オーストラリア・ブリスベンの現在の治安は? 2019年最新情報
【オーストラリア・ブリスベン在住者執筆】美しいビーチに大自然と都会の組み合わせを感じられるオーストラリア。多国籍国家としてはヨーロッパやアメリカと比べて治安が良いと言われていますが、それでもまったく犯罪がないわけではありません。今回はブリスベンの治安の悪いエリアやトラブルの対処法をまとめました。特に女性が気をつけたいトラブルもご紹介します。旅行へ行く前にトラブルの特徴や対策を把握して、現地では安全に楽しく過ごしてくださいね。
ブリスベンはオーストラリアで第3の都市に位置し、シドニーやメルボルンに比べ規模は小さいものの立派な都会です。さまざまな場所から観光客が訪れ、市内中心はいつも大勢の人で賑わっています。
観光で来る際に気になるのが現地の治安、特に旅行で来る場合はどんな場所が危険で、どんな時間帯に気をつけたら良いのか想像もつかないですよね。ブリスベンの治安や、犯罪の種類、どのようなことに気をつけたら良いのか徹底解説していきたいと思います。
ブリスベンの現在の治安は?
世界には世界平和度指数(Global Peace Index)というものがあり、毎年ランク付けされています。2018年のランキングで日本は163カ国中9位に対してオーストラリアは13位。ほとんど同じくらいの治安の良さです。
しかし日本ともっとも違う部分が「多国籍国家」ということです。日本のように血統を重んじるルールとは違い、オーストラリアは生地主義。その国で生まれた人はみな国籍を取得できます。日本では両親のどちらかが日本人でない限り日本で生まれたからと言って国籍を取得することは今現在不可能です。
したがってオーストラリアにはさまざまな国家の人が暮らしています。もちろんその中にはこちらで生まれてオーストラリア人の人々もいますし、仕事や移住、留学などでオーストラリアに移ってきた人、観光で訪れる人など人の数だけ理由があります。それが治安に関係してくるかと言われれば私は「Yes」と答えます。
なぜなら国の数だけ生活習慣や宗教、考え方やルールなどが異なるからです。もちろんそれがきっかけでトラブルになることも多いでしょう。
また大麻(マリファナ)などの取締りも日本に比べ緩く、それを所持している人も存在します。
基本的に穏やかでフレンドリーな人が多いブリスベンですが、夜中の女性のひとり歩きなどはあまり見かけません。日本のように24時間空いている店も少なく日中に比べると危険度はかなり高くなります。
治安が悪いエリアと注意点
ブリスベンで特に注意してほしいエリアを3点紹介します。
1.ブリスベンCBD、市内中心部。
2.フォーティチュード・ヴァリーという市内中心からすぐの場所にあるチャイナタウンエリア。
3.イナラ。こちらはベトナム系の人々が多く暮らしているエリア。
代表的なトラブルは喧嘩に巻き込まれたりスリ、置き引きなどがありますが、日本人が暴行を受けお金を取られたというケースもあるので色々と注意が必要です。
ブリスベン全域で注意したいこと
これはどの地区でも気をつけてほしいのですが、夜間に外を出歩くのはよくないとされています。ほかには公園や路地などの人気のない所を一人で歩いたりなど極力避けてください。
特に日本人はオーストラリア人に比べると体格も小さく目をつけられやすいです。
レストランやファーストフード店などで荷物をおいたまま席を立つことも危険ですので避けてください。ほとんどの確率で置き引きにあうと考えていいでしょう。
ブリスベンCBDで多いトラブルと対策
ブリスベンCBD(Brisbane Central Business District)はブリスベン市内の中心で最も犯罪が集中しているエリアでもあります。日中夜間問わず常に人が行き交う中心部ですが、ブリスベンに在住している人でなく観光客も多い分なにかとトラブルが起きる可能性も高いです。
犯罪例としては強盗や殺人事件などの重度な犯罪から恐喝や暴行、スリなどさまざまな事件があります。
とはいえ日中の観光では時に危険を感じることもなく安心して旅行は出来ると思います。夜間でのひとり歩きなどはなるべくないように気をつけましょう。
フォーティチュード・ヴァリーで多いトラブルと対策
