ライターが自分で選ぶ海外ZINEのマイ・ベスト記事(コメント付)

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今回は「ライターズ・セレクション」です

三度に渡ってこんにちは、海外ZINE・編集長のネルソン水嶋です。
いったい何回出てくるんだ」という声が聴こえてきます。答えは三回です。これが最後です。

https://traveloco.jp/kaigaizine/shocked-articles

先日「編集長が衝撃を受けた記事」ということでオススメを紹介させていただいたのですが~、今回は! 当初から執筆しているライターのみなさんに、マイ・ベスト記事を選んでもらいました。ライターズ・セレクションですね。この記事のURLもそうなっています。と、思っていたところ……! 「2本言いたい」という方も多かったので、これはもうそのまま載せることにしました。みなさん、それぞれの記事にこのような思い入れがあると知って、私としても背筋が伸びる思いです。

それでは、どうぞ~!

 

ライターが選ぶマイ・ベスト記事(コメント付)

ミャンマーの動物たちは態度がデカイ? 背景に来世を願い餌やりに励む仏教徒

https://traveloco.jp/kaigaizine/animal-myanmar

『動物と人間が殺伐とした関係だったハノイからヤンゴンへ移住して、1番驚いたのがミャンマーの動物たちの人懐っこさ。もとい、厚かましさ。日々撮りためてきたオレサマな犬猫たちの写真を、一気に放出したのがこの記事です。でもその後、オレサマ写真フォルダはさらに膨らむばかり。また機会があれば愛らしい(=ふてぶてしい)彼らの姿をお伝えしたいですね。』(板坂真季)

 

「アフリカの少年は全員バク転できる」説、7カ国で検証してみた

https://traveloco.jp/kaigaizine/rwanda-backflip

『「黒人は運動神経が良いはず」と決めつけていましたが、真剣に調べてみたことで後天的な努力によって得られた可能性もあると知りました。目の前で「見て見て!」といきなり少年にバク転を見せられた驚きが鮮やかに蘇りつつ、ステレオタイプに向き合うことの重要性を思い出させてくれる記事です。』(タケダノリヒロ)

 

ドイツの朝食はパンに具材を盛ってご「地層」に、実は夕食もほぼ同じ

https://traveloco.jp/kaigaizine/breakfast-germany

『記念すべき一発目の記事。ドイツを旅行された人が「食事はいまひとつ」と聞くたびに声を大にして言いたかったことを書きました。ドイツではヘンに調理せずに、食材をそのまま食べるのが正解。ドイツのおいしさを実感するには、パンやハム、乳製品をそのまま食べる朝食がいちばんです。地層のようにバターやペーストをぶ厚く塗って具材を載せるというドイツパンのおいしい食べ方を説明できたのもよかったです。』(久保田由希)

 

なぜベルリンは集合住宅は100年以上現役なのか? DIY天国ドイツの魅力

https://traveloco.jp/kaigaizine/house-germany

『住まいやインテリアは大好きなテーマ。これまで数百件のお宅を見学・取材して学んだことを書きました。私自身も築100年を超えるアパートに住んで、時間の概念や価値観が変わりました。こういう経験は海外に住んだからこそ得られたもの。私がベルリンが好きなのは、こうした住環境や古いアパートが立ち並ぶ街の景観によるところも大きいと思います。』(久保田由希)

 

『写ルンです』で韓国・ソウルと釜山を撮ってみた

https://traveloco.jp/kaigaizine/utsurundesu-korea

『インスタ映えやおしゃれカフェが注目されている昨今。新しい韓国カルチャーを楽しんでいる方々に、歴史的なことにも興味をもって頂きたくて書いた記事です。コスメや洋服を買い求める屈指の繁華街、明洞も実は「日本人が関わって発展した町」ということを、頭の片隅に入れておいていただければ、と思います。』(吉村剛史)

 

韓国のビーチリゾートは三方三色、それぞれの魅力と由緒

https://traveloco.jp/kaigaizine/beachresort-korea

『韓国人に「国内で有名な海のリゾート地は?」と尋ねたら必ず名前が挙がるであろう海水浴場をピックアップした自信作です(実際に確かめてみてください!)。現地在住経験がある方にも「韓国の海水浴場ってこんな感じだよね」と共感していたければ幸いです。』(吉村剛史)

 

“望んで死体を片付けたのさ”ー。先進国から途上国になった国と、移民の義父の幸福論

https://traveloco.jp/kaigaizine/immigration-father

『アルゼンチン人義父へのインタビュー記事。ラテン系は陽気な国民性というイメージがあると思いますが、実はアルゼンチン人は現実的でどこか冷めている方が多い印象。その理由は、戦争や独裁政権、そして常に不安定な経済状況のせい。そんなイベントが、不確かな未来を信じずに、全力で今を楽しむ国民性を作り上げました。映画のような義父の人生からアルゼンチンとチリの歴史、そしてその国民性までが分かるおすすめの記事です。』(奥川駿平)

