ブリスベンの電車乗り方ガイド(路線図・料金・乗り換え)
クイーンズランド州の首都・ブリスベンの電車について、路線図や乗り換えアプリ、料金、チケットの買い方や交通カード、電車に乗る方法など盛りだくさんの情報を発信します!
また、セントラルから1時間ほどで着くゴールドコーストへの行き方や、空港から出ているエアトレインについてもご紹介します。
ブリスベンの電車
海外で電車に乗る時、仕組みがどのようになっているか不安になりますよね。
ですが安心してください。ブリスベンの電車はとても快適でチケットの買い方から乗り降りの仕方、路線も大変わかりやすく、数もそこまで多くないため間違える心配はまずありません。(オーストラリアは全体的に公共交通機関がシンプルなので、大都市のシドニーでさえ迷うことはほとんどないと思います。)
ブリスベン近郊の電車にはこの6種類の線があり、それぞれ色分けされています。
■ Ferny Grove and Beenleigh lines
■ Shorncliffe and Cleveland lines
■ Airport and Gold Coast lines
■ Caboolture/Sunshine Coast and Ipswich/Rosewood lines
■ Redcliffe Peninsula and Springfield lines
■ Doomben line
路線の名前はそれぞれ終点から終点まで(始発点から始発点)の名前がついており、乗る際は自分の目的地方面の終点を把握しておくと判断しやすいので、プラットホーム(駅構内の乗り場)に付く前に確認することをお勧めします。また、ブリスベンではよく路線のプラットホーム番号の変更があるのでお気をつけください。
空港から市内へ移動する際はAirport and Gold Coast linesを使用します。その中でも空港から市内まで、もしくは市内のある一定の駅から空港までの電車を「エアトレイン(Air train)」と呼びます。
こちらは空港から市内まで20分で走っている電車で終点はゴールドコーストまで繋がっている線になります。なのでこの電車に乗ればゴールドコースト方面へも行く事ができ、有名なサーファーズパラダイスなどビーチに寄ることも可能です。
<電車路線図>
出典:Translink
乗換アプリ
乗換アプリは「MyTransLink(マイ トランスリンク)」というアプリがお勧めで、クイーンズランド州の公共交通機関サイトのアプリなのでクイーンズランドの交通情報を網羅しています。
現在地と目的地を設定するだけでリアルタイムの時刻表やそれにかかる料金を確認する事ができるので、実際に電車が遅延している等の情報もすぐにわかります。また自分の使う路線を登録することも可能で、とても見やすく現地在住の人々御用達のアプリでもあります。
Google Mapsでの検索もできますが、正確さではこちらに武があります。
それほど信用性の高いアプリでもあるので、ブリスベンへ旅行の際は必ずインストールしていきましょう。
※公共交通機関全ての検索に使う事ができます。(電車を始めバス、フェリー、トラムなど)
トランスリンクのサイトには稀に鉄道の点検日などのアナウンスが表示されることもあるので在住者も重宝しています。
運賃と交通カード
運賃はクイーンズランド州で定められたゾーンごとに変わっていきます。
ブリスベンではgo cardという交通カードを使っての公共交通機関の使用が大変お得なので、旅行に来る際は絶対に空港などで手に入れてから市内に向かいましょう。go cardはゴールドコーストで使用することも可能です。(シドニーの場合はOpal card/オパール カード)
カードは駅内の販売機もしくはニュースエージェンシー(News Agency)と呼ばれる場所で手に入れられます。(購入する際はチャージも一緒に済ませておきましょう)
運賃(料金の形態など)
運賃はゾーンごとの料金になっており、一定時間内の乗り換えは値段が加算されず合計のゾーンでの料金が請求されます。
値段表記は左から順に「go cardを使った場合」「go cardを使ってなおかつオフピークの時間帯だった場合」「go cardを使わず紙のチケットを買った場合」です。
区間 | go cardを使った場合 | go cardを使ってなおかつ オフピークの時間帯だった場合 |
go cardを使わず 紙のチケットを買った場合 |
---|---|---|---|
