ハワイ島の入国審査・出国手続き〜出入国カード、イミグレーション~超簡単出入国事情
【ハワイ島・サウスコナ在住者執筆】渡航前にチェックしておけば安心! スムーズに入国するために、ハワイ島の入国審査の手続きを解説します。どこの国へ行っても入国審査を受けるときはちょっとドキドキしませんか?旅慣れた方でもいざ何らかのことで入国管理局職員に「ちょっとこちらへ......」と別室に連れていかれたらきっと心臓がバクバクしてしまうのでは? ここでは入国、出国の際に知っておくべき必要事項などを簡単にご紹介します。
ハワイ島への日本からの直行便が毎日くるようになり、アメリカ合衆国入国管理局の職員が常時、カイルアコナのエリソンオニズカコナ国際空港に駐在しています。週4日が1日1便。週3日が1日2便という超暇な入国管理局ですからとても穏やかに入国審査は進んでいます。
2001年の9月11日のテロリストによる航空機ハイジャック以降、もともと厳しかった入国審査がさらに厳しくなりました。手荷物検査もですね。ハワイ島は世界遺産であるハワイボルケーノ国立公園があるためでしょうか、沢山の方が溶岩のかけらをお土産に持って帰ろうと試みます。さて、これは違法なんでしょうか?
持ち込めないもの持ち出せないものなど……。
海外旅行が初めての方、ハワイ島が初めての方に安心してハワイ島にIN! そしてOUT! できるように知っておけば大丈夫な情報をご案内したいと思います。
ハワイ島の入国手続きの流れと所要時間
アロハ!さあ、長時間の飛行機の旅を終え真っ青な空暖かい風に吹かれながらエリソンオニズカコナ国際空港(以下、コナ国際空港)タラップならぬスロープを降りて向かうのは白いテント。そこに待つのがImmigration/入国審査。
1. 入国審査
入国審査に必要なもの
- 日本国パスポート
- ESTA
- 税関申告書
入国に必要なものは上記の3つです。
日本国パスポート保持者は滞在日数が90日間以内となっております。渡航の目的が観光の場合はVISAなしでの入国が認められています。
注意!
IC搭載のパスポートを持っていてもESTAがなければ入国拒否されます。
ESTA/電子渡航認証システム
2009年の1月16日より、渡米される72時間以上前までにESTAの取得することが義務付けられるようになりました。ハワイも同様に観光であっても出発前に必ず申請する必要があります。(アメリカで乗り継ぎをする場合も必要。)
ESTAとは、ビザ免除プログラムを利用して渡米するための電子システムのことですが、簡単に言うと、テロリストなど危険な人物ではないことを証明し、ビザがなくても90日以内の観光ができるというものです。
一度申請するとパスポートの有効期限内であれば2年間有効です。
※IC搭載のパスポートでない場合はビザの申請が必要となります。その場合は米国大使館へお問い合わせくださいませ。
渡航目的が留学、就労の場合
パスポート以外に目的のビザや補助書類が必要となります。詳細は米国大使館へお問い合わせください。
APC KIOSK/自動入国審査端末にての入国審査
現在、コナ国際空港の入国審査ではアメリカ国籍の方、グリーンカード所持者の方以外は全員APC KIOSKをご利用いただいけます。ご安心ください!必ず日本語のできるハワイ州観光局の方がいらしてお手伝いをしてくれます!
日本航空の入国のご案内ではアメリカ国籍の方やグリーンカード保持者がAPC KIOSKを使用、と記されていますがコナ国際空港ではその逆です。
日本から観光で来られる方々がAPC KIOSKと入国審査官の待つブースを通ります。
なにはともあれ、白いテントの中に入ればハワイ州観光局の方々がきちんと説明してくれますのでご安心を!
APC KIOSKのご利用方法はいたって簡単。
画面の指示に従っていただきパスポートの読み取り、指紋検査、写真撮影、税関申告に関する質問への回答をします。
最後に薄い白い顔写真のプリントされた紙がプリントアウトされます。それを受け取り次に進みます。その紙があれば税関申告書は不要となります。
入国審査で聞かれること
ここでは聞かれること、聞き取れば良い単語、言えば良い単語、見せれば良いものを紹介します。
入国審査官に呼ばれて行くとまず、パスポートを見せてくださいと言われます。
何通りもの言い方がありますので、これ!とは言えませんが1つだけ覚えていれば良い言葉があります。
パスポートです。
パスポートを見せてください。
Can I see your passport?/Passport please.(キャナイ シー ユア パスポート?/パスポート プリーズ。)
パスポートと言う言葉をキャッチしたらパスポートと飛行機内で記入した紙、APC KIOSKでプリントアウトされた顔写真のついた紙をだせばよいです。
```background
旅行の目的は?
