯10人民元前後で楽しむことができます。
成都市内のお茶屋は食事の持ち込みOKです。お茶を楽しみながらゆっくりと食事をすることができます。
さらにお湯は無料でつぎ足すことができますので、味はうすくなりますが(笑)いつまでも休憩することができます。
Wi-Fiも完備されていて、市民の憩いの場所となっています。
- お茶1杯:10元(約150円)
お茶の種類もさまざまで、緑茶やジャスミン茶はよく飲まれています。
- 竹葉青(ジューイエチン)
- 毛峰(マオフォン)
- 菊花茶(ジュファチャ)
- 花毛峰(ホァーマオフォン)
上記のお茶がおすすめです。
ショッピング時の値段
成都の服・ファッション雑貨
ファッション雑貨や服は日本でもおなじみのユニクロの値段でみていきましょう。成都のユニクロは決して安くないです。
日本の金額からゼロを一つ減らして定価にされているそうで、日本より高いと思います。
例えば薄いジャンバーが日本で3000円とすれば、こちらで300元(約4500円)前後を定価とされています。
ファッションについては日本と同じく、ブランドものでものすごい高いものもあれば、お粗末な縫製で作られた安物もあります。
最近、ほとんどの若者はネットショッピングに夢中になっています。
成都のファッションは絶対香港や日本に負けません。
若者たちがネットで情報を収集したりして、いつも最新のトレンドをチェックしたファッションで身を包んで出かけています。成都はとくに夏になると、とてもカラフルなんです。
成都のスーパー
海外での楽しみの一つに、現地のスーパーマーケットに行くことがあげられます。
現地で売っているもの、庶民が買っているものが目に見えて楽しいですよね。
成都で一番繁盛な外資系スーパーは「伊藤洋華堂(イトーヨーカードー)」であります。お土産も買えますしおすすめです。
野菜やくだものが整然と並べられており、価格は中国人自由市場のほぼ倍になっていますが、スタイリッシュなホワイトカラーで統一された店内で日本式の営業はそれなりの消費層をしっかりつかまえているようです。また、日本式の厳しい衛生管理体制や独自の仕入れルートによって安全性がセールスポイントとなっているため、イトーヨーカードーは毎日、「多少高くても安心を買う」という消費層で賑わっています。
成都への旅費の目安
ツアーでこられる方にとっては、グルメの出費に限るのではと思います。数人で割り勘するやり方なら、3泊4日の旅で、外食3回で計算すれば、一人3万円でいけるじゃないかと思います。
ローカルの飲食店だとお得に安くすませることができます。ただ毎日辛いものを食べるのは日本人にとっては無理な人が多いようですので、短期旅行の場合はそれほどお金はかかりません。
航空券
シーズンにもよりますが、成田空港から成都空港往復で最安値3万5000円~チケットを手配できます。
※2019年8月調べ
宿泊費
宿泊したい場所のグレードによって値段はぜんぜん違いますが、ゲストハウスのような民宿に泊まる場合は40元(600円)~と、安価です。
錦江ホテルのような高級ホテルでは安い部屋のビジネスクイーンルームで1泊約900元(約13500円~)となります。
まとめ
中国のインフレが激しく、成都の物価も上昇しています。日本円から人民元に両替して、短期であれば贅沢な滞在ができますが、細かく計算してみるとそれほど安くないと気づきます。
成都のローカルフード、穴場なレストラン、市場に行ってみたい!などありましたら、成都在住日本人のロコにアテンドをお願いしてみるとよいでしょう。
無料Q&Aもありますので、お得な情報を手に入れることも可能ですのでおすすめです。
成都の滞在を楽しいものにしてください!