cooking_reikoさん

タリンの進んだ技術を体感したい

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cooking_reikoさん

こんにちは。
古い町並みが有名なタリンですが、大学生の息子が「最新のITなどを体験(見学)したい」と申しております。
夏休みに1~2日訪問予定ですが、何かそれを感じられるものはありますか?
(変な例えですが、Amazon Goみたいな無人店とか、カフェとか。。。一般観光客でも入れるような?)

2018年5月9日 20時16分

ヒロキ2.0さんの回答

タリン在住のロコ、ヒロキ2.0さん

こんにちは。タリン工科大学大学院電子政府学科に所属する者です。いわゆる日本よりも進んだIT国家なるものを勉強しています。

さて、出鼻を挫く用で恐縮ではありますが、最新のITを体験するのであればタリンより東京の方が何倍も適しています。タリンには仮想通貨を使える店は一軒もありませんし、無人店どころかタブレットを置いているところもほとんどありません。

エストニアがIT国家として名を馳せている理由は国民向けの電子サービスが充実しているからです。例えばですと、結婚・離婚届け、不動産登記以外は市民は役所に行く必要はありません。通信簿もネット、確定申告は早ければ数秒、会社登記も20分未満でオンラインでできます。ハンコの替わりとなる電子署名が当たり前で、電子投票も世界で初めて10年以上前に始めています。

それら公的サービスを諸外国に輸出する目的で設けられているショールームはありますが、残念ながら個人は受け付けておりません。強いて言うのであれば、タリン工科大学付近では小型の移動用ロボットが試験運転しているのを見かけることはできます。詳細は"Estonia Starship"で検索してみてください。

先日防衛相がサイバーテロ対策としてスタッフをエストニアに派遣することが発表されていました。というのもエストニアは2007年に世界でこれまた初めてサイバーテロを経験し、その教訓からNATOのサイバーテロ対策本部がタリンにあるからです。ですが、これもまた観光客向けではないですね。

極論を言いますと、上記の国民向けのサービスの概要はネットにあります。在日エストニア大使館にてe-Residencyというサービスに登録すれば外国人である我々もエストニアに訪れることなくそうしたサービスを使うこともできます。高度に発展したITですと、もはや地理的条件は必要としないということになります。

もしご興味があるのであれば、スタートアップ等のイベントは頻繁に開催されていますのでお調べください。

ご参考までに。

2018年5月9日 22時4分

この回答への評価

cooking_reikoさん
★★★★★

ヒロキ2.0さん、とても詳しくお書きいただきまして、ありがとうございます。
showroomがあるようですので、そちらを見てみたいと思います。
大変参考になりました。

2018年5月9日 22時56分

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