What's the purpose of your trip?(ワッツザ バーパス オブ ヨア トゥリップ?
【返答】
観光です。または 休暇です。
Sightseeing./Vacation.サイトシーイング。/ヴァケーション。
```
アメリカ合衆国にはどれくらい滞在しますか?
How long will you stay in the United State?(ハウロング ウィル ユー ステイ インザ ユナイテッド ステイツ?)
【返答】
5日間
Five days(ファイブデイズ)
How long(ハウロング)とstay(ステイ)がキーワードですね!
今どこから来ましたか?
Where are you coming from now?(ウェア アー ユー カミング フロム ナウ?)
【返答】
日本から来ました。
From Japan.(フロム ジャパン)
次の質問は観光の場合はされない人がほとんどです。
あなたが長期滞在する場合は目的、滞在先は聞かれます。そして所持金の額も聞かれます。
どこに滞在しますか?
WHere are you gonna stay?(ウェア ユゴナ ステイ?)
もし観光で来た場合はホテルの名前を言うか、旅程表を見せてしまうのもよいです。必要ならばハワイ州のスタッフもしくは航空会社のエージェントが助けてくれますのでご安心を。
どなたでも必ずといってきかれるのが、1.目的 2.目的地 3.滞在期間、この3つです。
もし観光目的以外でいらっしゃる場合はあらかじめこの3つプラス滞在目的をきちんと書いておくのも良いですね。そして目的のためにそろえてある全ての必要書類を見せてしまえば簡単です。
滞在中に連絡のできる現地の連絡先やお世話をしてくださる現地の方の連絡先も持っていることが大切です。
乗り継ぎがある場合
最終目的地がハワイ島でないハワイ島で乗り継いでオアフ島やマウイ島、もしくはアメリカ本土に行く場合は、乗り継ぎでホノルルに行きます。
「Connecting to Honolulu.」コネクティング トゥ ホノルル。
で大丈夫です。
パスポート、ウェア? ハウロング?
これらの単語を聞き取れるように審査官の言葉を注意して聞きましょう。
ハワイ島への入国は至って短時間で終わります。
なぜならば毎日来る国際線は日本航空の成田からコナへの便。日曜日、水曜日、金曜日のハワイアン航空の羽田からコナへの便。多くて日に2便の国際線しか来ませんのでスムーズに進みます。ホノルルの入国審査で行列をイライラして待つようなことはないと思ってよいと思います。
2. 手荷物受け取り
「Baggage Claim」と表示のあるブースで荷物を受け取ります。自分が乗ってきた飛行機のフライトナンバーを確認し、同じナンバーのターンテーブルから荷物が出てくるのをまちましょう。もし、荷物がでてこない場合は手荷物サービスデスクのスタッフに声をかけ、日本でもらった「手荷物預かり証(baggage-claim tag)」と「航空券」の半券持って確認をしてください。
荷物が出てこない!荷物が破損している!