Zone1 | $3.31 | $2.65 | $4.80 |
Zone2 | $4.03 | $3.22 | $5.80 |
Zone3 | $6.16 | $4.93 | $8.90 |
Zone4 | $8.11 | $6.49 | $11.80 |
Zone5 | $10.66 | $8.53 | $15.50 |
Zone6 | $13.53 | $10.82 | $19.60 |
Zone7 | $16.82 | $13.46 | $24.40 |
Zone8 | $19.96 | $15.97 | $28.90 |
※Zoneの割り振りは下記の画像の表が判断基準となります。
出典:Translink
交通カード
「go card(ゴーカード)」とはクイーンズランド州で使う事ができる交通カードで、icカードです。片道チケットを使う時よりも30%安くなり、さらにオフピーク時の値段が適用されるので、ブリスベンで公共交通機関を使う予定がある人は購入することを強くお勧めします。
※オフピークは平日 8:30 ~15:30と19:00~6:00、週末・祭日は全日。
購入方法は至ってシンプルで、ニュースエージェンシーか販売機で手に入ります。さらに機械で買う場合は日本語を選択でき、英語が苦手な方でも簡単に買えるのでそこまで心配する必要はありません。
どちらで買う場合もどのカードを買うか、何ドル分チャージするか選択しなければなりません。
一般の人は青色のアダルトカードを購入してくださいね。
カード購入の際は10ドルのデポジットが必要です。またそれに加えて5ドル以上のチャージをしなくてはなりませんが、カードを使って電車やバスなどを使用するとカード料金で割引がきくのでお得にブリスベンやゴールドコーストなどの近郊を観光する事ができます。
また、帰国時にカードを返却するとデポジットの10ドルは返ってきますので心配はいりません。
※但し返却時の残高がデポジットを含め50ドル以下である事。
返却は大きな駅の窓口か、ニュースエージェンシー等でできます。
電車の乗り方
1. 乗降駅をチェック
オーストラリアは、日本のように路線図が丁寧に書かれていることはまずないので、トランスリンクのアプリやGoogle maps等を使って事前にチェックしておきましょう。
行く方向さえわかっていれば、目的地の方面の終点がそのまま路線の名前になっているので、すごくわかりやすいと思います。
2. 駅へ
駅へ入る手前には必ずTranslink/トランスリンクの案内表示があるので、それを目印に進んでいけば乗り場へ行く事ができます。
3. 乗車券または交通カードを購入
乗車券もgo cardも大きな駅やバス停にある機械で購入する事ができます。
あまりにも小さな駅には置いてない事もありますので、見つけた際に購入、チャージなど済ませておきましょう。
機械は日本語表記に変えられるので、案内に従って購入すれば大丈夫です。
4. 改札を入る
大きな駅では日本のようなタイプの改札を導入していますが、ほとんどの駅は改札がありません。
その代わりにgo cardをかざして乗り場を記録する専用の機械があるので乗る際はしっかりタッチしましょう。この事をタッチオン(Touch-on)と言います。カードのタッチオンを忘れると乗車中に駅員のチェックが入った際に無賃乗車とみなされ罰金を受ける場合があります。
チケットの場合は提示を求められた際に見せれば構いませんが、小さな駅からの出発の場合はまずチケットが購入できないと思いますので手間を考えてもgo cardの使用をお勧めします。
5. 乗車・降車
乗車の際も降車の際も電車の扉は基本的に手動で操作します。扉付近にボタンがついているので、それを押して扉を開けて乗車・降車してください。
6. 乗り換え
乗り換えは駅の規模にも寄りますが、プラットホームを変えればできます。
駅にある電光掲示板などにどの路線のプラットホームが何番か表示されているので、案内に従って乗り換えましょう。
7. 改札を出る
大きな駅以外は改札がないので、駅に設置されているTranslink専用の機械にカードをかざして降車した事を記録します。この事をタッチオフ(Touch-off)と言います。改札がある場合はカードをかざしてゲートが開いたら外へ出られます。
※こちらもやり忘れてしまうと次回の乗車の際に10ドルの罰金がカードから引かれるのでお気をつけください。
乗る前に知っておくと便利なQ&A
Q : 空港からセントラルへ行く方法は?