こちらは市内中心エリアのすぐとなりにあり、同じく日中夜間問わず沢山の人で賑わっているエリアです。特徴としてはチャイナタウンがあり、またナイトクラブやパブなどが多いため、夜はお酒に酔った人が多く酔っぱらいの喧嘩に巻き込まれる可能性も充分にあります。
ナイトライフは観光の楽しみの一つになるかと思いますが、夜更けまで滞在するのはおすすめできませんので最低でも日が変わるまでにはホテルに帰れるように気をつけてください。
イナラで多いトラブルと対策
ブリスベン南西部に位置し、ベトナム系アジア人が多く住むエリアです。
エリアの中にはベトナム街があり、アジアマーケットやベトナムレストランも数多く並び本場のフォーを始めとしたベトナム料理を食べることも出来るので連日多くの人で賑わっています。
ですが少し入り組んだ道に入り込むと薄暗い場所もあり、日中でもオーストラリアらしくない雰囲気に少し不穏な空気を感じることもあります。
犯罪例としては置き引きやひったくりが多いので自分の荷物には責任を持って注意をしましょう。
女性が気をつけたいトラブルと対策
レイプを始めとした性犯罪の件数が日本に比べ多く、特に日本人女性は小柄な体格の人が多いため狙われやすいです。
夜間に限らず、例として昼間の公園をひとりで歩いていたら急に腕を掴まれて茂みに引きずり込まれたりなどの被害があるので、女性のひとり歩き、特に人気のない場所は充分に注意を払ってください。
また日本人女性は白人が好きという情報を信じている人もおり、バーなどで簡易な日本語を話し女性を引っ掛けるなどの行為も存在するので気軽に着いていかないなど出来る限り自分の身は自分で守りましょう。本当に嫌なときは「No」としっかり明確に拒否することが大切です。愛想笑いなどは逆効果に成りかねないので気をつけましょう。
トラブルにあったときの対処法
トラブルに遭ったときは警察に連絡しましょう。
緊急の場合は「000」に電話をしてください。
ブリスベンでは警察、消防、救急全て同じ「000」の番号で呼び出すことができます。
なので連絡する時は予め警察に繋ぐこと、自分の現在地などを把握しておきましょう。
緊急でない場合は近くの警察署をグーグルマップなどで調べ、そちらの番号へ電話を掛けて相談しましょう。
万が一パスポートを紛失した場合は警察にポリスレポートを発行してもらった後、日本領事館に連絡する必要があります。領事館では帰国するかパスポートの再発行をするかの対処になるので予めどうするか決めておきましょう。
在ブリスベン日本総領事館
- 電話:(07) 3221 5188
- 住所:level 17, 12 Creek St tower, Brisbane City QLD 4000
- 時間:9-12、13:30-16 土日休み
- HP:http://www.brisbane.au.emb-japan.go.jp/
持ち物をなくした場合は公共交通機関の忘れ物は「Lost Property Office」という場所に届けられます。
こちらは市内中心にある駅に設置されており、直接向かうか事前に電話で何を紛失したのか伝えておきましょう。
Lost Property Office
- 電話:131 617
- 住所:Roma Street Station
- 時間:月~金曜の07:30~17:00
- 受取:直接受取のみ対応。
- HP:http://www.traveltrain.com.au/
まとめ
旅行先で思いがけないトラブルに巻き込まれる可能性もあります。トラブルが起きてからじゃ遅いという事もありますよね。ブリスベンはよっぽどの事がない限りは平和で豊かな街ですが、だからといってなにもない訳ではありません。
事前になにか出来る事の1つとしてロコタビではロコ、現地在住の人が提供するサービスを受ける事が出来ます。
サービスは様々で、観光の案内や空港送迎、レストランの予約などさまざまなものがありますので是非ご覧になってください。留学やビジネスなどを考えている人は現地の方と交流する事によって色々と知る機会にもなると思います。
大切な旅行、滞在にするためにも色々と準備をして楽しいブリスベン生活を送ってくださいね。
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以上ブリスベンの治安についての紹介でした。