さて、日本で届けた荷物とようやくご対面。しかしまれに届いていないことや破損していることがあります。そんな時は「Baggage Service」へ行きましょう。
ゲートエリアからガラスのドアを出て右手前方にバゲージサービスがあります。
荷物が出てこない場合はミッシングバッグ、荷物が破損している場合はダメージバッグといいます。バゲージサービスにいる係員に届け出ましょう。
クレームを受けてくれます。
到着口をでると右手前方にハワイアン航空の荷物受取所、バゲージクレームがあります。
ハワイアン航空のバゲージサービスカウンター、ゲートエリアを出て右手にあります。
3. 手荷物検査・税関申告
荷物を受け取ったら税関申告を行います。税関申告書は機内で配布されるので、申告するものがあるかたは到着までに記入を済ませておきましょう。
申告するものがない方は、そのまま出口へ向かいましょう。
ハワイ島に持ち込んではいけないものリスト
- 肉エキス(チキン、ポーク、ビーフ) 各肉エキスの混入されているもの。例えばカップラーメン、カレーのルーなど。
- たまご製品 果物、野菜検疫証明書があればオッケー。 乳製品 粉ミルク未開封はオッケー。離乳食も卵や肉エキスの入っているのはダメ。
- ワシントン条約で禁止されている動植物
- イラン産の物
- ハイチからの革製品
- キューバ産のタバコ
- 麻薬、銃器
- 日本円100万円以上、米ドル10000ドル以上
- タバコ200本または葉巻50本
- アルコール1リットル以上
そして、お正月のお飾りも禁止されています。藁がいけないそうです。
せっかく日本から持ってきてもハワイ島に入る時に没収されてはもったいないですからね!皆さん気をつけましょう。
4. 到着ロビー
ハワイに到着です。
ホテルまでいくタクシーやお迎えのシャトルバスなどを待って、たのしんでください。
関連記事:「アロハ!ハワイ島のコナ国際空港とヒロ国際空港へようこそ!空港から市内へのアクセス方法」
ハワイ島の出国手続きの流れと所要時間
1. 出国手続き
ハワイ島から直接日本へ帰る場合
お預けになる荷物はお乗りになるクラスで違います。
- 23キログラム/50ポンドまでがエコノミークラス
- 30キログラム/70ポンドまでがビジネス、ファーストクラス
お一人様2つまで無料です。
両クラスとも3つ目からは料金が発生します。
搭乗手続き
ハワイ島から羽田と成田への直行便で帰国される場合。
日本航空にて成田空港へ飛ばれる方はターミナル1**に位置する日本航空のカウンターでのチェックイン。
フロアに係員の方が居てカウンターへ案内してくれますのでパスポートを用意していきましょう。
ハワイ島からホノルル経由で日本へ帰る場合
航空券を往復通しで(成田ーホノルルーコナ)と買われた場合はお一人様2つまで無料です。
航空券を国内線(ハワイ島オアフ島間)と国際線とを別々に買われてる場合、両方ともハワイアン航空を利用の場合カウンターでその旨を伝えて無料にしてもらえます。
国内線の往復(ホノルル-コナ)ハワイアン航空、国際線(成田-ホノルル)は他社の場合は荷物につけるタグは通しで作り送ってくれますが、料金は支払うことになります。
ハワイアン航空のコナ、ホノルル間の料金を支払うことになります。詳しくはハワイアン航空公式サイトをご覧下さい、
[ハワイアン航空ウェブサイト]http://hawaiianair-jp.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/2268
来るときは払わなかった、と言われますがなぜかと言うと出発する時は国際線利用になりますので、料金は発生しません。
搭乗手続き
ハワイアン航空にてホノルル経由で各方面の日本の空港へ行かれる方はパスポートとお乗り継ぎ便の情報が記されているもの、プリントアウトされている、もしくは携帯電話上のEチケットをご用意下さい。
チケットの買い方によりハワイアン航空のコンピュータに全ての行程が表示されている場合とハワイ島からホノルルまでの行程しか表示されない場合があります。
ご安心下さい!
カウンターでの場合
カウンターの係員にパスポートを渡し「To Narita」などと最終目的地を伝え、Eチケットを見せましょう。
預ける荷物も最終目的地まで行くようにしてくれます。
キオスクマシーンでの場合
パスポートをスキャンしてスクリーンに表示される行程がホノルルまでとホノルルから最終目的地までが出てきたらそのまま預けたい荷物の数を押しチェックインを済ましてください。
パスポートをスキャンしてスクリーンに表示される行程がホノルル迄しか出ていない場合はその画面を無視してカウンターへ並び直してパスポートとEチケットを見せましょう。
荷物はホノルルでは受け取りません。最終目的地で受け取ります。
ホノルルから到着した空港から更に乗り継ぎがある方も入国した空港で荷物をお受け取りください。そして再度お乗りになる国内線のカウンターでお預け下さい。
2. 手荷物検査
チェックインが済みましたら荷物を指定された場所に預けててからTSA(Transportation Security Administration、アメリカ合衆国安全保障省の運輸保安庁)のチェックポイントに進み、パスポートとチェックインをして受け取った搭乗券(BOARDING PASS)を見せます。
その後は手荷物と身体スクリーンを通りゲートエリアへ!
ハワイ島を出る祭のTSAチェックポイントでは靴を脱いでいただくことになります。
ただし、搭乗券にTSA PRECHECKと表示されていた方は免除されます。
ゲートエリアに入りましたら後は搭乗開始までのんびりと開放感あふれる空間でギフトショップをのぞいたりレストランで軽く一杯などお楽しみくださいね!