Air Train(エアトレイン)という空港専用の電車に乗って市内まで約20分で到着します。
国内線からスタートして国際線を通り順に駅に停まっていきますが、こちらのチケットは普通乗車のチケットとは別で空港で買うかオンラインで買って乗車します。
ちなみに国内線と国際線の間はフライトのチェックイン済みであれば無料で移動することが可能です。
始発は05:04(週末は06:04)終電は22:04で、15~30分間隔で運行しています。
Q : 時刻表はどこを見ればわかる?
基本的には駅構内に設置されたパネルに大体の時刻表と、電光パネルがある場合はリアルタイムでの電車の状況やどの路線が何分後に到着するかなど細かく表示されるので安心です。
また、アプリを使って確認することもできるので「MyTransLink」というアプリを事前にインストールしておくことをお勧めします。
Q : 交通カードのデポジットは戻ってくる? チャージ方法は?
はい。戻ってきます。
但しカードの返却の際の残高がデポジットを含む50ドル以下であることが条件です。
デポジットはもともと10ドルなので、チャージしても40ドルまでで留めておけば問題はありません。
チャージをする場合は駅構内やバス停などに設置されている専用の機械で行うか、ニュースエージェンシーというお店でしましょう。
機械の場合は日本語表記に変えることもできるので、英語が少し苦手な方でも安心ですね。
Q :チケットの 割引はあるの?
「go card」という交通カードを使うことで紙のチケットよりも30%割り引いた料金で公共交通機関に乗れます。また、時間帯や乗車の合計回数によって更に割引が適用されます。icカードなので乗り降りも簡単でチャージをしておけばチケットを買う手間もないので一石二鳥です。
Q : 間違えて改札を通ってしまったときは?
そのまま同じ場所でタッチオフをすれば料金は引かれません。
ただし時間がたってしまうと料金が加算される事もあるので間違えてしまった場合はすぐにタッチオフしましょう。
Q : 電車に忘れ物をしてしまったときは?
公共交通機関の忘れ物はLost Property Officeという場所に届けられます。
こちらは市内中心にある駅に設置されており、直接向かうか事前に電話で何を紛失したのか伝えておきましょう。
【Lost Property Office】
電話:131-617
住所:Roma Street Station
時間:月~金曜の07:30~17:00
受取:直接受取のみ対応。
HP:http://www.traveltrain.com.au/
Q : 駅にコインロッカーはある?
市内中心でコインロッカーが使える場所はSouth Bankの人工ビーチの側のみで、残念ながらブリスベンのセントラル駅やその他の主要駅ですらコインロッカーは設置されていません。
なので大きな荷物などは先にホテルへ行き預けてから観光するのがベストです。
また空港やモールなどでは見かけることもあるので、駅から離れた場所で見つけることも可能です。ただし時間制限が短かったり、スーツケースが入るようなサイズは中々ないのであまり需要はないと思います。
Q : 自転車などは持ち込める?
ラッシュ時を除いて電車やフェリーに自転車を持ち込むことは可能です。街なかにはレンタル自転車などもあるのでエリア内なら電車に持ち込んで周辺を周ることも出来ます。
まとめ
ブリスベンの電車は世界の中でも比較的わかりやすい造りになっていると思います。
日本のように何本もの私鉄や地下鉄が入り混じっている訳ではないので、行き先さえわかっていれば心配はいりません。
アプリを使えばリアルタイムの交通情報がわかったりと利便性にも優れています。また州によって共通の交通カードがあったりと近郊へのアクセスも十分にあり観光もしやすいです。
街の案内板にも日本語の表記があったりと観光客にも優しい街ですので、電車を使って色々な場所へ行ってみてはいかかでしょうか?
また、ブリスベン観光で分からないこと、知りたいことがあれば無料Q&Aで質問もできますのでぜひ利用してみてくださいね!