クオッカワラビーでお馴染みのロットネストアイランドに、エメラルドグリーン色のビーチ。観光地として人気上昇中のオーストラリアの都市、パースを訪れる際に、ビザの取得は欠かせません。オーストラリアのビザに関する基本情報と、申請に役立ちそうなポイントをまとめてみました。※この記事の内容は、2019年3月時点での最新情報です。

オーストラリアの滞在にはビザが必須

オーストラリアへ入国するためには、滞在期間に関係なくビザの保持が必須となります。ビザの申請は、まず自分の渡豪目的に合わせたビザを選ぶところから始まります。
在日オーストラリア大使館のホームページでは、主なビザの基本情報や、ルール変更などに関する最新ニュース、申請時の注意事項などが確認できるので、ぜひ目を通しておきましょう。
ビザの申請と費用の支払いは、観光ビザ(ETAS)を除き、基本的にImmiAccountからオンラインで行います。

オーストラリアの代表的なビザ一覧

滞在可能期間や滞在の目的によって多数存在するオーストラリアのビザの中から、代表的なものをピックアップして基本情報をまとめてみました。

観光や留学、ワーホリのための一時滞在者向けビザ

  • ETAS 観光・商業用ビザ (サブクラス600)
    3ヵ月以内の観光やビジネス、留学のためのビザ。日本、韓国、アメリカ等、申請対象国籍に該当されている国のパスポート保持者が対象です。ビザは電子上で発行・管理されます。
    申請はこちらのウェブページ から行うことが出来ます。ビザの申請料は無料ですが、システム手数料がかかります。

  • Student Visa 学生ビザ (サブクラス500)
    3か月以上の留学をするためのビザ。オーストラリアの学校で就学することが出来ます。申請の際には、入学予定の学校から発行された証明書や、海外旅行保険の加入も必須です。また、自身の留学目的や、留学に必要な経済的能力・英語力があるという証明をするための文章を添付しなければならないので、申請は時間に余裕をもって行いましょう。3か月以下の留学の場合は、ワーキングホリデービザや観光ビザでも渡豪が可能です。

  • Working Holiday Visa ワーキングホリデービザ (サブクラス417)
    18歳から30歳の方を対象とした、オーストラリアで最大1年間の観光、就労が認められるビザ。3か月以内の就学も可能です。ビザの期間内に、指定された地域で特定活動に3か月以上参加した場合、セカンドワーキングホリデービザの申請が可能。
    更に2019年7月以降は、セカンドワーキングホリデービザの期間内に、指定された地域で特定活動に6か月以上参加した場合、サードワーキングホリデービザを申請できるようになりました。
    ルールの変更が頻繁に行われているビザなので、定期的に最新情報をチェックするようにしましょう。

就労や永住のための長期滞在者向けビザ

  • Skilled Independent visa 技術独立移住ビザ (subclass 189)
    45歳以下の方を対象とした、オーストラリアでの就労が認められるビザ。申請の際にはSkilled occupation listに記載されている専門職での実務経験があること、申請者の学歴や職歴、年齢、英語力などを元に算出されるポイントが、基準を超えていること等が条件となります。このポイントテストは年々必要点数が上ってきているため、取得のハードルも高くなってきています。

  • Temporary Work(Skilled)Visa 就労ビザ(サブクラス457)
    50歳未満の方を対象とした、オーストラリアでの就労が認められるビザ。スポンサーとなる雇用主の元で働くことが条件となります。ビザの期間は業種によって2~4年間。ワーホリや留学から永住権申請へのステップとする方も多いビザですが、仕事のスキルはもちろんのこと、高い英語力が求められるため、取得のハードルが高いビザでもあります。

  • Partner Visa パートナービザ (サブクラス309/820)
    オーストラリアの市民権・永住権を持ったパートナーと婚約または事実婚(ディファクト)関係である場合に、永住権を申請できるビザ。オーストラリア国外から申請の場合はサブクラス309、国内から申請の場合はサブクラス820となります。英語力や専門職のスキルが求められないといった利点はありますが、申請料が高い上に、必要な書類も複雑な為、代行エージェントを利用してビザの申請をする方も多いようです。

最後に

オーストラリアのビザは種類も多く、申請のルールや難易度も異なる為、しっかりと手順を確認しながら申請を行うことが大切です。自力での申請が不安な方には、留学エージェントや、ビザ申請代行エージェントの利用もおすすめです。現地に滞在している間も、自分のビザに変更点は無いか、定期的に確認できると更に良いでしょう。在パース日本国総領事館のウェブサイトではビザの情報はもちろん、パース在住の日本人に向けた最新情報を発信しているので、ぜひチェックしてみて下さい。