搭乗はゾーン番号順ですのでご自分のゾーン番号がアナウンスされるまで座ってゆっくりされていて大丈夫です。
ハワイアン航空にて羽田空港へ飛ばれる方はターミナル2に位置するハワイアン航空カウンターもしくはキオスクマシーンでのチェックインになります。カウンターで係員の方によるチェックインかキオスクマシーンでのセルフチェックイン、お好きな方をご利用ください。
カウンターでのチェックインはパスポートを提示するだけでオッケーです。
キオスクマシーンでのチェックイン方法
キオスクマシーンでのチェックインはパスポートをスキャンするとスクリーンに予約内容が現れます。荷物をチェックインする方はタッチスクリーン上の必要な個所を押していけば良いだけです。
キオスクマシーンから搭乗券(BOARDING PASS)が出てきます。預ける荷物へつけるタグはキオスクマシーンからは出てきません。キオスクマシーンの横に立っている係員の方が付けてくれます。
どちらの方法でもチェックインが済みましたら荷物を指定された場所に預けててからTSA(Transportation Security Administration、アメリカ合衆国安全保障省の運輸保安庁)のチェックポイントに進み、パスポートとチェックインをして受け取った搭乗券(BOARDING PASS)を見せます。
その後は手荷物と身体スクリーンを通りゲートエリアへ!
ハワイ島を出る祭のTSAチェックポイントでは靴を脱いでいただくことになります。
ただし、搭乗券にTSA PRECHECKと表示されていた方は免除されます。
ゲートエリアに入りましたら後は搭乗開始までのんびりと開放感あふれる空間でギフトショップをのぞいたりレストランで軽く一杯などお楽しみくださいね!
搭乗はゾーン番号順ですのでご自分のゾーン番号がアナウンスされるまで座ってゆっくりされていて大丈夫です。
出国時ので荷物検査と持ち出せない物、日本に持ち込めない物。
ハワイ島から持ち出せない物
まず、ハワイ島、ハワイ州から持ち出してはいけない物。
- 溶岩石や砂 記念に持ち帰りたい気持ちはわかります。ですが、溶岩石や土、砂にどんな微生物がいるかわかりません。日本に持ち込むことはやめましょう。
ハワイ島では昔から島の溶岩石を島から持ち出すと災いが起こると言い伝えられています。
ハワイ島の方々への敬意を払いましょう。
- ワシントン条約により輸入が制限されている動植物及びその製品 ネコ科動物の毛皮製品 ワニ皮ヘビ皮製品 象牙
ハワイ島に住んでいる黄緑色のヤモリ、通称ゲッコーは見た目が可愛いく日本のペット屋さんがゲットしたい一つ。絶対やめて下さい。ハワイ島へやって来た侵入者ゲッコーにより原住民であったハワイアンゲッコーが減少してます。
日本へ入り飼い主が飽きて放しでもしたら同じ悲劇が起こりかねません。
- 事前に検疫の必要な動植物、肉製品、野菜、果物、米など
肉製品は持ち出しても帰国時に没収されることがほとんどです。
免税品の持ち込み制限
タバコ 200本、1カートンまで。それ以上は税金がかかります。
お酒
トータルで2280ミリリットル、例えば760ミリリットルのボトル3本までが免税です。
それまでが持ち込み可能です。香水
2オンス、56ミリリットルまで。小さな瓶でも2オンスくらいあるので気をつけてください。バッグ、時計、財布など
合計で20万円以下が免税対象ですのでそれらの合計額が、25万円でしたら5万円分の申請が必要です。偽物ブランド品
何も気にしないで購入したものが持ち込み禁止の商品で別室に呼ばれて最悪の場合は法律違反ですので逮捕される事になります。
もしかして……と気になりましたら確認しましょう。
出入国カード・税関申告書の書き方
ハワイ(アメリカ)は出入国カードの提出はありません。
税関申告書のみの提出を税関でおこないます。
まとめ
ハワイ島の空港は小さいですし、気さくな人々が多いので困っていると日本語スタッフを探して連れて行ってくれたりします。
そしてハワイを愛してやまないたくさんの日本からのお客様が毎日いらっしゃいますのでハワイ島の空港で働く人々は喜んで助けてくれます。強面のローカルにいちゃん、ねえちゃんも中身はアロハ魂の塊です!(笑)とてもやさしいので怖がらないでくださいね。
ESTAを用意し、パスポートの有効期限を確認し、チケット、宿泊先を確保したらもうハワイ島は目と鼻の先!
お待ちしておりまーす!