 

『写ルンです』でインドネシア・ジャカルタを撮ってみた

https://traveloco.jp/kaigaizine/utsurundesu-indonesia

『この記事には、4半世紀にわたって住んできた私のジャカルタが凝縮されています。「そんなに前からジャカルタに住んでるんですか! 随分変わったでしょう?」とはよく聞かれますし、まあ実際変わった面も多々あるわけなんですが、私のジャカルタ原風景は、自転車オジェックのおじさんの眉間に刻まれた深い皺に、アンチョールの観光ボートの剥げたペンキに、汚れた空を突き刺すモナスのてっぺんに、ずっと生きているのです。』(武部洋子)

 

イタリアの正月は大晩餐会、年が明けると空から家具が飛んでくる!?

https://traveloco.jp/kaigaizine/newyear-italy

『イタリア名物と言えるものはたくさんありますが、そのひとつだと思っているのが記事にもあった「ナポリの年越し」。通りで爆竹が鳴ったり花火が上がるのはどの都市でもありますが、空からテレビや便器が降ってくるのはナポリくらい。個人的にイタリアで見てみたい光景のひとつです。もし取材ができれば記事にも書いてみたいですが……どうですか、編集長?』(鈴木圭)

※編集長「特殊部隊ばりに防護服に身を包んだ鈴木さん、楽しみにしてます」

 

かわいいパンダ、中国でのイメージは意外と辛辣? 上海動物園で人気調査

https://traveloco.jp/kaigaizine/animal_china

『取材がとても楽しく印象深い回でした。元々動物園はそれほど好きではなく、行ったとしてもさらっと見て終わるタイプだったのですが、今回は取材だし、ある意味仕方なく(笑)じっくり見学したところ、楽しかった! こんな動物が意外と人気があるとか、その逆など様々な発見をすることができました。ライターをしていて良かったことのひとつですね。』(海辺暁子)

 

怖くもおかしなタイ心霊の世界…「シマウマ」を見たら亡霊の影

https://traveloco.jp/kaigaizine/ghost-thailand

『夏になるとメディアでは心霊特集が多数組まれますが、常夏のタイでも心霊ネタは好まれます。現代的な霊現象が起こる場所もあれば、古典的な妖怪がいまだに村中をパニックに陥れるということもあるのです。しかもそれが、まじめなニュース番組にも取り上げられるほどで、タイ人は全般的に幽霊などを信じていることが伺えます。そんなタイの霊にまつわるネタの一部を紹介したコラムはぜひ一読していただきたい。あなたの知らないタイに出会うことができるでしょう。』(高田胤臣)

 

タイ料理はナンプラーに始まり終わる! しかし「食べるラー油」に「天然塩」も絶品だ

https://traveloco.jp/kaigaizine/sauce-thailand

『タイ料理は調味料が味の方向性をある程度決めてしまいますが、不思議と各家庭、各飲食店で味わいが違っています。バリエーションが豊富で飽きることがない。これがタイ料理です。あまり知らない人はタイ料理は「辛い」、「パクチー(香草)」と決めつけているかもしれませんが、それはほんのごく一部に過ぎません。このコラムを読んでいただき、タイ料理に興味を持っていただけたらと思います。』(高田胤臣)

 

そんな思いとともに記事をご覧いただければと

以上でした!

いやぁ、やはり書き手ご自身のコメントがあると記事の背景にもグッとドラマが生まれますね。よく考えたら、自分たちの記事にコメントする機会がなかったので、「そう思いながら書いてたんだ」ということがはじめて分かって、編集側としてはなんだか一人で勝手にうれしくなりました。

前回書いたおすすめ記事も併せて読んでいただいて、海外ZINEにどのような記事が載っているのか知るだけでもきっとおもしろいと思います。なんだったら、中身を読まなくてもタイトルを眺めるだけで得られるものがあるんじゃないでしょうか(もちろん読んでほしいけど!)。

それでは今後とも、海外ZINE(一歳児)をよろしくお願いいたします! ネルソン水嶋でした。

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この記事を書いた人

ネルソン水嶋

ネルソン水嶋

ブロガー、ライター、編集者。2011年のベトナム移住をきっかけにはじめた現地生活を綴るブログ『べとまる』から『ライブドアブログ奨学金』『デイリーポータルZ新人賞』などを受賞を契機に、ライターに。2017年11月の立ち上げから2019年12月末まで、海外ZINEの編集長を務める。/べとまるTwitterFacebooknote

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